いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

眸は赤い星

年どしでやってくるカモの種類と数が違う。 わたしが行く先が偏っているのかもしれないが、今年はツクシガモとホシハジロが目立つ気がする。 木の実や魚貝がそうであるように、好みの餌の周年変化で逗留場所を選ぶせいではないかしらん。 ここ守江湾の小さな…

所変わればカモ変わる

東京湾や東海地方など、いる所にいけば何十万単位で越冬するらしいスズガモだけど、守江湾のホシハジロに混じっているのは、てっきりキンクロハジロとばかりに思って、スズガモとは及びもつかなかった。 顔の白いメスも最初はホオジロガモなどという名が浮か…

雪の日の公園探鳥ウォーク

雪の日は、こどもでなくても、バーダーもうれしいような悲しいような・・・ 家の周りは積雪、凍結の週末。ともかく、雪と野鳥のコラボ狙いで公園に。 しかし鳥には羽がある。 イカルもカラ類もいずこかへ。 残っていたのはヒヨドリ、ツグミ、シロハラちゃん…

ヤマセミの深みにはまる

ヤマセミ基地から見通す止まり木は、ヤマセミの水浴びや休息あるいは出会いの場として作られている。 漁のダイビングポイントとしては低すぎるし、水深がない。 おまけにこの時期は魚影もない。 鳥友さんのいうには、寒い時期、魚は深みに潜んでいて、ヤマセ…

飛び出せヤマセミ

ヤマセミの飛翔はあまり絵にならない(と思う)。 せいぜい横向きシーンだが羽をあまりはばたかせないのでロケットが飛んでいるようなもの。 いろいろパフォーマンスがあるが、わたしたち仲間はアユセミを目標にしてきた。 アユをくわえて飛んでいるならいう…

雪は降る あなたは来ない

家の前の坂道はツルツルでとても車を出せる状態ではなかった。 それでせめて公園の雪コラボでもとのぞいてみたが、ツグミとヒヨドリくらいのものだった。 昼近くなると道路も轍の跡くらいは走れそうだったので、ともかく行けるところまでと出かけることにし…

イカル日和

公園のイカルの鳴き声は秋から聞こえていたが、梢にいたり、照葉樹の茂みだったりで、ものにならなかった。 冷え込みが厳しくなったので、そろそろ何か低地に入ってないかと公園を回っていると、落ち葉の中で、5、60羽くらいの群れが採餌していた。 立木…

三日経ったら豹変

鳥ならなんでもいいんだが、珍妙な格好の鳥がとりわけいい。 最初は笑うしかない鳥が、見慣れてくると次第に納得させられるというか、これしかないと思わされるようになり、造化の妙に感心させられてしまう。 クロツラヘラサギもそんな鳥だ。 そのドンタクな…

毎日がどんたく

隣県の鳥友からクロツラヘラサギ、ヘラサギ、ハイブリッドが入っているとの連絡があって、暮れと年明けの2回、会いに行ってきた。 多いときは16羽集まるとのことだったが、2度目にクロツラ3羽が潮を避けているのに出会えただけだった。 クロツラは最近…

アカのつかないツクシガモ

アカのつく方に会いに行ったけれど、目の届く範囲では目に止まらなかった。 でもいい、逆光ではあったけど、北側に潮を避けているのが目に付いたので、防波堤からのぞいてつかない方には挨拶してきた。 今年もたくさんのツクシガモが越冬しているが、タイの…

賑わいの川

何回目か、カワアイサを探して大野川を遡っていると、やっと中流域で白い大き目の鳥影に出会った。 土手の上に車を回して双眼鏡でみると、2羽のオスと6羽のメスのカワアイサが確認できた。 情報ではオスは3羽となっていたが、まとめて見えるわけではない…

ミヤコドリはマテ貝がお好き

潮が引き始めて、漁港の防波堤に退避していたのかシギらしい鳥影が、河口の一番砂州へ向かうのが目に入った。 ビノキュラーをのぞくと4羽のミヤコドリだった。 前から、別の場所で、同じく4羽のミヤコドリを見かけていたが、同じグループじゃないだろうな…

今週の鳥見の断片

行き当たりばっ撮りの鳥見に断片もくそもないが、日々のエントリーはストーリーなりイメーギなりに野鳥への思い入れを込めているつもりである。 一枚のショットでそれができればいうことないが、満足いくショットはそう撮れるものではない。 チャンスを逃し…

ハゼのきコミュニティ

県民の森の塚野川のハゼに木にはいろいろな野鳥が採餌に来る。 それも単、混の群れでやって来る。 先日訪れたときは賑やかで、鳥の羽ばたきが絶えなかった。 ハゼの実は野鳥の好む食べ物だが、どのハゼの木でもいいというわけではない。 1本のハゼの木を食…

ルリでないルリビタキも美しい

県民の森は大分市から朝地町まで続く山群の自然公園だが、わたしたちの鳥見のポイントは野津原側の入り口管理事務所から青少年の森の先付近までの平成パークライン沿いの10㎞くらいである。 それほど高所ではないが、内陸のせいか気温は市内より5~6度は…

ルリビタキの青

バーダーにとっても青い鳥は憧れである。 青い鳥は希望、幸福、理想の象徴である。 寒色の青がなぜそんなことになったのか、よくわからない。 こんなに青い色に囲まれているようで、自然界に青い色素はほとんどないらしい。 ルリビタキの青だって光の反射で…

アカウソ

人の目というのは意外と不確かで、ルリビタキを待っているとシジュウカラだってゴジュウカラだってみな青く見えたりする。 写真で見れば確かかというと、それだって機種の特性があってある色が強調されることだってある。 もともとみんなが見ている色という…

マユミが俺を呼んでいる

マユミは名人の初恋の人の名前だった。 だから、かって一番美しかったヤマガラの名前がマユミだった。 (この鳥に名前をつけるということは、分かる人には分かるが、凄いことだ) それで、マユミと名のつくものには愛着があるらしい。 マユミの木に来る野鳥…

オレたち剽禽族

チョウゲンボウやノスリは猛禽とはいいながらいささか迫力に欠けるというか、むしろ朴訥な感じがするところが好ましい。 獲物を捕まえるのに四苦八苦しているし。 カラスやトンビに上前はねられるし。 なんだか人間味さえ感じられる。 付き合いはいいし。 そ…

県北定番ウミアイサ

大分の冬の沿岸部ではポピュラーなウミアイサだが、北日本では珍しいところもあるようだ。 こちらでカワアイサやコウライアイサ、ミコアイサが出たというと目の色が変わるが、バーダーというのは因果なものだ。 コウライアイサは希少種のようだが、カワアイ…

鳥多くを以って尊しとせず

鳥の群れに思い入れがあって、出会えば喜んで写すのだが、家人の評価はあまり芳しくない。 塵が集まっているだけで、なんの面白みもないという。 そういわれればそうで、自分でもなぜ好きなんだろうと考えてみたことはある。 戦後の窮乏期、質より量の時代に…

恥ずかしい写真

バーダーは詰まるところストーカーである。 オシドリを撮るときは殊にそうである。 狭い穴から覗き見ている姿は多分出歯亀そのものだろう。 ファインダーを覗くカメラマンはすべて出歯亀には違いない。 そうやって撮った写真が恥ずかしいかどうかは人による…

オシドリが見えますか

オシドリは意外とあちこちの水場にいる。 ただ、向こうは夜行性で昼間は引きこもっているし、リスクからは極力遠ざかるようにして生きているし、派手な意匠にしては案外目に付きにくい。 陰に入ったり、逆光や照り返しの中ではただカモのシルエットだ。 その…

鳥見初めはオシドリで

週末バーダーには盆も正月もない。 それでも正月気分だけはオシドリで味わえる。 別に大した意味はない。 しめ飾りを連想させるからというだけのこと。 おっ、お屠蘇は舐めるだけ。 三が日、素面で家に居れるかい。 オシドリが取り立てて好きだというわけで…