2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧
猛禽を撮るのが下手である。 あまり執着がない。 かわいい鳥のほうが好きだ。 猛禽でも愛嬌のあるフクロウやモズのほうが好きだ。 ちょっと野暮ったいノスリとか。 まあ、お手軽なネタということだ。
あした浜辺をさまよえば〜なんてことは、もうできない。 浜辺なんかない。 もともと千鳥なんて見たことはなかった。 千鳥と言ったって、シギチの総称なんだから、勘違いみたいなもんだろう。 千鳥模様に一番似ているのは、このハマシギの小さな群れの飛翔だ…
毎年、秋が来て、旅鳥、冬鳥がやって来る。 留鳥も、季節に習って生きて行く。 年年歳歳人同じからず。 1年ごとに衰える。 時間に抗うことはできない。 素直に惚けるのがいい。 自分ではわからないのだし。
初冬の干拓地の空を、割と整然と群れて飛ぶのがホシムクドリだ。 旅をしているからだろうか。 その美しさも近づかなければわからない。 明るくなければわからない。 北欧では数万羽の群れが飛ぶという。 いつか見たいと思っていたが、もういい。 そんなのは…
さっきまで目の前にいたよと言われて、まだいるならそのうちまた戻るだろうと、遠くにいるのを待ったけれど、浜で作業の人に驚いて沖に飛び去ったまま戻ってこなかった。 側にいたバーダーさんが、アメリカヒドリでも来んかなあと言っていたら目の前に来た。…
群れもいいんだが、地面に降りるとなんだかどうでもいいやという気になる。 バーダーの身勝手だが、コハクチョウは飼育鳥とあまり区別がつかないせいかもしれない。 だが自然の風景の中を飛んでいる姿は、優雅で清々しいので好きだ。
現地の人も、バーダーも、このマガンの群れにあまり興味は示さない。 1度見たら見飽きる人の気がしれない。 わたしもカモやカワウの大群には食指が動かないから似たようなものだが、でも、身近にいないこんな鳥の群れなら1日中付き合っても退屈しない。 あ…
群れを撮るのが好きなんだが、だんだん難しくなってきた。 数に圧倒されているうちはよかったが、なんだゴミかと言われると、やはり細部にこだわらなければ、何もインパクトがないんだと思わざるを得ない。 最低限なんの群れだかわかるというのが必要条件か。…
斐伊川河口に、マガンやコハクチョウの塒発ちを見ようと出かけたが、すでにほとんどが飛び立った後だった。 天気は良くなったり悪くなったりと、目まぐるしく変わる。 なんとなく朝の雰囲気が残っている。 露出をあまり変えないので、失敗作が怪我の功名で、…
あちこち回って収穫がないので、県民の森の奥に行くと、名人がヤマグミの木の前で車の中からカメラを構えているところに遭遇した。 アカウソを始め、色々入るんだけど、なかなか表に出てこないんだわということで、もう移動するという名人の後を引き継いだ。…
守江湾の最後の砂州の拠り所が潮に浸かると、河口の漁港の突堤の退避所に向かう。 うまくいくと、だんだん河岸の砂州を寄って来るのだが、今は潮が高くて全部消えてしまう。 今日は突堤に釣り人がいて、行き場をなくして、しばらく行ったり来たりしてくれた…
黒岳も由布山も好きな山ですが、四季それぞれに違った姿を見せてくれるのも、嬉しいことです。 冬鳥の飛来の便りも頻りですが、ちょっと一息入れてきました。 黒岳山麓 由布岳山麓
和田剛一という写真家の、「SING」という写真集の、緑に映えた美しい水面を泳ぐカワガラスのショットを見て以来、なんとか自分もそんな写真を撮りたいと願うようになった。 自然界には誰も知らないところで、そんな感動的なシーンが繰り広げられているのだと…
生物が住み分けるというのは、酷なものだ。 誰かのように図々しくないカワガラスは、晩秋の渓流の水底の水生昆虫を糧としている。 その健気な姿を眺めると、頭が下がる。 いや、そのたくましさに賛嘆する。 いつか、カワガラスの美しい写真をものにしたいも…
鳥見は人里離れた辺鄙な場所と思いがちだが、本当は割と身近なところでできる。 ただ、鳥には羽があって、行動範囲が広いから、どんな鳥ともしょっちゅうお目にかかれるわけではない。 探し回っても、無駄なことが多い。 鳥にはそれぞれ生活パターンがあるか…
わたくし生まれも育ちも、野鳥県冠鶴町です。 花鳥園のケージで産湯を使い、姓はホオジロ、名はカンムリヅル、人呼んでフーテンの鶴と発します。 不思議な縁をもちまして、この界隈で身過ぎ世過ぎの渡世を送ることになりました。 以後麗しきご面体、お見知り…
車に乗せて行ってやるから、珍しい鳥を見に行かないかと、朝言われ、暇なバーダーは一も二もなく籠絡され、すぐさま車中の人になった。 遠いので泊りがけだという。 午前中に出て夕方明るさのあるギリギリに、そこらへんでも目撃されたというあたりに着いて…
ムギマキは麦を撒く頃渡るからムギマキ。 だったらタゲリももう一捻りして来れんかなあ。 この姿でタゲリは、あんまりだと前から言ってるんだ、誰に。 トラクターは一向に怖がらない。 まあ、近づけば飛ぶけど。 トラクターの周りには、ダイサギ、コサギばか…
行く鳥来る鳥、悲喜交々。 夏鳥が去り、旅鳥が行く。 ジョウビタキやシロハラなど我が家の常連も顔を揃えた。 撮ってやろうとしたが、まだ馴染まない。 居残りの旅鳥を見ようと出かけたが、留鳥のカラ類ばかり。 ふと違和感を感じて見ると、ミヤマホオジロの…
カラスザンショウにやって来る鳥はいろいろある。 だが、一番の狙いはムギマキで、なかなかじっとしていない上、すぐ抜けるので撮るのが難しい。 それだとすぐに識別する必要がある。 色や形がわかればいいが、逆光、空抜けや葉被りでシルエットになることが…
鳥見は行楽とは違う。 限りなく似ているといえば似ている。 家人は遊びだといっている。 稼ぎにならなければ遊びだというのは暴論だ。 鳥見はストイックで無償の余暇活動である。 それで太るのはなぜだかわからない。 健康的である必要もないし、文化的であ…
鳥運が悪いと拗ねていたけれど、人生満更捨てたものでもない。 待つことに慣れた女です、それは歌の文句。 でも1発大穴が来れば、これまでの鬱憤も一気に晴れるというもの。 それほどでもないか、転んで500円拾ったくらいか。 これでうまいビールが飲め…
地元でのムギマキの通過ポイントは、概ね2、3箇所だ。 ここ以外の観察場所も何度か行ったが、写すところまではいかなかった。 それとわかるショットは初めてで、準ライファーみたいなものだ。 出かけるのが苦にならないうちに写せてよかった。 日頃の行い…
バーダーは旅鳥のムギマキにはこだわりがある。 わずかな期間、ほんの1日か2日逗留するかしないかだからだ。 出会えない年もある。 餌のカラスザンショウの木に、ほんの数分現れて、また数十分消えてしまう。 1回こっきりしか出ないこともある。 出会えな…
セイタカシギばかりじゃない、出てくれればなんでも写す。 それが日和見バーダーの生きる道。 ハマシギさんにはいつも迫力ある群舞を見せてもらって感謝の他ない。 千鳥といえば、多分ハマシギだし。 他のシギもハマシギの群れに紛れ込んで来るんだし。 ホン…
杵築→県北→別府湾