いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2018-01-01から1年間の記事一覧

オオヒシクイに会いに行く

別にオオヒシクイに会いに行ったわけではない。 行ったら会ったのだ。 これまで何度か、情報を頼りに会いに行ったことがある。 最初は、近くの枯れ蓮田に負傷したらしい番いがいると言うことだった。 今ではマイフィールドといってもいいその場所に、なかな…

ハイタカの水浴

鳥は探して見つかるというものではない。 もちろん宝くじと同じで買わなければ当たらないが。 時として向こうからやってきて道端に転がっていることがある。 棚ぼた式の鳥見と言うべきか。 川べりを走っていると、ハイタカの幼鳥だろうか、この寒いのに水浴…

カオヤイの別の顔やい

カオヤイには多彩な顔がある。 野鳥以外のものにはあまり目を注がなかったけれど、広大な熱帯雨林には多様な生態系を育んでいる。 バーダーにもそれらは強いインパクトを持って迫ってきた。 色々なリスも現れたが、フィンレイソンリスは美しい。1種で17も…

カオヤイの鳥の大トリ

一応遠征での鳥の収穫は出し尽くした。 トリを飾るのは、カオヤイの森で最後に見た、この大きなといっても高く遠いところにいたボウシゲラ(Great Slaty Woodpecker)というキツツキだ。 50mほどの木の上にいた。 なんだか黒いものが動いているだけだったが…

黒くても好きな鳥

別に黒いから嫌いということもないけど、いや、むしろ黒い方が色っぽいというのはあるよね。 喪服姿とか黒いドレスの女とか。 鳥の話じゃろ。 ゴシキドリのいた木には色々な鳥が来ていて、中になかなか撮らせない黒い鳥がいた。 ケンクラチャンにもいたけど…

カイヤイの青い鳥

タイに行ってまず、その派手さで目を引くのは、このゴシキドリの仲間だろう。 下手なパッチワークの作品のようだ。 そう深い森に入らなくても、公園などでも見ることがある。 だからかガイドはあまり教えようとしない。 キツツキの仲間に分類されているよう…

カオヤイの青い森

カオヤイ国立公園はバンコクの北東200Kmあたりにある熱帯雨林で、南面と北面のゲートを貫く立派な道路にそって、キャンプ場やビューポイント、管理事務所、自然学習ゾーンなどがある。 バンコクからのアクセスも良いので、週末だけあって、多くの行楽客で…

カオヤイの青い空

一般的にタイのイメージはというと、高温多湿の熱帯雨林とスコールという、日本の夏に輪をかけた南国がもっぱらだろう。 そういう部分がないこともないが、雨季と乾季とに別れてはいても、雨の降り方は夕立が毎日あるかないかという程度で、日本の梅雨みたい…

食傷するタイ

群れをなす鳥というのは、大体地味である。 シギチやアジサシやカモメの類は、群れの壮観さに驚いても、あまりその個体の美しさには目が届かない嫌いがある。 むしろ1羽2羽が逸れて、異郷に迷い込むことの方が大騒ぎになったりする。 バーダーの価値観とい…

シギのタナボタ的識別法

シギの群れは、豊かな気持ちになるので好きなシーンの一つだ。 だが、その識別になるとほぼお手上げだ。 数いりゃいいというもんでもない。 量り売りじゃないんだから。 塩田のはずれに、くちばしの長いシギが群れていた。 一見オオソリハシシギだが、仲間の…

山のあなたのコウライアイサ

山のあなたの 空遠く コウライアイサの棲むという ああ われ独り尋め行きて 涙さしぐみ帰りきぬ 山のあなたに なお遠く コウライアイサの棲むという

郷に入るも郷に従わぬバーダー

地元に迷い込んだら、目の色変えるくせに、簡単に見れる撮れるとなると、見向きもしなくなるのがバーダーの慣いである。 タイでそんな鳥というと、エボシヒヨドリ、インドハッカ、インドトサカケリ、クビワガビチョウ、オウチュウ、アカガシラサギ、そしてこ…

カワアイサも結構いける

コウライアイサには比ぶべくもないが、カワアイサも結構カラフルで水面に映えて綺麗だった。 かって急流部で採餌しているところに遭遇したことがあって、それを撮りたいと待ったが、午後の昼寝タイムのせいか、思うように動いてくれなかった。 1度カワウとバ…

Ban Pak Taleでウォーリーを探せ

知る人ぞ知る、鳥見に縁のない人には知りようもないBan Pak Taleは、ケンクラチャンと同じ、Phetchaburi県の海岸部にある塩田地帯だ。 ここではヘラシギは堅いというのは定説だった。 同行者にもそう言いふらして引っ張って行ったが、いることはいる、しかし…

コウライアイサの幻

最初に、カワアイサのオス3羽とメス2羽を見つけた。 コウライアイサのメスとオスも見つかったということだったので、5羽のカワアイサと別行動のペアこそ、てっきりコウライアイサだと思い込んで撮りまくった。 遠くて、竹やぶの枝越しなので、色も模様も…

見上ぐればタゲリは白き鳥ならん

タゲリの飛翔は優美そのものだ。 見た通りに撮れれば一丁上がりなんだが、そうは問屋がおろさない。 青空をバックにでも、紅葉の山をバックにでもいい。 だがいつも空抜け、逆光、電線被り、露出補正不足。 それだけでは無い。 自然に飛んでくれないとダメな…

来鉢は旅鳥の宿場

電線と田圃を鳥の群れが行き来していた。 いつもならカワラヒワだと見過ごすが、スズメっぽい。 ちょっと赤みが強いのでニュウナイスズメかなと近づくと案の定そうだった。 どこがどうとは言えないが、ムラスズメとは動きがちょっと違う。 ここにはアトリや…

来鉢のノスリ

来鉢といっても知っとる人は知っとるが、知らん人は知らんはずだ。 わたしもチョウゲンボウやノスリがいるポイントと先輩に教えられるまでは知らんかった。 野鳥の不思議なところは、決まったところに執着するところだ。 これは田んぼに謎を解く鍵があると睨…

賀来のチョウゲンボウ

若い頃、賀来の運転免許試験場に何回も通った。 自動車学校に通うゆとりがなかったので、ここで練習したようなものだ。 物分かりのいい上司でよかった。 何回落ちたか記憶にないというか、言えない。 大分駅まで電車かバスで来て、そこから路線バスで通った…

守江湾のミヤコドリ

ここで越冬するミヤコドリを見るようになったのは3年前からだ。 博多湾や大授搦ではかなりの群が見られるが、ここはかなり近くにいつでもいてくれる。 かなり大きい鳥で、遠くにいてもよく目立つ。 嘴と目の色の赤がとても鮮やかだ。 去年は6羽だったが、…

守江湾の珍客

守江湾は宇佐中津干潟と並ぶ、県下有数の干潟である。 クロツラヘラサギもオオハクチョウ?も初めてのものではない。 でも、クロツラヘラサギは初めて出会って以来、近場に来てくれるとこれほど嬉しいことはない。 絶滅危惧種で、いつまた出会えなくなるかわ…

定番Ω止まり木アユセミ

白飛びピンアマなのが惜しいけど、オスがやっと落ちアユというか居残りをゲットして来てくれました。 カラスに追われて呑み込みは取れなかったけれど、やっぱりカッコいいです。

コープンカップ、ケンクラチャンの愛しきものよ

タイは懐かしい。 古い思い出と似ているからではない。 人本来の自然観にしっくりくるから。 生物みな兄弟。 眼差しの優しさ、鳥の瑠璃色、哺乳類の温もり、空気の肌触り、蘭の香の幻覚 欠けていたピースが嵌った安堵。 カササギサイチョウの睫毛 オオミズト…

ケンクラチャンのハイドの鳥

ケンクラチャンのハイドは、以前は悪路を辿ったり、森の獣道をたどるような辺鄙な場所に設けられていたが、最近は瞬く間にひらけた場所になって、アクセスも容易になった代わりに、集まる鳥の種類は単調になってしまったのではないか。 今回は、公園内が静か…

ケンクラチャン往還の鳥

タイの鳥見ポイントは、別に熱帯雨林に入る必要はない。 国立公園でも、市街地の公園でも、ハイドでも、田んぼでも、田舎道でも、宿の庭でも、飛んでいる鳥は大抵タイの固有種だ。 ガイドが、そこらへんにいる重きを置かない鳥でも、わたしたち外来者に取っ…

ケンクラチャン国立公園の鳥見

ケンクラチャン国立公園のゲートをくぐり、ビジターセンターに登る道路の途中の木の実のなった大木に、たくさんの鳥が群がっていた。 ほぼ、この付近で撮った鳥ばかりだ。 ビジターセンターで昼食を取った後、山頂への道は通れないということで、キャンプ場…

Kaeng Krachan ロッジ鳥撮り放題

ロッジはKaeng Krachan N.P.の麓の丘陵地帯で、周りはほとんど畑や果樹園だが、わずかに森が残っている。 夜明けとともに、鳥の声が喧しくなる。 乾季のせいか、高度は数百メートルだが、夜は寒いくらいだ。 あちこちにバナナを置いてあって、鳥やリスが集ま…

ロッジの訪問者 カササギサイチョウ

2年前訪れた時、帰る間際に現れて、たっぷり撮りまくったミナミヤイロチョウ(Blue-Winged Pitta)は、今回は姿を見せなかった。 乾季で繁殖期ではないせいか、ネットの設置など環境が変わったせいかもしれない。 見る鳥に不自由はしないが、朝晩やってくるカ…

たかが宿の敷地の鳥

ロッジの広大な敷地には、様々な仕様の植栽が施され、遊歩道をたどるだけでも小1時間かかる。 中でも東隅を占める池は葦や睡蓮が生い茂り、野鳥の棲家や餌場、水場としてたくさんの鳥種が見られた。 このシリーズで最初にあげたコラボとともに、私たちを釘…

カオヤイのヤマキヌバネドリ

キヌバネドリを知ったのは、もちろん、タイで初めてこの鳥を見てからである。 タイには熱帯の派手派手しい鳥はあまりいない。 カラフルなんだけど、どこか地味なのだ。 このヤマキヌバネドリは、キヌバネドリの中でも地味な方だが、それでも日本人好みのシッ…