2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧
カナヘビというトカゲに似た生き物がいるということを知ったのは、そう古いことではない。 その区別は未だにできなくて、生き物の写真を趣味とするものとしては、いささか不真面目の誹りを免れない。 アバウトな性格は、未だに我が家の猫の名前さえ覚えない…
いまとなっては昔のことだが、わたしが住んでいるあたりは雑木林や松林で、豊かな生態系が広がっていた。 昔の松の木や雑木林を思わせるものは、もはやこれっぽっちも残っていない。 それでも、どこからかいろいろな生き物がわずかな水と緑を目指してやって…
ベニイトトンボは九州北部3県では健在らしいが、他県ではほとんど絶滅危惧種や準絶滅危惧種である。 当地でも、どこでも見られるというものではないと思う。 家の裏に置かれたヒツジグサなどを植えた水鉢に、ベニイトトンボが訪れていた。 川や水場は遠いし…
青い鳥は美しいが、アオとつく鳥はなんとなく地味な鳥である。 それもそのはずで、アオという言葉が、中間色、くすんだという意味の古語からきているのだから。 しかし、アオの中にまた様々な色を区別していて、渋さとか粋とか生成りとか繊細とかいった、日…
わたしが出会うミサゴはヘタレである。 カラスに獲物を横取りされたり、アオサギに止まり木を追われたり、何も掴まず水から上がったりと面構えに似合わない。 何もないよりかは、鳥なだけマシか。 まあ自分の腕は棚に上げていえばそうなるが、ミサゴもちゃん…
クマノミズキが不作で、旅鳥も素通りだ。 近場の行楽地のアカメガシワが、熟れ頃だったので待っていると、案の定、エゾビタキ、カラ類、ソウシチョウなどが入りだした。 あいにく、人と会う約束だったので、短時間しか撮れなかったが、もっと来てくれそうな…
かみさんの実家は、義父母が新婚の時に建てた家である。 こどもが増える度に建て増ししてつぎはぎの家になっていた。 元がシンプルな長方形だったから、三方に羽を伸ばしたようになっていた。 こどもが成長し、義父母も老いて義兄と暮らすようになって、空き…
この子に罪はないし、別に必要があっての旅だったので、後悔はないが、なぜか、野鳥で撮れたのは、わずかこのワンシーンだった。 キビタキの幼鳥だろうか。 目視では胸や頭に縞模様が見えて、ビンズイかと思ったのだが。
アキアカネは、夏の間高地で過ごし、秋雨前線の通過と共に、低地に大挙して移動し、産卵して終える。 今年の残暑はまだ続いているのか、ここ1600メートルの高原の谿の傍らで、羽を休めていた。
JR鉄道標高最高地点は、八ヶ岳高原を走る小海線の野辺山駅の近くの踏切で、標高1375mである。 これは鶴見岳の山頂と同じ高さだ。 冬はもちろん雪に埋もれる。 夏は避暑地として賑わっている。 昔流行った「高原列車は行く」という歌の、牧場の乙女が花束投げ…
台風とプライベートな都合で、鳥ネタはすっからかんである。 このところ花虫風月頼りなので、しばらくその線で脳トレに励みたい。 家族への無事の便りは、SNSなど別の手段ができたので、そちらで間に合うようになったし、更新を続けること自体は、独りよがり…
ダイサギは水辺ではポピュラーな鳥だ。 ちょっと前まではコサギもダイサギも区別できなかった。 身近にいることさえ知らなかった。 シラサギという鳥がいるらしいということだけは知っていたが、アバウトなものだ。 昔は目に入らなかったが、今では、わかっ…
ヤマセミ基地と呼んでいる鳥見のためのハイドには、スターはもちろんヤマセミ、カワセミだけれど、四季を通じて、いろいろな鳥や生物がのドラマを繰り広げられる。 それは、この川や流域が、未だ豊かな生態系を内包していることの証左れである。 そのことを…
カワセミの美しさはその細部に宿る。 それは肉眼ではわからない。 近ければ近いほど、拡大すれば拡大するほど、輝けば輝くほど、カワセミはより精彩を放つ。 そのための舞台が、七瀬川にはある。 カワセミの魅力と習性をよく理解し、選び吹かれたポイントに…
カワセミは青い鳥。 カワセミを見て幸せにならない人はいない。 バーダーのネタとしても不滅である。 それは謎の塊だから。 人はカワセミの本当の色を知らない。 カワセミの羽から青い絵の具が作れない程度のことは知っている。 なんだか複雑な数式で言われ…
旅鳥こそ旬の便りだ。 しかし、天候、餌の豊凶、繁殖状況、天敵との遭遇、その他コースでのアクシデントなどで、飛来状況は同じではない。 だからこそ、その姿を目撃した時の感動はかけがえがない。 エゾビタキのそれほど華やかではないが可憐な姿が、殊の外…
今年は、旅鳥のエゾビタキがほとんど見られないらしい。 いつも旬ネタは名人におんぶに抱っこなのに、県民の森中くまなくチェックしても、だいたいミズキやクマノミズキの実が見られないとも。 裏年なので、素通りなのかも。 足を県民の森の西端にまで伸ばし…
うちの裏の隣家との隙間に、かみさんが茶花を植えているのは知っていた。 トイレのジャロジーの隙間から、その一部が覗ける。 別にトイレからの観賞用に植えているわけではない。 最近、鳥見仲間のブログで、山野草のキセワタというのを知った。 オドリコソ…
旅鳥のシーズンだけど、シギチのルートはこっちじゃ無いようだ。 長逗留のソリハシとアオアシの小群の他には出会うものはない。 週末バーダーにそうチャンスがあるはずもないが、まあそんなものだろう。 迷鳥ばかりだと、彼らの不都合な現実がなす業というこ…
今更ですがミサゴです。 なんの変哲も無いミサゴです。 未だに仕事をしてくれません。 いえ、違いました。 ミサゴを撮りはじめて、未だに狩りのインパクトのあるショットが撮れないバーダーです。 年季だけではどうにもならないバーダーです。
いきなりヤンマの飛翔を撮ろうたって、無理なことはわかっている。 しかし、多くの人にできて自分にできないというのも癪だし、買わないことには宝くじも当たらない。 何回チャレンジしたらできるのかどうかわからないが、無鉄砲こそが上達の秘訣・・かも。 …
サンショウクイというケッタイな名前は,食性からではなく、鳴き声の喩えからきている。 ヒタキも、鳴き声の響きに依っている。 ブッポウソウも勘違いにしろ、聞き做しからである。 いい加減といえばいい加減だが、鳴き声で野鳥を識別するというのは、考えて…
サンショウクイにはあまり好印象はなかった。 サンショウクイに出会ったこともあるかどうか。 こちらで出会うのはリュウキュウサンショウクイばっかりだ。 昨年の竜王山展望公園の渡りは、よそで道草してその日のタイミングを失していた。 それで今回は、6…
ネタはあり合わせのものでいい。 チャーハンだってうまいものもまずいものもある。 更新のネタで、具合悪いんじゃないかなどと勘繰らないでほしい。 大丈夫、そのうちあっと驚く為五郎ネタで・・・ あ~ァ、やっぱ、脳細胞は萎びとるわ。
チドリという言葉は死語になった。 あした彷徨うような浜辺はなくなった。 チンチン鳴く声を聞く夜さもない。 バーダーの他にチドリのなんたるかを知る人もない。 しかしチドリは密やかに暮らしている。 もともとチドリはあって無きようなもの。 千の風のよ…