いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

キッスは紅嘴にして

アカショウビンのアカは嘴の紅だろう。 暖色系をアカというらしいけど。 オレンジは赤の隣の色ではある。 逆光で嘴がぼんぼりのように光る。 真っ黒なショットを現像すると、紅い嘴が現れて、次第に美しいアカショウビンとなる。 ISO上げ過ぎないほうがロマ…

アカショウビンは難しい

アカショウビンはかねてより憧れであるけれど、アカショウビンの棲むこの御池という自然は癖になる。 御池を囲む自然林の緑のトーンの美しさ、観察小屋へのアクセスの心地よさ、森に潜む様々な動植物やウォッチャーとの出会い。 観察窓から覗くドラマの舞台…

御池のアカショウビン

鳥友からの便りで、アカショウビンと会いに御池に出かけた。 5時には観察小屋に入ったが、すでにキャンパーなどの家族連れを含めてバーダーで満員の盛況だった。 週日ならそうでもないのだろうが、天気もドピーカンだからしょうがない。 賑やかすぎたせいか…

Krung Ching Waterfall へのトレイルの鳥3

何度かタイに行くうちに、見たい鳥がだんだん絞られて来た。 というか、出会いが難しい鳥が残されて行く。 なぜかBanded(縞)のつく鳥が難しい。 Banded Pitta、Banded Kingfisher・・・ 警戒心が強かったり、見えづらい場所にいたり、アクセスが悪いところ…

たとえ短い尾羽でも

サンコウチョウは華麗である。 この鳥がいなくなったら、鳥見の楽しみは半減するだろう。 まあ、1/300は確実になくなる。 会えなければ会えないほど、この鳥に対する憧れは募る。 鳥というのは、会えるときは、いくらでも会える。 会えないときは全く会…

ブッポウソウはエメラルドの風

エメラルドグリーンのブッポウソウが飛ぶ姿は美しい。 新緑をバックにしても、青空をバックにしても、鮮やかな宝石色はその煌めきを失わない。 今年もその至宝に出会えるという知らせが届くと胸がときめく。 もはや彼らが帰るべき、本来の樹洞はどこにもない…

キビタキは新緑の香り

鳥ネタにも様々なジャンルがある。 旬ネタ、希少種ネタ、美術ネタ、蘊蓄ネタ、こじつけネタ、敷衍ネタ・・・ スクープでなくても、鳥さえ出てくればいいんだが、なかなか毎日というわけにはいかない。 自ずとマンネリ化、矮小化は避けられない。 どんなジャ…

帰って来たよ ブッポウソウ

朝4時起きで県民の森に出かけたが、誰の姿も見えない。 ヤイロチョウの探索を奥に広げてるのだろうと思ったが、堅いところで決めておこうと、サンコウチョウのポイントで待って見た。 逆光のせいもあって、なかなかピンを決められない。 何人かのバーダーが…

キビタキはジャスミンの香り

久しぶりに地元で週末の鳥見ができた。 地元のネタでも即旬ネタとはいかないが、でも、撮りたてであることは、ネタの鮮度として重要である。 まあ1週間は引っ張るわけで、口幅ったいが。 キビタキはだいぶ出遅れ感があるが、夏鳥の清涼感や可愛らしさから、…

Krung Ching Waterfall へのトレイルの鳥2

Krung Chingを訪れた狙いの一つは、このトレイルで2年前、娘が至近距離で出会ったBanded Pittaだった。 しかし、ただ漫然とトレイルを歩いても何の収穫もなかった。 鳴き声もあまり聞かれない。 レンジャーのアールさんも、この時期Pittaは眼中にないような…

Krung Ching Waterfallへのトレイルの鳥1

Head Quarterから、トレイルを6km余辿るとKrung Ching Waterfallがある。 タイの人は滝や水遊びが好きだ。 キャンプ客やこども連れの家族が、サンダルばきの軽装で、平気で入って行く。 入って間もなくの300mくらいの急登を登り切れば、それほどの難路で…

Krung Ching N.P.のHQ周辺の鳥4

レンジャーのアールさんは痩せて精悍な渋いタイ人である。 そこでリーダー的な存在のようだった。 2年前、Krung Chingをガイドのパーさんと訪れたとき、同行してくれたアールさんは、トレイルでいくつもの鳥を見つけてくれた。 その耳や目の良さは驚異的だ…

Krung Ching N.P.のHQ周辺の鳥3

Krung Chingの管理事務所(Head Quarter)は、熱帯雨林の中の谷の小さく開けた場所にある。 朝方は霧に沈んでいる。 陽が上るまでは涼しく、日中も日陰は涼しい風が吹く。 小川が蛇行する草地がキャンプ場で、周りに炊事場やミーティング棟が立っている。 奥の…

Krung Ching N.P.の HQ周辺の鳥2

タイでの鳥見も、ツアーや愛好者グループの企画で行くのであれば何も問題はない。 プライベートや小グループで、自分たちだけのスケジュールを組んで行こうとするときには、いくつかの隘路がある。 一つは言葉の問題だ。 ガイドや宿泊スタッフも、タイ語の他…

Krung Ching N.P.のHQ周辺の鳥1

タイには135もの国立公園、自然保護区があり、そのそれぞれに管理事務所(Head Quarter)が置かれレンジャーなどスタッフに守られている。 国立公園にはゲートがあって、外国人からは200バーツ(約600円)が取られる。(タイ人は40バーツ) 雨季には…

クンチン国立公園ヘリポートの鳥4

タイに野鳥が多いといっても、カメラを構えればそこに鳥がいるというわけではない。 季節や地方によって種は違うし、警戒心がないわけではない。 ハイドのようなところなら、驚くほどの鳥種がやってくるが、野外では鳥のいる場所は予想外のところが多い。 Ki…

クンチン国立公園ヘリポートの鳥3

タイの鳥見はガイド業者に任せるのが一番楽だ。 空港から空港まで、ミニバンに荷物を積み込んだら後はガイドとドライバーにお任せ、おんぶに抱っこで移動から宿泊まで全て面倒を見てくれる。 バーダーは日数と見たい鳥の種類を知らせるだけだ。 タイは物価も…

クンチン国立公園ヘリポートの鳥2

クンチンNPはバンコクのドンムワン国内便飛行場から1時間半かけてマレー半島のナコンシタマラートへ飛び、そこから車で1時間走った山中にある。 鳥はいるが、ハイドや餌場や決まったポイントはないので、義理堅いガイドはあまり勧めない。 打診したガイド…

クンチン国立公園ヘリポートの鳥1

峠の公園ゲートから管理事務所に下る坂道の中間の棚地にあるヘリポートは、公園の雨林を一望するビューポイントであり、餌となる虫や木の実があるために、また、餌場とねぐらの移動ルートになっているために色々な鳥が立ち寄る。 朝の涼しく、日差しの柔らか…

クンチン国立公園キャンプ場のアカハラシキチョウ

クンチンの村は、南タイのマレー半島部のタイランド湾側のナコンシタマラートから60キロ丘陵部に入ったあたりである。 その奥の峠のゲートを越えた小さな盆地にクンチン国立公園の管理事務所があり、さらにそこから熱帯雨林の中を6キロのトレイルをたどれ…

クンチンのミドリヒロハシ

クンチン国立公園というような、あまりアクセスの良くない、それほど出会いの堅いポイントもない、ガイドも敬遠する場所に行ったのにはいくつかわけがある。 2年前に、Hala Balaへの途中に立ち寄った時にたまたま見た、いくつかの光景が深く脳裏に焼き付い…

さよならクンチン

息も絶え絶えに南タイから生還してきました。 何のために行ったのか、自分でもよくわかりませんが、案外、無意識のうちに、 自分に合った身の置き所だと感じていたのかも知れません。 これから、ぼちぼちそれを振り返ってみたいと思います。 さよならナコン…