いきあたりばっ鳥
わたしがカワガラスを撮るとき思い浮かべるのは、和田剛一さんの「SING」という写真集にあった深緑に映える渓流で漁をするカワガラスの1枚のショットだ。 野鳥の世界にはこんな美しいシーンがあるのだと身が震えるほど感動した。 そんなシーンは真似しようた…
鳥はオスの方がカラフルなことが多い。 鳥のショットはカラフルな方が好まれる。 ニュウナイスズメはどちらかというとオスの方がカラフル。 だからオスのショットが多い。 実際にオスの数が多いのかもしれない。 オスがメスを守るために前面に出ているのかも…
冬場、県西部に行くとスズメよりもニュウナイスズメのことが多い。 なんでかよくわからない。 うちのあたりでは滅多に見ないので一応ネタにはなるのかな、冬鳥ではあるし。 ニュウナイスズメというけったいな名前は新嘗から来ているという説とニホ(黒子)が…
災害級の雪が降ってる地域の人には申し訳ないが、バーダーにとっては稼ぎどきのはずだった。 でも4躯が壊れて、廃車にしたから身動き取れない。 ユキビタキとかユキタゲリだとかが狙い目だったのに。 なんだって雪とコラボできるものを。 ネタが切れたから、…
行き当たりばったりなバーダーは車がなければ、まず何も取れない。 タゲリを見つけても、光やシチュエーションなどの条件を鑑みれば、大きな労力を費やせねばならない。 鳥もじっとしているわけではないから、降りた地点に移らねばならない。 飛んでいくのを…
鳥見に車は必須だ。 大体、山間部とか農作地とか海岸部なので徒歩ではとても近づけない。 また鳥は車の中にいるバーダーにはおおむね警戒心が緩むのでベストなアプローチだ。 居場所がわかっていればいいが、車で闇雲に探索するとなると走行距離は嵩むし、故…
旬とは10日間くらいの意味もあるが、見頃、食べ頃、収穫時期という意味だから、冬鳥は冬中だっていいわけだ。 とりわけジョウビタキが元気で目立つのは、実は今頃だったりもする。 ネタにするなら初物好きじゃなく、バーダーが目もくれない今でしょ。
別冊日経サイエンス「鳥の惑星」冒頭の記事から 2022年10月ある渡り鳥がアラスカの繁殖地からタスマニア島の越冬地までの1万3560kmをノンストップで11日間かけて飛び続けたという。 これが確認されている鳥の無着陸飛行の世界最高記録だ。 その鳥はコードネ…
鳥の沐浴は人とは違う。 バーダーは、自分のためにポーズをとってくれてるくらいにしか思っていまいが、全くの誤解だ。 鳥にとっての羽の手入れは、自分を危機に陥れないための必須のルーチンだ。 羽は断熱、撥水、防御、攻撃、滑空、揚力、制動、操舵、ディ…
河口の鳥を眺めるのが好きだ。 取り立てて珍しい鳥がいるわけでもないし、インパクトのあるパフォーマンスが見られるわけでもない。 ただそこにいるだけで心休まる風景があるのだ。 通りかかったバーダーらしい人が、何ですかという。 あれが飛んでくれない…
歳をとると心ここにあらざることが多い。 考えることが他にあるというより、あるようなないような靄のかかったような状態になる。 時々我に帰って、えーと何をしてるんだっけと考えて、デフォルトに戻る。 つまり集中力が低下している。 鳥見で必要なのは集…
若い頃かぶれたフェイダナウェイとは関係ない。 野鳥情報には猶予はないという話。 明日もあるのは馴染みの鳥。 彼らだって腕さえあれば遜色はない。 赤く咲くのはサザンカの花 赤く実るのはピラカンサの実 どうだっていいのさ、このバーダー ネタはそこにあ…
ピラカンサはまずいんじゃないかと思っていた。 いつまでもたわわに実っているし。 ただ、冬の終わり頃には綺麗になくなる。 多分食い物が乏しくなって、仕方なしに食うんじゃないか。 メジロも丸呑みで味わってるようには見えないし。 どうでもいいけどネタ…
カワセミについて思うことはない。 世話にはなったがあまりいいショットを撮れてない。 ダイビングが目標だったが、いいポイントがいつの間にかなくなってしまった。 カメラの機能も進歩して撮りやすくなったのに、時間もあまり残されていない。 それを見透…
バーダーは腹側の白い色よりも背面の構造色を好む。 なぜ背腹で違うかというのは人間の浅知恵だと高いところの猛禽に、下にいる肉食獣にそれぞれ目をつけられないためということかもしれないが、バーダーにはどこからでも見えるから嘘くさい。 そのくせ上か…
鳥の群れの飛翔がわたしの鳥見の一番の眼目だ。 群れ好きは貧乏性のせいで、飛翔は羨望のせいだ。 タゲリ好きはその剽軽さ+優雅さなので、その群れの飛翔を見ないと落ち着かない。 頑張って遠出して、もう猛禽のスポットなのだが、それだけ撮ってとんぼ返り…
雨の日のタゲリもいいが、晴れた日のタゲリもいい。 なんでこんな色にしてるのか寡聞にしてわからないが、これでも保護色なんではと思う。 わたしの目は逃れられないが、空からの天敵には見えにくいのかも。 知らんよ、でも人の目だって十分に眩ませるだから…
そろそろタゲリに頼らんばと思い会いに出かけたが、今季はなかなか出会えない。 居ても数羽だけだ。 寒いのを我慢してなんかパフォーマンスを待つが、雪にはならず、冷たい雨が落ちてくる。 でも背中の雨滴だけで十分情趣があると思うのはわたしだけ。
ともかくメジロでもネタにせなならん。 メジロならサザンカで待てばすぐに蜜を吸いにくる。 嘴を真黄色にしてるから、蜜なのか蕊なのかはわからないが、目まぐるしく飛び回る。 だからピント合わせが結構難しかったが、今は鳥モードで簡単になって、あまり手…
阿蘇九重の方に行くとマユミの赤い種子が盛りでまるで一面花盛りのようだ。 マユミの花は薄黄色の地味な花だが、冬になるとピンク色の丸い実をびっしりつける。 実の赤いのは仮種皮といって割れて中に本当の種が出てくる。 この仮種皮はアケビのゼリーのよう…
それは冬、野鳥とコラボするものがないからであると思っていたわけではない。 冬鳥はそれ自体で存在感がある。 ユキ〇〇などという垂涎のコラボもある。 マユミの実は鳥は好まないものと思っていた。 止まっても偶然で待ちぼうけが多い、クソッと。 それがた…
鳥はマユミの実を食べないと思っていた。 ただの仮種皮だけの実かと思っていた。 でも止まってくれれば絵になるのは、紅葉が終わればマユミくらいだ。 あまりメジロが騒ぐので近づいてみると、ちゃんと実を啄んでいた。 知らないってことは勿体無いことだっ…
ツクシガモの越冬地が広がってきたのは多分ここ十数年のことだと思う。 守江湾に入ったと聞いて撮りに行ったことがある。 その後県北で群れの飛翔に凝ったこともある。 大授搦ではもう無数にいてカメラに収まりきれない。 やはり餌場が限られてきているんだ…
同じネタを晒しても、この年になると恬として動じなくなる。 これは老成というより、厚顔無恥の境地に達したということか。 ボケたかどうかの判断はこの先の兆候に委ねるべきだと思う。 ともかくコウライアイサとの出会いに浮かれていることだけは確かなのだ…
このポイントは流れの静かな部分と瀬の部分が交互にあって、岩場や砂地もあるから、鳥たちの棲息場所として申し分ない。 本当のところは鳥じゃないからわからないが、人が出過ぎなければ、フルに越冬期間を過ごせるような気がする。 毎年だって越冬場所に選…
オシドリやカワウと同様、コウライアイサも人の気配に敏感な鳥だ。 だが車の中から写せる場所だとか、一定の間合いが取れて姿を晒さなければ結構近くから撮ったこともある。 ここは開けすぎていて近付くのに相当なテクニックがいるので、わたしは枯れ葦の間…
鳥見の楽しみ方は人それぞれだろうけど、わたしは思いがけない出会いの射倖心とそれをなんとかカメラに納めた時の達成感だ。 同じような人の楽しみを奪いたくないが、そろそろチャンスを分ってもいい頃かなと思う。 別に初めての発見ということでもないので…
アイサは秋沙と書くが解釈しにくいらしい。 響きだけにしておくのが無難だろう。 ここにコウライアイサの番いが入ってもう3週間余りになる。 ほんの数人しか知らないし、寄り付きも良くないので居心地がいいのだろうか。 私も1週間おきに3、4回しかいって…
今年の漢字が金だった。 坊さんが一字でまとめるというのがなんとも胡散臭い。 それを囃すメディアも胡散臭い。 金というのは一生一度も縁がないものと思っていたが、暮れになって棚から落ちてきた。 枯れ葉が水に映っているだけの手から溢れる金だけど、運…
渡辺真知子のかもめが翔んだ日もカセットテープに入っていた。 今でもこんな情感溢れる歌は流行るのだろうか。 近頃の歌はリズムもメロディーも全く馴染まない。 それは仕方ない。 昔はカモメの歌をいろいろ集めた。 かもめの3/4知ってる? かもめ かもめ …