いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

アンティグアをちら見

日程のほぼ3分の2を消化した。 標高0mにいると、3000m以上の寒いクチュマタネスにいたときのことがずっと昔のことのように思えた。 次は東側のフローレスへ飛んで4泊を過ごせば終わりだ。 標高1000m以上のグアテマラシティの近くの宿へ向かう。 …

ラグーンのスキマー

もしここで倒れて帰れなかったら、船頭さんかガイドさんの助手でもさせてくれないかなと、熱中症でボーっとなった頭で考えた。 そしたら毎日ネタは尽きないし、見られなかったベニヘラサギも見られるかもと。 バナナとコーヒーでどれくらい生きながらえるか…

青い空白い鳥赤い人

たっぷりとアジサシの飛翔を堪能した。 ユリカモメと変わらんじゃねえかと言われればそうだけど、いやちょっと違う、大分違う。 これでピンクのヘラサギまで見たらバチが当たる。 赤い装束の漁師さんもいいアクセントになっとるし。 ラグーンでの色々な漁も…

アジサシには食傷しない

アジサシは世界中にいる。 日本には少ししか来ない。 静かな砂浜がないからか。 コアジサシなら去年隣県の駐車場で営巣しているのを見に行った。 ともかくこのラグーンはアジサシ類には楽園だった。 いやアジサシ好きには楽園だった。 Common Tern(アジサシ…

サンドイッチってポピュラーなん

色々なサイズのアジサシがいるようなんだが、なかなか被って細部がわからない。 写真の鳥を識別するのは難行苦行だ。 ローガンは小さな字や細部の構造は見極められない。 図鑑じゃないので風景として見るのが正しい見方だよ。 それとかっこよさ。 Sandwich T…

黒い掬い屋

ホスエさんが背中が黒いのを指差してあれを撮っとけという。 確かに嘴が太くて赤いというか、下嘴が長くておかしい。 飛びながら魚を掬う鳥は都合が良さそうだ。 だからskimmerというわけか。 群れ用のレンズを壊したことが悔やまれる。 近すぎて収まりきれ…

鳥刺し鯵刺し志し

アジサシの語源を見るとアジは魚一般、刺しは嘴で刺すではなくて差し出すの刺しだと。 鳥見も鳥に気持ちを差し出すから鳥刺し、それは聞かないことにして。 グアテマラの鳥を見たい、それがおいらの志し。 昔はアジサシの飛翔を撮りたかった。 撮れれば一丁…

晴れときどきペリカン

塩田では期待したピンクのSpoonbillは見られなかったが、まだ先があると連れて行かれたのはラグーンの入江にある船着場だった。 テント張りのボートは水の上では案外涼しかった。 しばらく走って砂嘴の上にあるレストランでトイレを借り、ついでに浜に降りて…

マングローブ林のニシフウキンチョウ

塩田の海側はマングローブ林でその外は長い砂嘴に囲まれた幅2、300mのラグーンが何キロも続いている。 日差しさえ避ければ海からの風は結構涼しかった。 マングローブを出入りしている鳥がいて、渡り鳥だというので追ったら、先日Los Tarralesの山中で見たニ…

塩田のシロトキ

トキを見たことはない。 トキは朱鷺と書くワケだからシロトキというのは矛盾している。 これでトキを見たことになるのか、ならないわな。 あの繊細なイメージとも違う。 でも飛翔するシロトキの群れは何とも優雅で美しかった。 White Ibis(シロトキ)

グアテマラ塩田の空

何も珍しい鳥はいないと思いながら塩田の土手を渋々歩いていると、ホスエさんが空を指差した。 次々に鳥の群れがねぐらから餌場へ向かうのか通り過ぎてゆく。 空抜けもいいとこだから、それが何の群れかは拡大してもよくわからない。 ズグロカモメのように頭…

塩田のサギたち

シギチは日本のものとよく似ている。 繁殖地が近いせいかもしれない。 サギは少し違うけれど似通ったところもある。 ガイドさんに聞くと簡単に別種だという。 カッコつけてくれるので絵になる。 やはり育ったところが違うせいかのんびりしている。 Yellow-Cr…

塩分欠乏性鳥見

Los Tarralesと別れを告げ、早朝一気に標高1800mから太平洋の海岸まで駆け下りた。 塩田に車を停めて水鳥を探索するらしい。 でもシギチはすでに繁殖地へ移っていて閑散としていた。 すぐに陽が上り日影のない土手道は陽炎で霞んでいる。 遠くのショットは使…

Los Tarrales Nature Reserveのマスコット

ここに入って最初に出会ったアニマルが謎のモルモットのような生き物だった。 それがアグーチという齧歯類だった。 農園を散歩しているとすれ違うゲストの何人もがあっちで鹿がいたよと興奮して教えてくれた。 おとなしい動物の捕食者がいないはずはないんだ…

何処も同じ黒い嫌われ者

Los Tarralesへの帰途、道路脇のゴミ捨て場にカラスが群れているなと思い、日本と同じかと目を凝らすと頭が禿げている。 ええ、コンドルじゃねえのとホスエさんに車を止めてもらう。 あまり気のない感じでこれが最近増えて悪さをするんだと愚痴った。 でも初…

他生の縁(Los Tarrales分)

グアテマラで見たい鳥はあるかと聞かれて、ケツァール、ハチドリ、オオハシとは答えていたが、それはホスエさんにしたら当然なことだったらしい。 もっと他に見せたい鳥があることは話の端々から伺われた。 ただクライアントのレベルに合わせるのがガイドの…

Pacific Slopeとの別れ

Los Roblesの里道を周回して元の国道に出てホッとしたのも束の間、ホスエさんが、あとフクロウを見るかと提案した。 反対側の斜面を約1km降りなければならないという。 フクロウ好きの面々だから嫌とはいうまいと見込んでいたに違いない。 今日のノルマは歩…

畑の小さなミソサザイ

農道の端の竹ぐいに巣材を運んでいた小さな鳥はまさしく見慣れたミソサザイだった。 人眼を気にする風もない。 近すぎて下がらなければピンがこない。 ホッとしたような拍子抜けしたような、里心を呼び起こす鳥だった。 House Wren(イエミソサザイ)

似合わない情けない拍子抜け

鳥の名前は油断ならない。 まさしくFlycatcherだと図鑑で安心すると、タイランチョウだったりハエトリだったりする。 先入観を持つ方が非科学的なんだろうが、こっちは道楽だから。 同じFlycatcherやWarblerでもわずかな違いで名前が違う。 鳥見は名前も当た…

ステラレーヌカケス

連れて行かれた里山はずいぶんバライティーに富んだ鳥が次々に現れた。 多分かっての雲樹林が焼き畑に変わっても元の住人が居残っているのだろう。 灌木と果樹ととうもろこしの茎しかなかったが。 黒いカケスがちょっとだけ姿を見せてくれた。 現像するまで…

目の色を変えないで

疲労困憊、気息奄々、意識朦朧として鳥見をしてたから、どこでどんな鳥を撮ってたのか記憶がない。 撮影順に取り出して種別にしたつもりがなんとなく違う。 腹の色が違う、あれ、目の色が違う。 オスメスで目の色が違うならこりゃあネタになる、んなわけねえ…

目尻が下がる鳥

この鳥に会えてしばし熱中症も脱水症も時差ボケも金欠病も忘れることができた。 80年生きてきて出会った最も健気な鳥に思えた。 なのに、この愛らしい鳥は今最も保護に緊急性を要する熱帯鳥の一つなのだった。 他にもミズイロフウキンチョウ、ヒゲウズラ・・…

鳥も煽てりゃ木に登る

枝被りなのであまり食指が動かない。 国道から少し里道に降りたところでホスエさんが指差す。 名前を聞きそびれたが、ライファーには違いない。 飛んでいった先を茂みをすかしてあっちがいいこっちがいいと工夫してくれたがなかなか絵になるショットは難しい…

町で人気の青い鳥

人家の多いところにいるわ、止まるところが人工物が多いわで、あまり可愛らしくも見えなかったもので、おざなりのショットになってしまったのが惜しい。 向こうではとても人気のある鳥なんだとか。 それでこんなとても人気の多いところに連れてこられたのか…

電信柱ですが 何か?

一通りNature Reserveのトレイルを踏破して、4日目は外の国道を北に戻ってLos Roblesの郊外の路肩に車を置き里山を探索する。 路肩にも鳥がいる。 電柱を見ろという。 よくみるとてっぺんに黒いものが蠢いている。 穴を出入りしているものがいるからWoodpec…

グアテマラで一番フレンドリーな鳥

これとよく似た嘴がもう少しスラーッとしただけのGreat Kiskadee(キバラオオタイランチョウ)もいるのでどちらとはいえないが、どこにいても纏わりつくので、こいつをチカドリと呼んでおおむねスルーした。 農園に溜池があってKingfisherか来るというので夕…

Birding On The Bench

ロッジの周りの木陰にベンチが置いてある。 東屋風の喫茶室もあるから誰も座ってはいないが、ロッキングチェア探偵を気取って鳥見をするのも一興だ。 たくさん鳥はいるが取り寄せにくる鳥は意外と少なかった。 この鳥がフウキンチョウの元になったYellow-Thr…

裏と表で大違い

Los TarralesのあちこちにTrogonはいる。 San Marcosの森でスコープでQuetzalと同じ配色のMountain Trogonを見たけれどはるか彼方だった。 Trogonがいるともうけたような気になるが、あまり動かないので同じショットばかりになる。 裏と表の色合いをワンショ…

モズには見えないモドキ

和名からその姿は想像しようもない。 名前は人の名前を覚えるように一種ずつ覚えるほかない。 でもよく似た別種もいて人違いしやすい。 よほど深く付き合わないと?? 繁殖期は厚化粧になっても案外わかりやすかったりして。 Yellow-Greensh Vireo(キバラア…

ところかわればサイズも変わる

こちらではミソサザイといえば最も小さな鳥の一つだ。 これがミソサザイ科の鳥だと聞いてびっくりした。 いかに自分が先入観に囚われて鳥を見ているかに愕然とした。 カルチャーショックはいいことだ。 少し頭が柔らかくなったかしら。 この鳥は18cmもある…