いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

納屋漁港点描

納屋漁港は近いのでいくつかの野鳥のチェックポイントだ。 旅鳥のシーズンは終わったが、ミヤコドリ、クロツラヘラサギ、ツクシガモ、カンムリカイツブリなどの越冬組がやってくる。 漁船が帰港すると、おこぼれをもらおうとサギやトビなどたくさんの鳥が群…

わたしの赤い鳥

こんな美しい光景を独り占めする、それが蘊蓄もセンスもないバーダーの醍醐味だ。 でも県北の黄昏は、冷たい川風に凍えながらの命からがらの鳥見ではある。

われ泣き濡れて千鳥と戯る

昔は千鳥の歌が多かった。 きれいな浜も多かった。 なんとなく物悲しいイメージだったけれど。 今はノスタルジックなムードに浸りたい年老いたバーダーだけのものだ。

もう頭黒ではなくてもズグロカモメ

県北の干潟にズグロカモメが飛来している。 有明海の干潟が主な越冬地だったが、諸々の事情で東進してきている。 冬鳥だから夏羽の頭黒の精悍さとクリクリ目玉の愛らしさはほぼ消えているが、その分エレガントさはユリカモメと双璧だ。

とかくユリカモメは群れたがる

ユリカモメはそれほどひ弱にも見えないけれど群れでいることが多い。 餌が小魚の群れだから一緒の方が食いっぱぐれないからだろうか。 消波ブロックの近くの浅瀬で、大勢で水面に顔を突っ込んでいるものの獲物を加えたものは見当たらない。 一気に飲み込んで…

紅葉も楽しめないオシドリ

いつものオシドリポイントになかなかオシドリがやってこない。 紅葉とコラボ狙いなのだが、それも今年はパッとしない。 どこも増水や治水工事の影響でどんぐりも減っているのかもしれない。 極め付けの清流も、水量が減ってオシドリの居場所も変わってしまっ…

樹上のオシドリ

1羽でも絵にならないこともないが、折角なら何かやって欲しい。 遠くて暗かったが、木に止まって休んでいる群れがいた。 鳥は樹上が似合う。 クローズアップよりこっちの方が好みになったのは、老いと関係あるのかな。 そんなの関係ねー、やっぱり貧乏性の…

愉楽としてのソリハシセイタカシギ

到来9日目に行くとまだ3羽のアボセットは健在だった。 ただ時々ハヤブサを警戒して移動した。 おかげで何回かの飛翔ショットのチャンスをもらった。 午前中は割と順光で最初の時よりはピンがきた。 まあ、歩留まりはいうまい。 無事に渡りを全うし、来年も…

ソリハシセイタカシギの命運

わたしが最初に見た到来3日目に6羽から3羽に減っていたアボセットは、6日目のこの日は2羽になっていた。 ちょうど鳥取の水鳥公園に飛来した1羽がオオタカにやられた話を聞いたばかりだったので、こちらもてっきり猛禽に食べられたものと思い込んだ。 …

田んぼのダンディー

鳥の名前は随分なものが多い。 タゲリなんかはネーミングハラスメントというほどのものだ。 同じ田がつくタシギ、タヒバリも決して納得はしてないだろう。 確かに地味だけど、わたしにはシックにしか見えない。 タヒバリと似たようなビンズイはいい名だけど…

鉄板ネタがやってきた

タゲリにはお世話になっている。 ユニークなスタイルの鳥が好きだということもあるが、県北に行けば必ず撮っておくことにしていて、ネタの埋めぐさにする。 そろそろかなと行ってみたら、10羽ほどに群れがトラクターで耕している田んぼにいた。 飛ぶのを待…

色に出にけり

カワラヒワは一見悪相だ。 あまり食指を唆らないが、風切羽の黄色い帯を見せられると、一瞬息を呑む。 自然は美しさに満ちている。

シギチの憩う川

県北の小さな川の汽水域に時々シギチが羽を休めている。 アオアシシギは冬でも2羽は見ているので、この日の7羽はそれが増えたものかもしれない。 ハマシギは干潟で越冬するものがいるが、ここで見ることは稀なので、満潮時の退避場所が塞がれたのかもしれ…

ソリハシセイタカシギという非日常

日常に埋没していると、精神は不健康になる。 少なくとも惰性に陥る。 それを賦活化してバランスを保つのが非日常だ。 鳥見は非日常だ。 そう思って始めたが、やがて日常化する。 しかし、アボセットは極め付けの非日常だ。

ソリハシセイタカシギという至福

地元にセイタカシギが現れたのは、ここ10年でもほん2〜3回だ。 今回は市街地を流れる川縁りの溜水を餌場に、それも6羽も降り立った。 わたしが駆けつけた3日目には3羽になっていたが、それでも小春日和の穏やかな日に、至近距離でゆっくり見ることが…

ミサゴには物足りない落ち鮎

ミサゴが落ち鮎漁をしている話は聞いていたが、あまり自信もないしウジウジしている間に落ち鮎シーズンも終わったらしいということだった。 ちょうど同じ場所にソリハシセイタカシギが来てるらしいよと教えられて、出かけるとまだ3羽が居残っていた。 割と…

イソヒヨドリは悲しからずや

確かに磯にいることもある。 でも30kmも海から離れた盆地にだっている。 ヒヨドリとサイズは同じくらいだ。 でも見栄えは随分違う。 親戚にはルリビタキやジョウビタキだっている。 ブッポソウじゃあるまいし。

夕方の荒尾海岸に佇むバーダーひとり

荒尾干潟もシギチの中継地だが、いたのはハマシギの小さな群れだけだった。 せめて夕景の中に入ってくれればと待ってみたが、飛んでも塵のごときでしかない。 夕映もいつもより冴えない。 こんな光景を独り占めしても、詩心がないので、鴫立つ浜(沢)の秋の…

クロツラヘラサギ・ヘラサギという究極

クロツラヘラサギは鳥自体インパクトがある。 ほんの10年前までは珍鳥といわれていた。 今ではここだけで40羽以上になった。 クロツラヘラサギは世界中で3000羽余りしかいない絶滅危惧種だ。 ヘラサギの方は海外には多いが、日本に来るのはクロツラ…

大授搦探鳥術

大授搦に行けば、いつでもシギチが見られるわけではない。 いつでもうまい具合に写真が撮れるわけでもない。 シギチの動静、気象、潮汐、季節、生態系などを読んで計画する必要がある。 大雑把にいうと、春、秋の渡りの時期の、大潮の早朝、満潮前の晴天の日…

コロナ禍のシギチ

シギチが新型コロナウイルスに感染するかどうかは知らないが、このように密集することは危険なことらしい。 出水のツルもだが、鳥インフルエンザが発生したりすればひとたまりもない。 でも限られた場所にしかシギチの生活できる干潟はない。 せめて残された…

シギチにはシチメンソウがよく似合う

なんか同じようなショットを延々出しても、あまり意味はないのかもしれない。 でも貧乏性のバーダーはせっかく撮ったものは捨て切れないのだ。 やっと人の動きが活発になって、県外のバーダーさんもたくさん来ていた。 初めての人も多くて、どこでどう撮った…

 ミヤコドリと都鳥

近くの河口のミヤコドリが3羽になっていた。 10月中旬に1羽だけ見かけて以来だった。 ちなみにユリカモメも冬鳥で、大伴家持の読んだ都鳥はこの鳥ではないかといわれている。

シチメンソウのお陰です

コラボというのは都合がいい。 お互いが引き立てあってくれればいいが、どちらにピンが持っていかれても、そっちがメインだといっておけば凌げる(何が?)。 なんといっても季節感がはっきりする(ホントに?)

シチメンソウ依存症

シチメンソウ依存症といえば語弊があるが、シギチのクラスター依存症ではある。 それでdisられる弊をカムフラージュするためにシチメンソウに依存しているに過ぎない。 まあ、脳活のネタを探しにまた大授搦に出かけたわけだが、やはりシギチに十分耽溺してき…

チョウゲンボウは冬の使者

季節のメリハリがなくなった。 この間まで夏日だったのに、もう暖房が恋しい。 亜熱帯気候と暖冬とはいかず、寒暖差は大きい。 万年換気状態の我が家はヒートショックのリスクに溢れている。 秋らしさを求めて里山を彷徨うけど、チョウゲンボウの背景の秋色…

ヤマセミの来ない日

増水で流されていたヤマセミ基地の前の止まり木が再建されて、早速ヤマセミが利用し始めたということで夜明け前から入ってみた。 土手の草刈り作業が行われているせいか、早朝下流に降ったきり姿を現さない。 ただここでは手を拱いている必要はない。 草紅葉…

七瀬川憂愁 草紅葉

七瀬川は県民の森に源を発し、短い川だが変化に富んでいて、生物多様性にも優れている。 バーダーはこの川辺でどれほど多くの恩恵を受けてきたことか。 ただそれもいつまでのことか。 ななせ川ダム、3面張りをはじめとする治水事業による流量、水質の変化な…

アオアシシギの股旅

渡りというのは、氷河期あたりからの長い進化の過程で備わった習性らしい。 人間も地球上を彷徨って、各地に散らばってきた記憶がDNAのどこかに刻まれているということはないだろうか。 だから旅鳥に憧れるわけだ。 自分だけかい。 でも昔は渡世人ものや風来…

 ダイサギの生きる術

バーダーやってるとシラサギなどとは言えなくなる。 シラサギは総称で、もっと細かく識別しなければ、化けの皮が剥がれる。 白いのは仮の姿で、本当は黒かったりするのもいれば、ブロンドが混じるものもいる。 大きさや部品も少しずつ違うし。 こういう時は…