いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

オオルリは限りなくブルーに近い青色だ

高齢者が運転を止めると、要介護や認知症になるリスクが増大する。 これは老年学会や国立長寿医療研究センターの最近の見解なのだ。 だから周りから引導を渡されるまでは、年齢だけを理由に運転や外出をやめたくない。 もちろん自分で自覚できないことを、い…

ムナグロファミリーの飛翔

久しぶりにシギチのメッカへ遠出した。 鳥よりも何よりも天気次第だ。 陰のないところだから、陽がさせば危ない。 予報では曇り時々雨だったが、あいにくドピーカンだった。 潮風は幾分涼しくても日差しは容赦なく照りつける。 シギチもまだピークではない。…

逡巡するバーダー

バーダーは肩身が狭い。 多かれ少なかれ鳥にストレスを与えているのだから。 人によっては通行妨害や不法侵入などの迷惑行為さえ犯している。 そんな自責の念に駆られないようにやるには、それなりの着眼がいる。 まず自分で人のいないポイントを探す。 ある…

アカメガシワとエゾビタキ

アカメガシワにエゾビタキが入り始めてもう3週間余りになる。 あまり期待していなかったが、本当にいい仕事をしてくれている。 林間アスレチック施設ができて、下が賑わうので敬遠するかと思っていたが、この大木の実が一番ついているせいか絶え間なく入って…

キビタキサイン

キビタキはオオルリよりもアカメガシワに入るとわかりやすい。 黄色が目立つのとカチカチ合図してくれる。 警戒心が薄くて近くで何度もホバリングしてくれる。 綺麗だから飽きずに写すから、後で選るのに苦労する。 下手でもピントはそこそこだし。 感謝する…

青い鳥という幻想

青い鳥は美しい。 でもこれはみんな構造色。 青い色素は持ってない。 ないものを欲しがるのが人の常。 それで青い鳥が幸せのシンボルになったと。 オオルリは幸せとは関係ないけど美しい。 でもオオルリを探してると、シジュウカラもヤマガラもみんな青く見…

アカメガシワ苦いか塩っぱいか

毎年のクマノミズキのポイントが不作のため、仕方なく近場のアカメガシワの木を覗いてみたらこれが結構当たりだった。 エゾビタキの群れはいいところに止まるけれど、オオルリは下から入るのでなかなか姿全体を晒さない。 若の方はそこそこだった。 あまり食…

彼岸花はどこへ行った

彼岸花って縁起が悪い花だと思っていた。 ネタがないんで仕方なく彼岸花の群生地に向かった。 駐車場に車がない。 花も見えない。 クマノミズキの実の付きも悪いし、花の咲きづらい気象変動があるのかもしれん。 虫も少ないみたいだし、咲いてないと寂しい彼…

飛ばす老人

自分が老人と言われることに異存はない。 自分で言うことではないが、他人から言われる分には仕方ない。 だからと言って自分で決めつけることではない。 自分のことは分からないものだ。 車の運転も人が止めなければいつまでもやりそうな気がしている。 前の…

飛ぶ鳥を撮る設定

野鳥撮影でいくつか目標は立てたけど、なかなかうまくいかない。 まず夏場は暑いし鳥もいない。 外に出る体力、気力も問題だ。 鳥見には不都合な環境にもなってきた。 こんな状況になってきて、やっと野鳥をあるがままになどという。 それじゃ先細りだという…

Grey-Streaked Flycatcher

先日スマホに歩行安定性が低下してるので、1年以内に転倒する可能性が高いとの表示が出た。 こう暑くてはフラフラもするわと思ったが、確かに少しジグザグに歩いている気がしないでもない。 知らないうちに老化するんだな。 ボケはどうなんだとスマホに聞い…

退屈な話

鳥は自在で無心で潔い。 手本にできようもないが、見ているだけで羨ましい。 こんな鳥見は邪道なのかもしれない。 でも憧れは憧れだから、案外ボケのつっかい棒にはなってるのかもね。 高原に立ち寄ったエゾビタキは虫ばかり食べていた。

ボケないように頑張る

グアテマラ遠征の話を終えたら一気に体力が落ちた気がする。 遠征の記録をブログに上げるまでを生きる目標にしていた節がある。 目標や夢があることが生きる糧だと思っていた。 あろうことかそれが達成されてしまった。 思い残すことがないとちょっと困る。 …

キョロでお別れ

グアテマラ探鳥記の掉尾を飾るのはチョコボールのキョロちゃんことオオハシだ。 と、わたしはキョロちゃんはてっきりオオハシだと思っていたが、娘らの話では架空の鳥だったらしい。 暑さと時差にやられてついにボケ始めたかと危ぶまれたものの、一応探鳥記…

グアテマラの森

グアテマラの鳥見は一言で言えばナチュラルだった。 人と鳥がさりげない出会いを繰り返しているだけだった。 撮り逃した鳥も多かったが、細工のないあるがままの姿がそこにあった。 かってはケツァールの羽が交易品だったこともあったらしいが、どんな生き物…

コンドルは飛んでいく

これだけの鳥が棲む熱帯林だからそれら生態系の頂点の猛禽類もたくさんいる。 ティカルの空を舞う猛禽はバーダーの狙い目らしいが、半覚醒のバーダーには空を見る気力もない。 せめて路傍のノスリにカメラを向けるのが関の山だ。 ホスエさんが慌ててあれ、あ…

神殿を巡る道沿いの鳥 3

なんでグアテマラくんだりまでと尋ねられたことがある。 それは成り行きだけど、グアテマラでよかった。 都市には全くいなかったけれど、さまざまな生態系を見せてもらった。 鳥獣は多くて驚くほど近かった。 彼らのテリトリーがまだそこそこ残されている。 …

神殿を巡る道沿いの鳥 2

旅とは非日常を味わうためのものだ。 それが日常を照らし出す。 日常が終わっていれば、非日常も日常だ。 旅に理由はいらない。 鳥見も日常だ。 日常に新しい出会いがあれば、いうことはない。 グアテマラの古代マヤ文明遺跡で鳥見とは豪勢だ。 ワープの3乗…

神殿を巡る道沿いの鳥 1

ティカルでのバーディングは神殿に登って空を舞う猛禽に近づくのがキモらしい。 だが、老いて疲れて寝不足のバーダーには甚だ危なっかしいというより客死必然の暴挙なのだった。 順路を歩ければそこそこの鳥はいる。 出来高払いじゃないんだから。 それでも…

ホエザルの咆哮が懐かしい理由

ティカル遺跡の入り口の大木にホエザルがいた。 ホエザルの咆哮を前に聞いたのはいつだろうと考えたら、前日のGuacamayasuの朝だった。 ロッジのベッドでわたしは咆哮をあたかも子守唄や刻の声みたいに聞いたのだ。 それは気味悪くも耳障りでもなかった。 当…

オオツリスドリの間借り人

海外遠征というのは非日常な体験のはずなのに、ティカル遺跡にいてもあまりはるばるきているという感じがしない。 なんとなく既視感がある。 乾いた土の地面、凸凹道、草むら、木陰、苔むした石、祖先への畏敬、生き物の輝き、誰彼に似たインディオの人々・…

ティカルグランプラザを見下ろすオオツリスドリコロニー

ティカル遺跡は広大な熱帯雨林の中に埋もれていて、ほんの100年ほど前から発掘が進んできた古代マヤ文明の最大の都市の廃墟だ。 世界遺産として見られる10の神殿はほんの氷山の一角らしい。 紀元900年ごろ忽然と姿を消し、再び熱帯雨林の始原に還ったとこ…

ティカル遺跡の見守り人

ティカル遺跡の管理ゾーンにいるド派手な七面鳥はティカル周辺のendemicな野生種なんだそうだ。 人を恐れないが、別に餌付けされてる風でもない。 古代マヤ文明の遺跡に似つかわしいような似つかわしくないような、意味不明な満艦色だ。 わたしは神殿には登…

ティカルの森に生きるオウム

ホテルを出てしばらくするとティカル国立公園のゲートがある。 それを潜ると快適な熱帯雨林の中の舗装路が続く。 野生動物への注意標識が次々に現れる。 30分ほどで遺跡入り口のビジターセンターについた。 ここから遺跡組と鳥見組に分かれて、娘らは巨体…

最終宿泊地 湖畔の宿

ティカルでの鳥見を残すだけとなったラストの宿泊地は、フローレスとティカルの中間のペテン・イツァ湖の東端の町の小さなホテルだった。 ここで夕日を2回眺めたら早朝の便でグアテマラシティに飛び、帰国便に乗り継ぐ行程。 水辺のリゾートらしいが湖畔で…

親子夜鷹

Biological Stationから向かった先はまさに今回のツアーのハイライトだった。 ホテルらしき敷地内の森の道路を進みすぐに路肩に車を止め下された。 森を覗き込み見せられたのはヒヨウタンツギのような得体の知れない生き物だった。 奇妙な割にどことなく愛嬌…

Hummingbirdの逢う時もいつも他人

おいら日本じゃハチドリといわれてるらしいが、あんたとは何も関係ないからな。 吸蜜するだけならごまんといるわ。 ホバリング?それだって多分ろくまんといるわ。 ホウジャクジャクくらいにしてもらおうか。 ブンブンうるさく付きまとったのは日本から来た…

夏ボケ

時差ボケがまだ治らないなんていうことはないと思うけど、地元ネタを探す努力を怠るとよくない。 足が衰える、すると連鎖式に頭まで衰える。 2日分のネタを一緒にあげて、ありゃりゃとなる。 ともかく更新なら無事の便りです。

Hummingbirdに花束を

グアテマラではあまり野生の花を見かけなかった。 フローレスから来る途中にマキルスグアの木にピンクの花が桜のように満開なのを見たが、民家の庭にもブーゲンビリア以外、あまり花を植えてHummingbirdを呼ぶ気配はなかった。 もっぱら給蜜器なのは年中Humm…

Hummingbirdが煌めくとき

Hummingbirdが皆煌めくわけではない。 全部の羽が煌めくわけでもない、多分。 四六時中煌めくはずもない。 四方八方に煌めくわけでもない。 無闇矢鱈撮ったってダメなわけで、そこは蛇の道は蛇らしい。 それは一体何を映していることになるんか。 そこに真は…