車に乗せて行ってやるから、珍しい鳥を見に行かないかと、朝言われ、暇なバーダーは一も二もなく籠絡され、すぐさま車中の人になった。
遠いので泊りがけだという。
午前中に出て夕方明るさのあるギリギリに、そこらへんでも目撃されたというあたりに着いて、ゆっくりと他のポイントも巡回した。
鳥らしきものは、杭から、ゴミ袋まで目をさらにしてチェックする。
しばらくして、あれはアオサギかなと、田んぼの彼方からやって来るUMAを指して仲間がいうので、双眼鏡でみるとそうではないようだ。
近づくにつれて、それが目当ての鳥だと気がついた。
慌ててシャッターを切るがなかなかピントが決まらない。
なんとか写っていたのは真上にきて通り過ぎようとする数枚だった。
関東では、脱走鳥としてお馴染みになっているらしいホオジロカンムリヅルである。
早々にゲットはしたが、あとは宿の確保に四苦八苦した。