いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

マユミが俺を呼んでいる

マユミは名人の初恋の人の名前だった。
だから、かって一番美しかったヤマガラの名前がマユミだった。
(この鳥に名前をつけるということは、分かる人には分かるが、凄いことだ)
それで、マユミと名のつくものには愛着があるらしい。
マユミの木に来る野鳥にまでそれは及んでいる。
それでなくても、マユミの木に止まればいい絵になる。
わたしも真似してマユミを、いや、マユミとのコラボを狙ってみたが、これが難しい。
もはやマユミの種子は食べ尽くされ、赤い果皮がついているだけで、ただのハゼの実への中継点にすぎない。
滅多に止まらないし、瞬時に渡るだけ。
おまけに、近くの木に巻いたツルウメモドキの実にアカウソが来るものだから、あっち行きこっち行きで、虻蜂取らずになってしまう。
人間二股掛けてはいけない。
名人の奥さんの名前がマユミさんかどうかは聞きそびれた。

イメージ 1


イメージ 2


イメージ 3


イメージ 4


イメージ 5


イメージ 6


イメージ 7


イメージ 8


イメージ 9


イメージ 10


イメージ 11


イメージ 12