いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Mission complete ウソじゃない

ホントにウソはいるんかしらん。 真っ赤なウソじゃないやろね。 トラさん、ミヤホはおったけど、ウソはホントにウソなのか。 ウソはウソでもいいけれど、ウソならもっとウソらしく、ホントのウソらしく撮りたいね。

ジョビちゃんのペリット

ジョビちゃんとの付き合いは一番長い。 最初にジョビちゃんをデジスコで至近距離から撮って、その愛らしさと優美さに魅せられて以来である。 ジョビくんも個性的でハンサムであるが、なかなかすっきりしたポートレートが撮れない。 暗かったり、逆光だったり…

逆境の鳥見術

野鳥撮影の際の悪条件をあげれば切りがない。 悪天候、逆光、空抜け、枝被り、高コントラスト、光量不足、焦点範囲外、旬外れ、影かかり、煙、背景の煩雑、、危険な足場、獣道、アングル外、無粋な添え物、類猿人、鳥追い女、猛禽の気配、鳥さんの自由奔放、…

ツクシガモのいる風景

ツクシガモは、県北の沿岸部で、ポピュラーに見られる冬鳥になった。 白に茶と黒のコントラストの美しい鳥は遠くからでも、すぐ見分けがつく。 わたしの野鳥写真は、なるべく近づいて精緻な美しさを表現できないものかと努めてきたが、それだけでなく、同好…

時化てる日は鳥見に限る

今年は暖冬だということだが、家の中も懐も寒いじゃないか。 大方のバーダーは、天気を見て心当たりに繰り出すんだろうが、週末バーダーに天気は関係ない。 週末はすべて鳥見日和と思えなければやってられない。 昔の大相撲の力士は、一年を二十日で暮らすい…

シルエット・バーディング

土曜の午後は冷たい雨と風、約束が違うと気象台の方向に悪態をついてみたが、それでネタが降ってくるわけではなし、いや、案外恵方かもしれないと、東の海岸に出かける。 潮の引いた磯を目で追いながら、テラスの防波堤に上がると、テトラポッドの下からネタ…

姓はツグミ 名はトラ次郎

トラさんはわたしの恩人です。 嘘、いえウソを目当てに、勇んで凍てつく道を出かけたものの、逆光空抜けで逃げられ、仕方なく、鳥友が数日前にアップしていたベニマシコポイントへ移動したものの、何の動きもなし。 昼前にもしやと戻るとやはり気配なし。 下…

さよならカモメ

会いはせなんだか 港の恋に かもめは恋の見届け人 かりそめの恋 ゆきずりの恋 波の彼方に行った恋 蓮っ葉女 風来坊 女が飛んだ 女が飛んだ あんたはあんた ニシンが来たとヤン衆が騒ぐ 来たかと問えば 波に聞け 酒場女の酔い醒まし 波を枕にどんぶらこ マド…

早春の新浜海岸のシギチ

宇佐の新浜海岸は、鳥見では重要なチェックポイントである。 寄藻川河口の左岸をL字形に欠いた部分にある。 朽ちた堤防の残骸で所々に囲まれた砂州と泥の堆積から成る潟である。 大潮の満潮時のわずかな時間しか潮が入らないから、様々な鳥が羽を休めたり、…

ツクシガモのルーチン

行き当たりばったりのバーダーがいうのも何だが、鳥にはルーチンがある。 それを事前の情報収集よって把握しておくと、鳥見も効率が上がる。 餌場、採餌の時間、水浴の頃合い、ねぐら入り、移動ルートなどなど。 季節や天候、実りの裏表による変動もある。 …

NGS31よ、永遠に

鳥は人を見る。 その代表例はカササギだろう。 年寄りやこどもはそばに来ても逃げない。 なのに私はだめだ。 年寄りでもバーダーは持ち物で見分ける。 田んぼのサギも農家の人や車は恐れない。 働く人はちゃんと区別している。 タゲリは一定のペースで動いて…

オトトじゃないのよオイラは

ミサゴを近づける方法にはいくつかある。 一つは、ボラになって水面に浮いていることである。 これは金槌や石頭には難しい。 もう一つ、カラスに頼んで追わせるといい。 この方法は、カラスが子供の時に恩を売っておかねばならないので、即効性を欠く。 やは…

度々々のミヤコドリ

台風や春の嵐は、大方の人にとっては迷惑な話だろうが、バーダーにとっては、ある意味天恵のようなものである。 先の漁港に、満潮の前に行くと、高波のせいか、ミヤコドリがついに手前の浜に飛ばされて来た。 潮が満ちるにしたがって、近づいては来たが、潮…

キンクロハジロは目で殺す

カラスはともかく、黒い鳥は概ねシックで、なにか一色一柄あると一層見栄えする。 キンクロハジロもその一種で、白黒の柄に加え金色の目が迫力を増す。 ただ、このカモを見かけるのはほぼ水上であるが、いつも浮きながら寝ているか、潜水漁をしているかで、…

マンサクの花が咲いたよ

春はマンサクの黄から始まる。 マンサクの花を初めて見たとき、なんじゃこれはと思った。 彩りの乏しい庭に、その黄色が灯ると、ほっとした気持ちになる。 春の気配がやっと側に近づいて、花らしからぬ花でその兆しが現れたように思える。 それからサンシュ…

ツクシガモおちこち

ツクシガモの大分への飛来数は年々増えているようにみえる。 その上品な白い地のおかげで、遠目にも、飛翔でもすぐ目を引く。 出会うたびに一応シャッターを切るから、整理がつかないほどツクシガモの画像が無駄に溜まってしまう。 渡り前の集結時の餌場への…

ハイチュウに出会う

冬の干拓地の田んぼは落穂やひこばえの穂などを狙って鳥の群れが多い。 それをまた狙って猛禽がやって来る。 毎年ハイイロチュウヒが越冬するが、この冬もメスならちょくちょく遭遇する。 この日もツクシガモが逃げ出していくので、あたり見ると、追っている…

立春のタゲリ

ここしばらく、宇佐の干拓地でタゲリの姿を見ることがなかったが、先日、ツクシガモが田んぼで採餌しているのをながめていると、近くに一羽のタゲリが近づいてきた。 姿が見えないのは、ソーラーパネルや休耕田が増えたりして、窮屈になったせいかもしれない…

アトリの夢

アトリは人と違う。(いうか!) 貴賎上下老若男女の隔てがない。 個にして全体である。 和して同ぜず。 中枢にして末梢である。 司令塔はなくても卒然と動く。 しなやかで保守的。 少子高齢化なんてことはありようがない。 生きることに一途である。 アトリ…

櫨の木は残った

塚野山ふもとのハゼの木は食べ尽くされて、その木に来ていたルリビタキをはじめとする冬鳥や留鳥も、別のどこかへ行ってしまった。 ハゼの実は、餌の乏しい冬場をしのぐのに、栄養価も高く都合がいいんだろうが、どこのハゼの木でもいいわけではない。 ねぐ…

ミヤホさ~ん 出番ですよ~

ミヤマホオジロは、今でこそ少し足を延ばせば出会えるが、鳥見を始めてしばらくは、会いたい鳥の上位にいた。 本家のホオジロに、少し彩りを添えただけで、見事な美形に変身する。 ミヤマとつけば山の奥深くと遠い存在。 それが鳥見ポイントで、すぐそばにわ…

真昼の決闘かじゃれ合いか

野鳥の方が人間より余程高尚である。 野鳥の方が節度がある。 バランス感覚だって長けている。 加減を知っている。 野鳥は道を踏み外さない。 争っても傷つけない。 仲間同士で殺し合わない。 とことん獲り尽くしたりしない。 ストイックである。 ハードボイ…

ウメジロゲット

鳥見の仲間内では、絵になって難度の高いコラボの被写体をつなげて略す呼び方をする。 落鮎+ヤマセミ→アユセミ、雪+ルリビタキ→ユキビタキといった具合だ。 梅+メジロ→ウメジロもよくいうが、これは定番すぎる感が拭えない。 それも大分なら豊後梅でなく…

ミヤコドリ3/4(フォーサーズ)

守江湾のミヤコドリ、2週間前と同じような潮時に見に行くと、同じ潟で潮の引くのを待っていた。 どうやらここを越冬地と定めたものらしい。 日差しのある分、前よりノイズの少ないショットも撮れた。 万葉集で大伴家持が詠んだ都鳥は、ユリカモメだという説…

その茅を通って

今冬、われわれ、大分近郊の鳥見仲間のトピックスは、カヤクグリの出現である。 いつも鳥運に恵まれる仲間の一人が、たまたまカメラに収めて、ブログにアップした。 鳥見歴うん十年の名人も、大分での棲息を未確認だったというほどの想定外の快挙だとは露知…