いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2015-01-01から1年間の記事一覧

山翡翠秋色七瀬川

ヤマセミは警戒心が強い。 人影が60m以内に見えると逃げ隠れる。 だからバーダーも隠れて待つしかない。 まだシャッターも切れない日の出前に基地(ハイド)に入り、ケレッケレッという鳴き声を待つ。 落鮎の頃は目の前で漁もするが、鳥見仲間が設けた止ま…

ヤマセミが飛んだ日

ヤマセミの飛翔の撮影は難しい。 ダイブは飛び出しのタイミングを捉えるだけだが、飛翔は動いているものを捉えながらピンをもってきて、その上露出の変化に対応しなければならない。 ヤマセミ自体がコントラストが強いので、白飛びを避けるためには相当マイ…

ヤマセミダイブ篇2

ヤマセミのパフォーマンスは何でも絵になるが、ここの鳥見仲間が目標としているのはアユセミである。 もちろん漁をして獲物をくわえて水から上がってくれれば最高だが、アユセミには迫力とはまた別の、ヤマセミも多分感じているだろう幸福感を共有したいとい…

ヤマセミダイブ篇1

旬ネタというのは人間の勝手な思い込みであり、鳥さんはいつでもどこでも一途に生きている。 鳥見人はその生の瞬間にこそ焦点をあて、命の輝きを留めるのが使命ではないか。 ということで、昨日の鳥見がボウズになった埋め合わせを撮り溜めのヤマセミショッ…

ミサゴの漁本日も不発なり

ずいぶん遠くを目掛けて飛び出したので、獲物を目指していたのかどうか疑わしいが、チョウゲンボウのように特異な獲物の波長を感知するのかもしれない。 でも案の定うまくいかなかったので、当てずっぽうなのかね。 行き当たりばったりならどこかのバーダー…

ヤマセミとカワセミの幸せな遭遇

ヤマセミもカワセミもバーダーにとっては憧れのカモというかネタである。 そのコラボとなると1にアユセミ、2に鳥捕食、3交尾、4バトル、と続いて、5でヤマ・カワセミコラボというくらのレアシーンである。 ここのポイントでは止まり木をそのどちらもが…

合間のカワセミ

ヤマセミがマッタリしている隙に、埋め種・・・いや、濡れ手にネタ・・・いや、二股、三股の浮気ネタ・・・いや、飛んでるものなら木っ端ネタでもというわけで、ヤマセミ、カワセミその他もろもろ兼用の止まり木に飛んできたオケラだってミミズだってアメン…

ヤマセミの休日

この連休の土日にヤマセミ基地に入ったが、両日とも好天で、たっぷりヤマセミのマッタリした姿を見ることができた。 こんな素通しの場所で何時間も居座ることは最近なかったので、むしろなにか変調があるのではないかと心配になるほどだった。 オスの若1羽…

庭にコサメがやってきた

連休で品数は少ないにしろ、そこそこネタは揃ったものの、マンネリ化するのは脳活にもよくない。 それで何か目先の変わったものも挟みたいと、朝、庭先の動きをチェックしていたら、カカカカとヒタキの声がした。 すぐにカメラを持って外に出ると庭木の間を…

オイカワセミとアユセミ

この時期狙い目といえば、やはりアユセミです。 土日は基地も余裕がありそうだったので、入らせてもらいました。 このところちょっとヤマセミの出が悪いとのことでしたが、両日とも昼間たっぷりと姿を拝むことができました。 土曜は、午後の出動でしたが、漁…

七瀬川のミサゴ

鳥見仲間が巧みな計算で設けたミサゴ席、ヤマセミ共々、漁のジャンピングボードとして頻繁に利用してくれます。 贅沢な悩みはミサゴ撮影用には、ちょっと近すぎること。 おかげで迫力あるショットがものにできます。 これはその一端、まだまだマンネリネタ化…

は~らばら来たぜ Hala-Bala

8時間あまりのドライブの末、保護区の管理事務所にやってきた。 広大な熱帯雨林のとば口らしいが、地元の山峡の村とあまり変わりない気がする。 ただ、対面の森はいかにも原生林といった趣だった。 店も食堂もないらしく、麓の町でパンや米飯に唐揚げを乗せ…

Hala Bala Wildlife Sanctuaryのミドリヒロハシ

7月にタイのマレー半島部にいった最後のエリアはマレーシア国境のHala Bala Wildlife Sanctuaryという自然保護区だった。 Pitta(ヤイロチョウ)もHornbill(サイチョウ)もここへいけば固いということだった。 ただこの地域はムスリムが多く、タイからの分…

アオアシシギでアオ息吐息

お粗末なショットで何がネタじゃ。 賞味期限切れを引っ張り出して。 ご説ごもっとも。 今秋はシギチにも恵まれなかった。 慢性ネタ欠乏症なもので、没ネタだろうが、賞味期限切れだろうが、使えそうな部分を極限までトリミングしてるからノイズもざらざら。 …

七瀬川恋歌

七瀬川流れる岸辺 バーダーは帰らず 落鮎踊る光に 濡れていた君の瞳 時はめぐり もう夕がきて 昨日と同じ流れの基地 瀬音ゆかしき鳥見の賭け あの鳥はもう来ない

キセキレイのサービス精神

タイトルと本文、画像はあまり関係ありません。 それでも更新するのがロートルブロガーの習性なんでしょう。 でもね、このところ鳥運に見放されているようなんです。 だから、キセキレイには恩義を感じています。 本当は日本人すべてが神話の時代から恩義が…

朝撮りイチジクよりカワセミ

いまカワセミが近い。 止まり木の目と鼻の先にハイドができたから。 ヤマセミはまた裏街道を行くようになって、今週はこれとキセキレイだけしか出せない。 土手の上が稲刈りトラクタで騒がしいせいかな。 天気がよすぎるせいかな。 月がとっても青いから。 …

カワセミ落穂拾い

何週か前にカモフラージュテントにこもって撮っておいたというか、捨てるに捨てきれない半端なカワセミショットでアユセミまでをしのごう。

黄味のないキビタキ

いまも来ているかわからないが、カラスザンショウのキビタキのメスと若。 どちらもオスの成鳥に比べると地味といえば地味。 でも腐ってもヒタキ。 つぶらな目は無敵。 メスと1年若との区別は曖昧だが、翼帯がはっきりしているのが若ということで、前の4枚…

カラスザンショウにいらっしゃい

ゴジュウカラもエナガもこの木の常連。 君たちがいてキビタキがいた。メボソがいた。 この木に来るとどの鳥もネタになるからありがたい。 自分で無理にそうしてる節がないでもないけど。 ゴジュウカラは木の穴に木の実をはさんで食べる。 エナガは木の上に出…

ヤマセミの彼岸

ヤマセミの朝は早い。 まだ薄暗い6時に基地に入る。 隣のTV取材用に新設した基地に名人クルーが入る支度をしている。 すこし遅れて初回のバーダーさんも入ってきた。 7時頃に下流からオスメス2羽が上がってきて、メスがダイブ台に、オスは正面の食事台に…

ヤマセミに会える幸せ

これで文句をいったらバチが当たるかもしれないが、わたしたち鳥見仲間の目標はアユセミ(落鮎とヤマセミの2ショット)である。 できれば水から上がったときアユを咥えているか、アユを咥えて飛んでいるショットだが、この6年そんなショットをものにした仲…

カラスザンショウのエゾビタキ

メボソムシクイ、キビタキが来ていた完熟前のカラスザンショウには他にの旅鳥や留鳥のゲラ類の混群もやって来る。 その実なのか虫か、ほかのカラスザンショウには現れないところを見るとヤマガラなど留鳥の順路の賑わいに惹かれて来るのか。 丁度路肩の斜面…

ヤマセミ基地のネガティブデータ2

一仕事を終えた先着バーダーさんは一人抜け二人抜けし、新参のバーダーさんと2人残った。 昼過ぎ下流から声がして、朝下ったやつらしい1羽が、立ち寄る気配も見せず通り過ぎていった。 後は上流からも対岸からも鳴き声は聞こえなかった。 やがてわたし一人…

ヤマセミ基地のネガティブデータ1

連休最後の日、雨模様だったので、重役出勤で9時過ぎにヤマセミ基地に入った。 すでに4人のバーダーさんが、新設のジャンプ台上や飛び込み、漁のヤマセミショットをものにした満足感に浸っていた。 あとは待てど暮らせど声さえ聞かれず、カワセミの止まり…

キビタキのキは黄にして黄ではない

キビタキは美しい。 何が地の色というものでもなかろうが、白黒の無彩色に、だだ黄を配して絶妙である。 春の新緑の中にいても、秋の紅葉の中においてもしっくりとくる。 カジュアルのようでフォーマルでもある。 着こなし上手の英国紳士とでもいえばいいか…

メボソムシクイまた来てな

わたしの手柄ではないが、鳥たちが思惑通りに動いてくれると感動する。 こちらが鳥の気持ちを読み取れたような親近感に満たされる。 狙った場所に現れる、あつらえた止まり木に止まってくれる。 警戒心を抱かず、たっぷりとポーズをしてくれる。 それもこれ…

メボソムシクイバッチリ

久しぶりに旬ネタとして申し分のないかわいい鳥さんが撮れました。 鳥見仲間が取れるようにセッティングしてくれていて、ただ少しばかり早起きして出かけて、シャッターを押してくればいいだけだから楽なものです。 わたしは何を撮っているのかもわからない…

納池公園のギンヤンマ

夏にタイの山中で10日余りを過ごしたときは、疲れたけれど心安らかだった。 テレビも新聞もなく、ネットもつながらない。 ただ鳥見に集中した。 地元でも、週末鳥見に出かければ、日々の憂さは忘れて心身をリフレッシュすることができる。 鳥はいなくても…

どこにいたってイソシギ

バーダーのイメージはあまり良くない。 それはその振る舞いが傍迷惑なバーダーのイメージと重なっている部分があるからかもしれないが、バーダーといったって、別になんの資格や定義があるわけでもないから、鳥とかかわってればバーダーと十把一絡げで呼ばれ…