ヤマセミ基地のネガティブデータ２

一仕事を終えた先着バーダーさんは一人抜け二人抜けし、新参のバーダーさんと２人残った。
昼過ぎ下流から声がして、朝下ったやつらしい１羽が、立ち寄る気配も見せず通り過ぎていった。
後は上流からも対岸からも鳴き声は聞こえなかった。
やがてわたし一人残されたが、３時頃雲行きがあやしくなったので基地を出た。
上流の対岸の竹にミサゴが止まって漁をしていたので車の中から飛び出しをねらった。
アユ漁のおっちゃんが入ってミサゴも退散したので帰途についた。
下流の道路から基地方向を見ると、土手下の止まり木にヤマセミが止まっているのが見えた。
まだ日暮れまで時間がありそうだったので、もう一度戻らなければバーダーの名が廃る。
止まり木には姿がなかったが、案の定対岸の太竹に移っていた。
手持ちの中望遠だけ持って戻ったのでssも上がらずどうかと思ったが、上流のカズラに移り、さらに止まり木の下のねぐら入りまでの数枚をものにできて、なんとかボウズにはならずにすんだ。