2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧
ヤマセミの朝は早い。 まだ薄暗い6時に基地に入る。 隣のTV取材用に新設した基地に名人クルーが入る支度をしている。 すこし遅れて初回のバーダーさんも入ってきた。 7時頃に下流からオスメス2羽が上がってきて、メスがダイブ台に、オスは正面の食事台に…
これで文句をいったらバチが当たるかもしれないが、わたしたち鳥見仲間の目標はアユセミ(落鮎とヤマセミの2ショット)である。 できれば水から上がったときアユを咥えているか、アユを咥えて飛んでいるショットだが、この6年そんなショットをものにした仲…
メボソムシクイ、キビタキが来ていた完熟前のカラスザンショウには他にの旅鳥や留鳥のゲラ類の混群もやって来る。 その実なのか虫か、ほかのカラスザンショウには現れないところを見るとヤマガラなど留鳥の順路の賑わいに惹かれて来るのか。 丁度路肩の斜面…
一仕事を終えた先着バーダーさんは一人抜け二人抜けし、新参のバーダーさんと2人残った。 昼過ぎ下流から声がして、朝下ったやつらしい1羽が、立ち寄る気配も見せず通り過ぎていった。 後は上流からも対岸からも鳴き声は聞こえなかった。 やがてわたし一人…
連休最後の日、雨模様だったので、重役出勤で9時過ぎにヤマセミ基地に入った。 すでに4人のバーダーさんが、新設のジャンプ台上や飛び込み、漁のヤマセミショットをものにした満足感に浸っていた。 あとは待てど暮らせど声さえ聞かれず、カワセミの止まり…
キビタキは美しい。 何が地の色というものでもなかろうが、白黒の無彩色に、だだ黄を配して絶妙である。 春の新緑の中にいても、秋の紅葉の中においてもしっくりとくる。 カジュアルのようでフォーマルでもある。 着こなし上手の英国紳士とでもいえばいいか…
わたしの手柄ではないが、鳥たちが思惑通りに動いてくれると感動する。 こちらが鳥の気持ちを読み取れたような親近感に満たされる。 狙った場所に現れる、あつらえた止まり木に止まってくれる。 警戒心を抱かず、たっぷりとポーズをしてくれる。 それもこれ…
久しぶりに旬ネタとして申し分のないかわいい鳥さんが撮れました。 鳥見仲間が取れるようにセッティングしてくれていて、ただ少しばかり早起きして出かけて、シャッターを押してくればいいだけだから楽なものです。 わたしは何を撮っているのかもわからない…
夏にタイの山中で10日余りを過ごしたときは、疲れたけれど心安らかだった。 テレビも新聞もなく、ネットもつながらない。 ただ鳥見に集中した。 地元でも、週末鳥見に出かければ、日々の憂さは忘れて心身をリフレッシュすることができる。 鳥はいなくても…
バーダーのイメージはあまり良くない。 それはその振る舞いが傍迷惑なバーダーのイメージと重なっている部分があるからかもしれないが、バーダーといったって、別になんの資格や定義があるわけでもないから、鳥とかかわってればバーダーと十把一絡げで呼ばれ…
カラスザンショウにはいろいろな鳥が入る。 実はまだ熟れてないのに入るのは、ほかの木の実が裏年でレストランがなく、なんとか腹の足しになりそうな早生りの実がいくらかでもあるからだろう。 エゾビタキ以外の先着は抜けたらしいのを、未練がましく待って…
川の中や岸に止まり木をしつらえてやると、一応止まってくれる。 ただそれぞれに使途が違うので、パフォーマンスは異なる。 川中の止まり木に狙いを定めて、10メートルの距離でカモフラテントからカメラを構えたが、そこは小休止と食事の場所だった。 50…
鳥見は七瀬川のカワセミから始めた。(本当はバンやけど定かではない) ネタに困ったときは、初心に還る意味でも七瀬川である。 まあ何かかかいるから。 大都市ではバーダーが群がるカワセミも、ここなら休日でもひとり昼寝がてら駄賃で撮れる。 ついでにヤ…
秋の旅鳥を迎えるミズキやクマノミズキの実が今年は裏年で、今のところ立ち寄る餌場がまだ半熟のカラスザンショウしかないという。 その実を食べに来るのか、ついた虫ねらいかわからないが、旅のヒタキ類と出会えるのは、県民の森ではまだ下の方のヤマガラハ…
アオバトはまだ旬だろうか。 潮のみに来るのは夏場だけの現象のようだから、木の実が食べごろになれば海水で補う必須成分は不要になるのだろう。 それとも幼鳥の成長期だけに必要なものがあるのだろうか。 ともかくアオバトの必死さは、この行動のかけがえの…
別府の町を背景にアオバトを撮ろうと何度か出かけた。 アオバトをメインにすると町はわずかしかはいらない。 町を広く入れようとすると、アオバトが塵になってしまう。 中望遠を手持ちで撮るのがいいとわかっても、なかなかいい所に来てくれない。 今年は天…
豊後高田の名物は呉崎ネギとワタリガニ、昭和の町、いさご、ホーランエンヤにミサゴです。 わたしにとっては桂川と寄藻川のカモ、シギチetc.の町だわさ。 干拓地にもミサゴやハヤブサがいるだよ。 ネタが欲しけりゃ豊後高田に行けつーの。
いつもドバトやムクドリが止まっている川の上のケーブルに何か止まっていた。 橋を渡るときにチラと目に入って、カラスかとも思ったが、どのみち当てもないので、引き返して川べりの道に回り込むと正解だった。 やはりハヤブサだった。 アオバトのポイントで…
ヤマセミとカワウは餌場で競合しているらしい。 止まり木でもカワウが羽干ししていると、ヤマセミは寄ってこない。 仕方なくカワウのエメラルドに焦点を合わせてシャッターを切るが、知ってか知らずかカワウは動かない。 カワウは気配に敏感で、ちょっとでも…
週末は雨でもとにかく鳥見に出るのがバーダーの習い。 べつに家が居辛いというわけでは・・・ それほど惰性的習性となっていると。 久しぶりにヤマセミ基地に向かうが雨は止む気配もない。 土手でしばらく昼寝をした。 狙いを変えて海に向かうと晴れ間が見え…
1週間セイタカシギできたが、惰性とはいえ我ながら疲れる作業ではあった。 同じものを使いまわしているようでも、それなりに何らかの魅力や特性を探ろうとはしたつもりではある。 これは週末バーダーの宿命ともいえるが、更新至上主義の暇人なら使い慣れた…
旅鳥の飛来は疲労回復とエネルギー補給のためだろうから、1日2日ではないだろう。 飛び立つまで何日あるかわからないから、適当なところで折り合いをつけるほかない。 群れで飛ぶことはなかったが、ときどきカラスが近くで威嚇したり、車が近くを通ったり…
鳥はやっぱり飛翔だけれど、飛翔にタイミングを合わせるのはむつかしい。 ルートを外れたセイタカシギは疲労困憊しているのか、なかなか飛んではくれない。 せめて、羽の手入れで水浴びをはじめた後の羽ばたきがパフォーマンスショットのチャンスだ。 これだ…
2年前の春のセイタカシギとの出会いは鮮烈だった。 春の嵐を避けて舞い降りてきた群れは、華麗でダイナミックだった。 それ以来セイタカシギに魅せられている。 華奢な体のどこに海を跨いで旅する強靭さやしなやかさがひそんでいるのか。 鳥見のさわりは渡…
県北の水田で見かけた4羽のセイタカシギだったが、雨が激しくなり、日も暮れてきたので諦めて退散し、翌日再訪すると6羽になっていた。 ここはわずかに残った休耕水田だったが、埋め立ててソーラーパネル設置工事が進んでいて、もうこのあたりでこんな風景…