いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

チュウシャクシギの季節

この時期、まとめてネタを仕込むにはシギチにかぎる。 一発狙いで、キビタキにいくわけにはいかないのが悲しい。 県北にいって、干潟では潮干狩り客を避ければ、チュウシャクシギにはそこらへんでぶつかる。 いつものポイントをのぞけば、居座り越冬客にも会…

晩春の公園の鳥事情 PART2

昼1時間シジュウカラの巣の前から20メートルの桜の木の陰で張っていた。 見逃しがあるかもしれないが、4回餌をくわえて戻って来た。 この頻度で巣立ちのタイミングが計れないかとFさんがおっしゃるが、うーん、無理かも。 頻度が増えて、逆に間遠になると…

晩春の公園の鳥事情

近所をちょこちょこっと覗くくらいしかできないのに、罪な鳥見日和が続く。 それでも、馴染みの鳥のご機嫌をうかがうことくらいはできる。 週末にシロハラ、ツグミの影は、大方消えてしまった。 いまは、ガラ類やメジロやムクドリやカラスの子育てに勤しむ健…

チュウシャクシギが飛んで来た

ネタがない。 ネタがない。 鳥見ができない週末は。 寸暇を惜しんでネタ拾い。 タナボタネタはきっとある。 困ったときは空を見ろ。 そら見ろ、ネタが飛んできた。

なぜなら鳥がそこにいるからだ

ありふれた鳥の何の変哲もないショットで、鳥ブログと称するのはいかがなものかと思わないでもない。 でも誰に義理立てしてるわけでもなし、断りをいれるべき審判がいるわけでもなし、凌げればよしとする低空飛行ブログなら、更新することが唯一のルールだ。…

始終空住宅

夏鳥を求めて公園を歩く。 オオルリもキビタキも見えないけど、エナガやシジュウカラがヒナ達への餌運びに忙しい。 カラスが何かのヒナをくわえて飛んでいく。 シジュウカラの巣は遊歩道の傍の櫟の下の方の洞だ。 最近はヘビもイタチも見かけないから、ここ…

待てばエナガの日和あり

エナガは梢を渡る風である。 どこから吹いてくるかわからないので、いつも出会い頭だ。 しかし、繁殖期には巣の周辺で、巣材集めや、給餌のための餌集めを行うので、意外と無警戒に現れる。 それでも、機動性がないとチャンスをつかむのはむつかしい。 だか…

越冬終期のクロツラヘラサギとヘラサギ

和白では遠かったクロツラヘラサギだが、今津湾の調整池では、満潮時に、対岸から100メートルほどの路上から眺められる。 11月に来たときは20羽以上いたので、半分くらいは繁殖地に向かったのかもしれない。 雨だし、干潟に戻るまで待つ気もなかった…

シルエット バード

コーネル大学の鳥類学研究所がYouTubeに「Insde Birding」という野鳥の識別法の動画を上げている。 早口の英語は聞き取りようもないが、野外で実例を挙げながらの解説なので、言わんとすることは大体分かる。 聞き取りのトレーニングにもなればと、何十回も…

旨い話とシマアジ

思い出はフィクションである。 恥多き時代を共有した同士が、クラス会と称して集まるのは、何らかの思惑、魂胆があるからである。 無心ではないものの、ちょっとした頼み事があり、久しぶりにクラス会とやらに出る気になった。 ついでに鳥見のポイントを回れ…

公園の惜春鳥

オオルリやエゾビタキもそろそろではないかと、公園を暇をみては覗いているが、冬鳥が居座っているせいでもあるまいが、影も鳴き声もない。 花も終わって、冬鳥もコラボするものがない。 カエデの新芽はきれいだが、用がないからなかなか止まらない。 ジョウ…

レンゲ畑で捕まえて

キジのパフォーマンスといえば、先に上げた母衣打ちだけど、キジは存在自体がパフォーマンスである。 今は番う時期なのか、人里でもクェーックェ・クェーックェという鳴き声があちこちで聞こえる。 しばらく待ってさえいれば、畦や道路に現れて、示威行動な…

タシギと呼ばないで

タシギに、それと知らず、初めて出会ったときは、感動ものだった。 今はありふれた鳥として、ああタシギかと、余程のシチュエーションででもない限りスルーする。 タシギという名前の色眼鏡をはずして見ると、タシギは間延びした嘴に、つぶらな眼、地味な色…

シギチが渡るころ

なぜシギチが好きなのか考えてみた。 渡りというロマン。 短い逢瀬。 鳥にあるまじきスタイル。 識別し難い多様性。 海の匂い。 いいや、やはり群れの壮観。 戦後の窮乏期に育った者の潜在意識には、欠乏への不安、質より量、数あれば事足りる貧乏性が根付い…

揚雲雀なのりいで

揚雲雀は春の風物詩ではあるが、本当のヒバリをそれと認めている人は少ないのではないか。 ヒバリは、地味で老け顔とあまり器量よしではないし、鳴き声もピーチクパーチクというより、ビジュビジュビジュビジュと小うるさいほどのものだ。 飛んでるのは空抜…

わたしが雉だったころ

雉撃ちというのは Nature calls me.(ちょっとトイレに)という意味の岳界用語である。 昔おぼえた同じような英語で、入ってますというのはSomeone in.というらしかったが、これはノックを返せばいいとあった。 雉の話に戻せば、雉は国鳥だが、「狩猟対象と…

ヒヨドリ+サクラ・シリーズ

雨の合間を縫って公園にいくと、染井吉野はもう葉桜で、いまは鬱金桜と御衣黄が真っ盛りだ。 河津桜から寒緋桜、山桜いろいろ、染井吉野、しだれ桜、御衣黄、鬱金桜と続いた桜のシリーズはついに牡丹桜を残すだけになった。 鳥とのコラボを狙って、雨が上が…

羽碧く光りて鴨の帰心かな

鳥が渡りをするわけはよくわかってないらしい。 氷河期の記憶の名残りという説もあるが、それなりの適応機序は働いてきたはずである。 渡りのタイミングもどう作動するのかわからないが、今年のヨシガモやハシビロガモの動静と言うか、いつまでも居残ってグ…

海辺のバーダー

冬鳥が立ち去り、本格的な旅鳥、夏鳥の飛来にまだ間がある、いまどきの週末バーダーの探鳥は、気の早いシギチならなんとかなりそうな海岸線をなぞることである。 ところがいまは、貝掘りの人とバッティングして、鳥の姿は薄い。 満潮時の退避場所をチェック…

タヒバリの憂鬱

タヒバリとビンズイはよく似ている。 未だに写真だけ見て、どっちがどっちと見分けるのは難しい。 どっちもセキレイ科の鳥だが、名前の由来ではかなり扱いに差がある。 ビンズイはその鳴き声「ビンビン・ツィーツィー」からきているらしい。 これは少なくと…

ユリカモメ食堂

誰もカモメのイメージを歌や映画や小説に依っている。 わたしも昔はちあきなおみの「かもめの街」だった。 波を枕の浮き寝鳥といったところか。 その後、「かもめ食堂」で乾いたコスモポリタン的なイメージに変わった。 鳥見を始めて、漁港の堤防で漁船の帰…

コチドリのコチドリによるコチドリのための擬傷

コチドリには擬傷という行動がある。 メスや卵が、外敵に襲われそうになったとき、オスが、傷ついた振りをして、外敵の目を逸らす利他的行為である。 かっこいい割に、あまり有効な方法とは思えない。 目につきやすい砂礫の上に、直に卵を産んで、カラスやヘ…

ネタはアオめの鳥がいい

オシドリばかりアップしておいてなんだけど、わたしはどちらかというと、単色の鳥の方が好みだ。 オシドリならメスの方がいい。 黒い鳥にワンポイント、アクセントがあるようなのもいい。 肴はあぶったイカでいい。 わたしが一番感動した野鳥の写真は、和田…

コサギの耐えられない白さ

コサギを写すことはあまりない。 バーダーも最初はコサギにレンズを向ける。 そして白飛びで挫折を味わう。 露出補正が適切でないと、概ねハイトーンになって、立体感やグラデーションが消えてしまうのだ。 その時のトラウマがコサギを遠ざける。 それなりに…

カルガモという存在の軽さ

カルガモがモテるのはヒナが生まれたときくらいだ。 渡りをしないからそこら辺にざらにいるし、ことさら地味で、おまけに不味いらしいし、存在の耐えられない軽さからカルガモというのかと思っていたら、それはそうではないらしい。(奈良の軽ノ池のカモとい…

花は桜木 鳥は青

バーダーとは「青い鳥」を追う人である。 文字通り、カワセミ、オオルリ、コルリ、ルリビタキのファンは多い。 アオい鳥といってもアオバト、アオサギのアオは青ではない。 古語のアオで、赤白黒以外の色の総称だから。 これで鳥は大半が青い鳥ということに…