いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2013-01-01から1年間の記事一覧

旅の途上 エゾビタキ

県民の森に野鳥が多いのは、彼らを養い癒す懐の深さがあるからだろう。 もちろん氷河期の記憶を刻んだ遺伝子にもこのルートが残されているに違いない。 おそらくいまはこのルートもズタズタで、面で辿れたものが、点と点を結ぶ消え入りそうな細道になってい…

七瀬川はやさしい

バーダーにとってカワセミやヤマセミが棲める川が近くにあること以上に幸せなことはない。 でも彼らの生活圏に気付かれたのはほんの数年前だ。 地元の人たちにも気付かれずひっそりと暮らしてきたのだ。 いつまでもそんな環境が続いて欲しいが、河川工事や増…

オオルリの日

日曜は午前中、バーダーにあるまじき、ちょっとした手違い(決定的ミステークだという人もいた)から鳥見を控えざるをえなかった。 しかし失地回復した午後からは、禍い転じて倍返しの鳥さんの出だった。 キビタキの日にもエゾビタキの日にもなった。 天気の…

キビタキきたーっ

もう証拠写真とはいわせない。 なぜかキビタキには縁が薄かった。 いるところにはいるんだろうが。 誰かえ、キビタキのショットかミズキのショットかわからんちゅうのは。 誰かがキビタキはピンがきやすいので簡単だといっていた。 いい連休やった。 まだ明…

月がとっても円いから

宙見屋もすなる月撮りというものを、鳥見屋もしてみむとてするなり。 小望月の方が空は澄んでいました。 30km先の臨海工業地帯はAFでよかったんですが 月に向けるとAFでは真っ白毛 600mmのAFでは夜空を写すセッティングになって、月は明るすぎるんですね。…

ヤマセミ(♀)のお色気

ヤマセミに色気がないなんていわせんよ。 どこに色気があるかっち。 チラリズムこそほんまの色気ばい。 壇蜜なんて目やなか。 始終見せるもんじゃなか。 ほれほれ。 さあ撮りんしゃい。 もううちの虜やろう。 ポーズかて、ほらな。 黒い蹴出しが風に舞う。 …

ハイドの鳥 アオアシミヤマテッケイ、ナンヨウオオクイナ

一斉に鳥達が水場に現れたのは、夕方5時半からだった。 雨季の夕方の森の水場は、それでなくても暗いのに、地味な鳥はもう肉眼でなんとか識別できる程度だった。 ちゃんと写るのかどうか不安だったが、ガイドのParさんが驚いたとおり、常用ISO値の高くなっ…

ミ○もク○もいっしょ

証拠写真というのは、鳥見業界では、センス的には見るべきものはないが、まあ、旬の情報としてはなにがしかの意味がなくもないというショットのことをいう。 で、これをキビタキやエゾビタキの証拠写真として見てもらうのは本意ではない。 本日のテーマの主…

ハイドの鳥 ムナフジチメドリ

鳥の名前を調べるのは難しい。 ハイドで一番幅を利かせていたのはこのムナフジチメドリだ。 はじめて現れたときにはムシクイの仲間かとホクホクしながらシャッターを切った。 後で調べると似たものはいるがどうも違う。 タイの鳥の図鑑には1000種類もの…

ヤマセミは昨日のヤマセミじゃない

バーダーに必要なもの、それは季節感覚である。 季節を敏感に感知し、自然がいま、どういう状況にあるのかということを的確に判断する能力である。 いいかえれば鳥の目を持つということだろうか。 鳥の気持ちにならなければ、鳥と出会えない。 そのためには…

バードショウの始まり ヘキサン2

ヘキサンは水浴びをしたり、他の鳥と睨み合ったりしながら30分もいただろうか。 次々にあらわれる鳥やほ乳類の競演は、まさにバードショウというべきものだった。

ハイドのハイライト ヘキサン

鳥見は水ものである。 出かけて出会う保証はない。 タイでも雨季は少し確率が下がる。 8月に出かけるバーダーは愚の骨頂だとも。 でも雨季といっても終日降るわけではない。そこは腐ってもタイ。 2日目は降ったり止んだりで、午後はバードキャンプに戻って…

おらが国さのセイタカシギ

常駐しているわけではないけれど、やはり地元で見るセイタカシギはありがた味がある。 タイではこれでもかというくらい見たけれど、すぐ目移りしてしまった。 県北ではぐれたのか、1羽のセイタカシギが水を張った田んぼで憩っていた。 近づけなかったけれど…

キバラタイヨウチョウ

タイヨウチョウさえ撮れれば、それでいいなどと思っていたが、そんな小心は無用だった。 このキバラタイヨウチョウならホテルの庭や公園やどこの森でも沢山いるし、ほかの鳥だっていくらでもきれいな初見の鳥が撮り放題だし。 でもタイヨウチョウは小さいし…

オレンジハナドリ

Bird Campの庭のフルーツフィーダーや花に一番よく来るのはこのオレンジハナドリです。 ハイドの鳥の出も天気も悪いので宿のテラスやエークおばさんの庭で、フィーダーに来る鳥を撮って夕方のハイライトを待ちました。 オレンジハナドリ(Orange-bellied Flow…

旬の鳥 エゾビタキ

いろいろと珍しい鳥が見られる遠征もいいが、待ちに待った旅鳥がいつもの場所に姿を現してくれるというのもバーダーにとっては心浮きたつことである。 いまクマノミズキにはエゾビタキが飛び交っている。 これを後回しにすると、せっかくの季節感とバーダー…

Baan Song Nokのハイドの鳥

ケンクラチャンのハイドは水場に設けてあるが、穀類やフルーツも撒いているので、いろいろな種類の野鳥がやってくるらしい。 鳥によって現れる時間や順番が決まっていて、おおむね早朝と日没前後に数は多いようだ。 水浴びは天気のいい日しかしないことが多…

鳥→飛びもの→トンボ→ヘリ

鳥見の帰り、十文字原演習場の側を通ったら人だかりがしていて、側の草むらに大型のヘリ(CH47Jチヌーク大型輸送用ヘリコプター)が駐機していた。 野次馬に混じっていると、隊員が大声で「まもなく飛びますが、突風が吹くから飛ばされんよう気をつけて下さい…

クマノミズキの実の熟れる頃

夏の気配が消える頃、クマノミズキの実が青く色づいてきて、旅鳥のエゾビタキや夏鳥のコサメビタキやオオルリやキビタキが旅支度をはじめる。 鳥見仲間の情報から、やっと秋雨前線が消えた週末に県民の森に出かけると、エゾビタキとオオルリが熟れ始めたクマ…

ハイドのヒヨドリ

このところ週末雨が続いて鳥見ができなかった。 先々週は稙田までいったが、雨が上がりそうもないのでシネコンに入って「風立ちぬ」を観た。 冒頭、主人公が夢の中で空を飛ぶシーン、大正末期の関東平野らしき稲田の上を飛んでいるんだが、見渡す限りの稲田…

セキショクヤケイとナヨウオオクイナ

2日目は朝から小雨が降ったり止んだりの雨季らしい空模様だった。 朝の7時に発ってまずはBaan Song Nokというバードウォッチング専門ロッジのハイドに連れて行かれた。 ここはエークおばさんという気さくで面倒見のいい女性が切り盛りしている名物鳥見サイ…

オオルリチョウ

ケンクラチャン国立公園はタイ中央部西端、ミャンマー国境にある森林公園で、野生生物の宝庫だ。 8月の繁殖期は立ち入り禁止のため、その周辺で鳥見をせざるをえない。 しかし、バードウォッチャーやカメラマンのためのおあつらえの施設がいくつもあって、…

初日のフィナーレ キンイロコウジャク♂

コキンメフクロウから始まったタイの鳥見の初日の最後は、マングローブ・フォーレストからケンクラチャン国立公園に向かう道をそれた場所のキンイロコウジャクの営巣地だった。 それは何の変哲もない道路に沿ったクリークの岸辺のブッシュにあった。 いたる…

タイ・マングローブ・フォーレストの水鳥

水鳥は旅鳥で日本に来るものも多かったので、ガイドのParさんがすすめるものはあまり食指が動かないのが申し訳なかった。 鳥に対する嗜好はどこでも様々だけど。 ガイドはやはりタイで珍しいものを撮らせるのが腕なわけだ。 シロハラクイナ(White-breasted W…

タイのレンカク

今回の鳥見行も、時期的にはかなり不利だとガイドや知人に、事前に何度も忠告を受けた。 雨季で鳥が移動していること、撮影条件が難しくなること、繁殖期で保護区に入れないことなどの理由からである。 航空運賃は逆に割高になるし。 経済的な理由で、まとま…

タイのセイタカシギ

ワットカラームプラキート公園から次に向かったのは少し西のマハチャイマングローブフォーレストという野鳥保護区。 水鳥は日本でもそこそこ見られるのであまり希望はしなかったが、来ればやはり手当り次第にレンズを向けてしまう。近いけど地味な感は否めな…

タイのKingfisher2

コウハシショウビンはほぼヤマセミほどの大きな鳥だ。 ヤマセミとは対照的に派手な色彩で遠くからでもよく目立つ。 ヤマセミと同じように警戒心が強く、なかなか近づけない。 きっちり撮ろうと思ったら、こちらでヤマセミを撮るときと同じように、ルーチンを…

タイのKingfisher1

タイには10種に余るKingfisherがいる。 今回のツアーで出会えたのは日本にもいるカワセミを含めても5種類に過ぎなかったが、何度も出会った割に満足いくショットがえられなかった。 やはりそれなりのセッティングとタイミングが必要なわけだ。 通りすがり…

ワットチャラームプラキート公園の鳥

1週間で約1500kmを走破したこの鳥見ツアー、宿泊地を除けばどこをどう連れ回されたのかさっぱりわからなかった。 別にプランになくてもそんじょそこらでいくらでも鳥がいるので、めぼしい鳥が撮れるとMission accomplished!といって次のポイントに移る。逆…

インドコキンメフクロウ

朝7時に娘のアパートに4WDのバンが迎えにきてタイの鳥見ツアーが始まった。 チーフガイドのParさん、見習い女性ガイドのFaiさん、ドライバーのChodさん、そしてわたし達父娘の5人がクルーだ。 Parさんがどんな鳥が見たいかと聞くが、Sunbird、Kingfisher…