アケビはこどものときから馴染みだが、花はそうしげしげと眺めたことはなかった。
坊主山の水場の斜面にせり出したツルに、薄紫の花弁に濃い紫の蕊の花が盛りだった。
名人の講釈によると、花をよく見ると2種類あるやろ、大きいのが雌花で小さいのが雄花や。
これで50くらいの実をつけるかな。これはわたしの分やから取ったらいかんよ。そうやのうても鳥が食べて、たいして残らんのやけん。
ということだ。
まあ鳥は名人の身内やし、どのみち囲いはでけん。
わたしは写真に撮らせてもらうだけでいいです。
食べるところはろくにないし。
それと、バックに玉ボケを作ろうと思うたら、逆光にせにゃいかんよといわれたけれど、まだ年期が足りんと言われそうだ。