いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

鳥ネタを求めて三千里

これから1週間、南タイのカオソック国立公園に遠征して来ます。 ここは世界一星の数が多いところだともいわれていますが、世界最古の熱帯雨林ともいわれ生物多様性に富んだ自然が残されたところらしいです。 うまくいけば1年分くらいのネタが仕込めるので…

杜鵑の楽しみ

杜鵑類という鳥たちがいる。 初夏「東京特許許可局」とか「カッコウカッコウ」とか「ポポポポ」とかいって鳴くホトトギスの仲間だ。 声はすれども姿は見えずで、これを撮るのにバーダーは塗炭の苦しみを味わう。 中でも「ジュウイチジュウイチ」と鳴くジュウ…

鳥には鳥の愁いありバーダーにはバーダーの哀しみが

鳥友のHさんが、今年はクマノミズキが虫害で花が咲かん、秋に実がならんと鳥もバーダーも困るなあと嘆いていた。 確かに山のあちこちに白くこんもりした花房をつけるクマノミズキが葉さえ出ていない。 先日、坊主山のクマノミズキの木のそばを通ると、周りを…

晴撮雨撮

ネタを探して車で心当たりを回ってみるがなかなか物にできず、結局確認済みのブッポウソウのポイントに行ってしまう。 今は道具の軽量化を図っていて、ミラーレスそれもマイクロフォーサーズだが、まだ慣れず、飛びものもなかなか捉えられない。 天気のいい…

梅雨は来ぬ

こどもの頃、里山を歌った歌は多かった。 「ふるさと」などという唱歌もなんの違和感もなかった。 そのくせ、その細部にわたってはなんの記憶もない。 ないことはないが、鳥の名前も草木の名前も、必要だけが記憶の母だ。 クイナだって付き合いは「夏は来ぬ…

バンの思い出

わたしが初めてバンを知ったのは、ほんの10年ほど前のことだ。 テレビのニュースで、睡蓮の葉の上を飛び回るマックロクロスケを見てからだ。 メルヘンの世界の生き物のようなその姿を1度見たいと、仕事の合間を縫って、1時間ほどの水田公園に足繁く通った…

ブッポウソウ奮戦中

ジュウイチの観察止まり木の上で半日過ごした後、声だけで止まり木までやってこなかった。 先日1羽だったブッポウソウが2羽になったということで、帰り道確認に行って見た。 相変わらず巣箱にやってくるムクドリとバトルを繰り返している。 北側の巣箱を狙…

千鳥万歳

確かに、鳥見ブログというのはたいした情報量もなし、オリジナリティーもなし、惰性の産物にすぎないが、当人にとってはその惰性のスピード感というのが、生きている実感のバロメーターなのだ。 あいつもう長くないなと思われないように、続けているにすぎな…

背に腹は代えられる

わたしのブログを見てくれる人は、年に何度かはこの塵鳥ショットを見ていただかなければならない。 ネタに乏しいせいもあるが、わたし自身がこの壮大なハマシギの群舞に見せられてバーダーをやっているからである。 群れなくてなんでこの世の鳥見かな 同好の…

大分の夏 三光鳥らの夏

冬鳥たちが去って、旅鳥や夏鳥がやってくるのの、何と待ち遠しいことか。 ネタに窮して、つい野草にまで手を伸ばしてしまった。 まさか手が後に回ることはなかろうが、バーダーの禁断症状も苦しいものだ。 来ていることがわかっても、鳴りを潜めていたのは寒…

水場の健気な登場者

旅鳥が通過する最西端の水場では、あまり珍しい鳥は現れなかった。 それでもサービスのいい常連の鳥たちが取っ替え引っ替え現れて退屈する間もなかった。 ただ、日没間近や日の出前の条件の悪い時間帯で、シャッタースピードは上がらず、ノイズだらけのショ…

バーダーも歩けばキンランに当たる

県民の森の一角に、キンランは人知れずと言いたいところだが、ここにいるよ、さあ見ておくれと言わんばかりに、華やかに咲いていた。 オオルリやサンコウチョウに肩透かしをくらい、がっくり肩を落として通りすがるバーダーを慰めるように、艶やかな黄色が眩…

アナグマも歩けばバーダーに当たる

バーダーが鳥だけを目当てにうろついていると思ったら大きな間違いである。 鳥だけを目当てなら、閑古鳥にしか当たらない。 むしろ鳥見は建前で、本命は何だって構わないのだ。 鳥ネタばかりで食ってはいけないのだ。 バーダー稼業も楽ではない。 食うためな…

フクロウのいる街

森のフクロウを見たのは初めてだ。 隣県の市街地の森で雛が出たとの情報をもらって、すっ飛んで行った。 親はいるけど、雛は見当たらない。 親がいるなら普通は近くにいるはずだが、カラスに食われたかもしれないという。 親だって木の隙間からやっと覗ける…

ゴイサギの漁

ゴイサギは旬なのかどうかわからないが、いま頃の時期から磯でよく見かける。 多分近所のコロニーからやってきて、ひなにやる餌を獲りにきているのだろう。 コロニーは糞害が甚だしいと除去されたと思っていたが、また復活している。 街中の神社だが、大きな…

トウネンだマンサクだ

ヘラシギはトウネンの群れに混じっているが、似ているので姿形での判別も難しい。 トウネンの群れと若干距離を置いてちょろちょろ餌を漁っていることが多いらしい。 やや腹部が白いのを探すのがコツだとか。 わたしが教えられたのは満潮の2時間も前だったか…

ウォーリーを探せ

ヘラシギ探しは宝探しだ。 頑張れば出会えるというものではない。 いるとわかっていても、広い干潟の似たようなシギチの中から、50メートルも先のくちばしの先が潰れている鳥を見極めるという超過酷な視力検査。 アフリカの狩猟民じゃないちゅうの。 倍率…

県北のシギチ

地元の干潟や海岸にもシギチが訪れるが、数がめっきり減った気がする。 まあ、ここに来なくてもルートは別にあるんだろう。 日によっても違うだろうし。 ここの問題というより、繁殖地や越冬地の方が気になる。 何にでも出会えれば、旧友との再会だ。 満潮の…

嗄れの青い鳥

ともかくブッポウソの姿を見ると、また夏が来たと感じる。 毎年炎天下での撮影で苦労したことが思い出される。 遠い上に、陽炎に揺らめき、コントラストや逆光で悩まされて、これぞというショットに恵まれない思い出ばかり。 去年は合歓の花絡みでのチャンス…

チュウさんのお料理教室

チュウシャクシギのくちばしを変だと思う人は、見る目がない。 くちばし1本で立派に食っていけるのだから。 シギも歩けばカニに当たる くちばしで高く持ち上げて 落として弱らせる 問題はハサミだ 思うつぼだ 1本上がり 根性あるな もう1本 手強いな もう…

ああああ~ 野母崎は~今日もメスだった~

先々週、ついでに大授搦のあと野母崎まで足を伸ばした。 渡りの鳥のピークらしい。 いやちょっと遅かった。 水場のハイドに夕方と早朝に詰めたが、情報通りはいかなかった。 ツグミ科の鳥が多かったが、それもメスばかりとバーダーさん達もぼやいていた。 い…

長いことには訳がある

ダイサギは変だ。 首が長すぎる。 しかし、自ずと進化して来たダイサギに不合理ということがあろうか。 それを不自然だと思う自分の方が間違っている。 見慣れて来ると、ああ、美しい。 造化の妙とはこのことだ。

令和のキビタキ

平成の時代にも、といってもほんの数日前だが、キビタキを撮ってはいる。 それは県外遠征の夕暮れ、距離のある水場で手持ちで撮った、トヤで羽が抜け替わり中の幼鳥だったので、出すに出せないでいた。 やはり、地元のきれいでシャープなショットがいいじゃ…

世はなべて事もなし

元号が変わった。 わたし自身が変わったわけでもないのだが、周りが変われば自分も変わらざるを得ない。 時代に流されるバーダーでしかない。 鳥見に主義主張があるはずもないが、鳥の棲みやすい環境であって欲しい。 セイタカシギを見るのに遠征しなくても…