いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

バーダーも歩けばキンランに当たる

県民の森の一角に、キンランは人知れずと言いたいところだが、ここにいるよ、さあ見ておくれと言わんばかりに、華やかに咲いていた。
オオルリサンコウチョウに肩透かしをくらい、がっくり肩を落として通りすがるバーダーを慰めるように、艶やかな黄色が眩しい。
山野草には目もくれない野暮天と謗られていても、これだけ流し目を食らっては、撮ってやらないわけにはいかない。
鳥見に涙の例えもあるさ 花に頼るも人生だ

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