いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

タイ中央部遠征2018

カオヤイの別の顔やい

カオヤイには多彩な顔がある。 野鳥以外のものにはあまり目を注がなかったけれど、広大な熱帯雨林には多様な生態系を育んでいる。 バーダーにもそれらは強いインパクトを持って迫ってきた。 色々なリスも現れたが、フィンレイソンリスは美しい。1種で17も…

カオヤイの鳥の大トリ

一応遠征での鳥の収穫は出し尽くした。 トリを飾るのは、カオヤイの森で最後に見た、この大きなといっても高く遠いところにいたボウシゲラ(Great Slaty Woodpecker)というキツツキだ。 50mほどの木の上にいた。 なんだか黒いものが動いているだけだったが…

黒くても好きな鳥

別に黒いから嫌いということもないけど、いや、むしろ黒い方が色っぽいというのはあるよね。 喪服姿とか黒いドレスの女とか。 鳥の話じゃろ。 ゴシキドリのいた木には色々な鳥が来ていて、中になかなか撮らせない黒い鳥がいた。 ケンクラチャンにもいたけど…

カイヤイの青い鳥

タイに行ってまず、その派手さで目を引くのは、このゴシキドリの仲間だろう。 下手なパッチワークの作品のようだ。 そう深い森に入らなくても、公園などでも見ることがある。 だからかガイドはあまり教えようとしない。 キツツキの仲間に分類されているよう…

カオヤイの青い森

カオヤイ国立公園はバンコクの北東200Kmあたりにある熱帯雨林で、南面と北面のゲートを貫く立派な道路にそって、キャンプ場やビューポイント、管理事務所、自然学習ゾーンなどがある。 バンコクからのアクセスも良いので、週末だけあって、多くの行楽客で…

カオヤイの青い空

一般的にタイのイメージはというと、高温多湿の熱帯雨林とスコールという、日本の夏に輪をかけた南国がもっぱらだろう。 そういう部分がないこともないが、雨季と乾季とに別れてはいても、雨の降り方は夕立が毎日あるかないかという程度で、日本の梅雨みたい…

食傷するタイ

群れをなす鳥というのは、大体地味である。 シギチやアジサシやカモメの類は、群れの壮観さに驚いても、あまりその個体の美しさには目が届かない嫌いがある。 むしろ1羽2羽が逸れて、異郷に迷い込むことの方が大騒ぎになったりする。 バーダーの価値観とい…

シギのタナボタ的識別法

シギの群れは、豊かな気持ちになるので好きなシーンの一つだ。 だが、その識別になるとほぼお手上げだ。 数いりゃいいというもんでもない。 量り売りじゃないんだから。 塩田のはずれに、くちばしの長いシギが群れていた。 一見オオソリハシシギだが、仲間の…

郷に入るも郷に従わぬバーダー

地元に迷い込んだら、目の色変えるくせに、簡単に見れる撮れるとなると、見向きもしなくなるのがバーダーの慣いである。 タイでそんな鳥というと、エボシヒヨドリ、インドハッカ、インドトサカケリ、クビワガビチョウ、オウチュウ、アカガシラサギ、そしてこ…

Ban Pak Taleでウォーリーを探せ

知る人ぞ知る、鳥見に縁のない人には知りようもないBan Pak Taleは、ケンクラチャンと同じ、Phetchaburi県の海岸部にある塩田地帯だ。 ここではヘラシギは堅いというのは定説だった。 同行者にもそう言いふらして引っ張って行ったが、いることはいる、しかし…

コープンカップ、ケンクラチャンの愛しきものよ

タイは懐かしい。 古い思い出と似ているからではない。 人本来の自然観にしっくりくるから。 生物みな兄弟。 眼差しの優しさ、鳥の瑠璃色、哺乳類の温もり、空気の肌触り、蘭の香の幻覚 欠けていたピースが嵌った安堵。 カササギサイチョウの睫毛 オオミズト…

ケンクラチャンのハイドの鳥

ケンクラチャンのハイドは、以前は悪路を辿ったり、森の獣道をたどるような辺鄙な場所に設けられていたが、最近は瞬く間にひらけた場所になって、アクセスも容易になった代わりに、集まる鳥の種類は単調になってしまったのではないか。 今回は、公園内が静か…

ケンクラチャン往還の鳥

タイの鳥見ポイントは、別に熱帯雨林に入る必要はない。 国立公園でも、市街地の公園でも、ハイドでも、田んぼでも、田舎道でも、宿の庭でも、飛んでいる鳥は大抵タイの固有種だ。 ガイドが、そこらへんにいる重きを置かない鳥でも、わたしたち外来者に取っ…

ケンクラチャン国立公園の鳥見

ケンクラチャン国立公園のゲートをくぐり、ビジターセンターに登る道路の途中の木の実のなった大木に、たくさんの鳥が群がっていた。 ほぼ、この付近で撮った鳥ばかりだ。 ビジターセンターで昼食を取った後、山頂への道は通れないということで、キャンプ場…

Kaeng Krachan ロッジ鳥撮り放題

ロッジはKaeng Krachan N.P.の麓の丘陵地帯で、周りはほとんど畑や果樹園だが、わずかに森が残っている。 夜明けとともに、鳥の声が喧しくなる。 乾季のせいか、高度は数百メートルだが、夜は寒いくらいだ。 あちこちにバナナを置いてあって、鳥やリスが集ま…

ロッジの訪問者 カササギサイチョウ

2年前訪れた時、帰る間際に現れて、たっぷり撮りまくったミナミヤイロチョウ(Blue-Winged Pitta)は、今回は姿を見せなかった。 乾季で繁殖期ではないせいか、ネットの設置など環境が変わったせいかもしれない。 見る鳥に不自由はしないが、朝晩やってくるカ…

たかが宿の敷地の鳥

ロッジの広大な敷地には、様々な仕様の植栽が施され、遊歩道をたどるだけでも小1時間かかる。 中でも東隅を占める池は葦や睡蓮が生い茂り、野鳥の棲家や餌場、水場としてたくさんの鳥種が見られた。 このシリーズで最初にあげたコラボとともに、私たちを釘…

カオヤイのヤマキヌバネドリ

キヌバネドリを知ったのは、もちろん、タイで初めてこの鳥を見てからである。 タイには熱帯の派手派手しい鳥はあまりいない。 カラフルなんだけど、どこか地味なのだ。 このヤマキヌバネドリは、キヌバネドリの中でも地味な方だが、それでも日本人好みのシッ…

カザリショウビンに会えた日

膝が痛い、腕が痛い、疲れやすい、耳が遠い、目も薄い。 こんなガタガタになってまで、なぜタイくんだりまで鳥見に行かねばならないのか。 それはひとえにそれらを忘れたいからである。 暇というのは毒である。 退屈は猫をも殺す。 冷水は年寄りを生かす。 …

野生象だゾウ

カオヤイ国立公園で初めて、野生のアジアゾウに出会った。 レンジャーが見張っていたが、通りがかりの車が何台か止まって藪の方を眺めている。 道路の両側で、間近で草を食んでいるらしく、ブッシュの中で何かがうごめいているのがわかったと見る間に、にゅ…

スイレンと鳥のコラボ

旧知の鳥見仲間との海外遠征がやっと実現した。 タイのケンクラチャン、バンパクテール、カオヤイを短期間だが回って、濃い体験ができた。 老体にはかなりハードな行程だったが、印象的でエキサイティングな場面に恵まれ、疲れも忘れる充実した7日間だった。…