いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

カザリショウビンに会えた日

膝が痛い、腕が痛い、疲れやすい、耳が遠い、目も薄い。
こんなガタガタになってまで、なぜタイくんだりまで鳥見に行かねばならないのか。
それはひとえにそれらを忘れたいからである。
暇というのは毒である。
退屈は猫をも殺す。
冷水は年寄りを生かす。
象に踏まれて死ぬなら本望なのである。

念願のカザリショウビンに会えた。
まだ死ねない。
もっといいショットを撮るまでは。
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息を吸って体が膨らむと冠羽が起って、吐くと寝る。
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