いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

年々歳々鳥相似たり 年々歳々歌同じからず

渡り鳥だよ人生は カメラを抱いた渡り鳥 鳥といつまでも 鳥たちがいて僕がいた 鳥は神代の昔から 鳥見十年生 鳥は心の妻だから 七瀬川恋歌 鳥待てども 鳥見は今日も雨だった ルリがとっても青いから 誰よりも鳥を愛す 見上げてごらん空の鳥を お月さんこんバ…

わたしはシギチ

鳥は、人だということだけでは警戒しない。 ある程度、何が危険かということはわきまえている。 干潟に逗留するシギチは、漁師さんや船は怖がらない。 人が急に近づいたり、音を立てたりすると、驚いてひとまず逃げる。 大潮で上げ潮の朝、早めに干潟桟橋の…

チョウゲンボウvsケリ

ケリは向こう気が強い。 営巣場所に近づいてくる侵入者には果敢に立ち向かっていく。 そろそろ繁殖時期かと思って、通りすがりに探してみると、チョウゲンボウが飛び出して、鋤き田の方へ飛んで行った。 そこでタゲりに似た白い羽が舞い上がり、チョウゲンボ…

真顔でマガン

マガンと思って行ったらガチョウだったということは2度くらいあるけど、マガンはわたしにはLiferだ。 県北の田んぼに時々入るらしいけど、行くと、もぬけの殻ということばかりだった。 シギチが何か入ってないかと、海べりを探索していると、カモの中に一回…

舞い降りた天使アボセット

よくバーダー同士の冗談で、あっアボセットがおると言って揶揄う。 それくらいありえないこととして、ソリハシセイタカシギは幻の存在だった。 それが鳥見仲間のHさんから一昨日の昼、地元の河口に来たと知らせがあった。 早速教えられた通り、干潮で砂州の…

その他大勢キンクロハジロ

白と青みがかった黒のツートーンに黄色の目、キンクロハジロは絵になるカモだ。 でもこの日は、すっかり脇役だった。 1羽紛れ込んだ迷鳥のコスズガモのせいである。 コスズガモ迷入の偶発性についてはいうことはない。 それはそれとして、私のネタの価値と…

ホトケノザに近いバン

場数が少ないので、なかなかインパクトのあるショットは難しい。 年のせいもあるが、コメントもどこか弁解がましい。 更新することで自分自身を鼓舞するブログなので、ネタはなんだっていい。 でも、人が見たって、自分が見たって、安直な更新は却って逆効果…

早春の蓮根田

遠出したって、不発に終わることが多いネタ稼ぎだが、近場でも常連さんはいるわけで、形ばかりの更新はできる。 どんな更新でも更新していれば、無事というか、心身ともにかろうじて年相応ということだけはできる。 コンテンツスキルの向上ということは断念…

新宮ー相島渡船探鳥記

ネタ不足の時期、一攫千金を妄想し、野母崎に懲りず、またまたプチ遠征。 渡りのシーズンに運が良ければ、相島(アイノシマ)でも対馬、見島並みの鳥が手軽に見られると、去年のBIRDER 11月号に出ていたんだが、生憎の雨風避けなしの通過日和でした。 で、島…

鳥は稀を以って尊しとなす

ネスカフェだって車だって違いのわかる男はカッコいい。 バーダーがシギチや猛禽の違いのわからない状態を未明という。 なまじ違いがわかるようになると、先入観に囚われる。 違いがわかるということと、最初にどこが違うかを見出すことは全く違う。 スズガ…

ハヤブサの野良稼ぎ

暖かく遠いと、陽炎が立って、クリアには写せない。 天気のいいのも良し悪しだ。 飛翔は全然ダメ。 腕が悪いのを天気のせいにしているうちはまだまだだ。 カメラの調整に出さんば。

ひじき漁のころ

ひじき漁は早春の情景である。 近くの漁港のひじき干し場に所狭しとひじきが広げられている。 ウミアイサの姿もまばらになってきた。 間もなくシギチの渡りも始まるだろう。 花粉も飛び交い、磯遊びの人も入り、バーダーには辛い時期だが、期待に胸も膨らむ…

ハシビロガモさんごゆっくり

カモにも渡りの順番がある。 ツクシガモやマガモやヒドリガモはもうほとんど姿を消した。 目につくのはオナガガモやキンクロハジロなど、所々にヨシガモのエメラルドが陽光に光る。 調整水路にハシビロガモがたむろしていたが、近づくとほとんど飛び立った後…

ハジロカイツブリが群れるころ

この時期カイツブリ類があちこちで群れている。 ハジロやカンムリカイツブリは渡りの前の集合で、何年か前、数百羽が別府湾の最奥部に集まっていたこともある。 その一回きりだったが、またあんな光景が見られないかと、しょっ中覗いてはいるが果たせていな…

近場のミヤコドリ、無事越冬

去年も越冬してくれたミヤコドリ、今年も5羽がずっと干潟で生き抜いてくれた。 そろそろ旅立っているかと思ったが、まだ波止の内側の砂地で採餌していた。 漁港の反対側の波止の先端まで行って撮ったが、それでも遠い。 満潮だったら近くの浜まで潮に押され…

すわ、始祖鳥?

ヤツガシラやアリスイなどの旅鳥、あるいはツルの渡りとの出会いを目論んで、好天の休日、九州の西端を訪ねたが、二つの目だけでは如何ともしがたい。 権現山から、川原大池でオシドリの群れを見ながら、のんびり過ごした後、諫早干拓に向かった。 干拓地の…

西南西に進路を取れ

ロートルバーダーのヤマ勘だけで、旅鳥の探索に行ってみようと、朝4時起きで、西に傾いた満月を追って車を駆った。 年寄りの冷や水そのものだ。 運転の緊張で血圧は上がる。 花粉症で目は霞み、鼻づまりで息も荒い。 まさに死とは背中合わせだ。 その実感が…

メメントモリ・バーディング

人間の寿命は長い。 40、50は洟垂れ小僧、60、70働き盛りなぞとほざき、生涯現役と居座っている。 鳥の寿命は短い。 生態系のバランスのための仕様ではあるが、それを人間の寿命が食っている。 命あるものは必ず死ぬ。 人には自然の摂理への畏敬と潔…

美しい方はより美しく、そうでもない方もそれなりに

人は死期が近づくと、世界がより輝いて眩しく見えるらしい。 年を取るにつれて、性向が花鳥風月に傾くのはそのせいかもしれない。 鳥が美しいのは、人におもねるためでも、気を引くためでもない。 ただ、種の生存則に合理的なだけである。 人は目につく方が…

奥豊後鴛鴦刹那的恋鞘当

オシドリ夫婦は人間の願望からの曲解にすぎない。 実際はワンシーズン毎交換制のドライな種保存システムらしい。 そのため毎年伴侶選びに気合を入れて励むことになるのだろう。 オシドリ夫婦の本当の意味は、それを羨んでのことだったら、炯眼といわざるをえ…

オシドリのバサロ

川の中辺で潜っているオシドリがいる。 魚を捕るという話は聞いてないので、底に沈んだ木ノ実か水草を食べているんだろうか。 葉のようなものを咥えて上がってきたオシドリも見える。 藻の中に顔を突っ込んでいる風でもあり、よく分からない。 ただ潜水泳法…

3月のオシドリ

冬の渓流は透明度が上がる。 鳥影はなくても、行ってみたい。 川は水物、鳥も水もの。 構うものか、男池、沢水と辿って、神原川へと足を向ける。 折しも名水の里マラソンで、入田から上流までランナーが溢れていた。 並行して続く農業道路を走って、奥嶽川へ…

早春の男池のミソサザイ

雪はないとはいえ、まだ氷点に近い男池の朝、あちこちでミソサザイの囀りが聞こえている。 木々の芽にもまだ膨らみはない。 それでもミソサザイは、春をせかすように、激しく鳴き交わす。 小さな影は虫かと紛うように、素早く動き回る。 ここかと思うと、ま…

長洲の空の鳥たち

なんで鳥を見るのかと問われれば、鳥がそこにいるからだと、ジョージ・マロリー風に答えるしかない。 つまり、好きに理由はいらないということになろうか。 何か為になるとか、自慢できると言うことではないと思う。 損得でやることではないにしろ、自分の気…

水温む 水鳥たちの春

鳥見に出ると、あちこちで水鳥の群れに出会う。 帰り支度か、婚活パーティーか。 光の暖かさもあるが、生き生きとして春めいて見える。 彼らの姿が、次第に消えてゆき、あるいはばらけたりすると、次の旅鳥たちの群れがやってくる。 うかうかしていられない。…

名は体を表さぬベニマシコ

なぜかここのベニマシコはだんだん紅が消えてくる。 メスなのか。 そんものか。 別にいいよ。 側にいてくれるだけでいい。 ネタになってくれるだけでいい。 ショットはだんだん雑になるけど。

ユリカモメの哀切

ユリカモメの群れが沖を飛んでいた。 彼らが逗留している豊岡の海岸に行って見た。 目の前を滑空していく姿はうまく写せなかったが、1羽が側の堤防の上に止まって、何か訴えるような目で見つめてくる。 えらく懐いてくるなと思いながら、その華奢でどこか愁…