いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

ユリカモメの哀切

ユリカモメの群れが沖を飛んでいた。
彼らが逗留している豊岡の海岸に行って見た。
目の前を滑空していく姿はうまく写せなかったが、1羽が側の堤防の上に止まって、何か訴えるような目で見つめてくる。
えらく懐いてくるなと思いながら、その華奢でどこか愁いのある姿態を間近で撮った。
その時はわからなかったが、現像してみると、嘴の付け根に釣り針がかかり、テグスが上嘴をぐるりと巻いている。
足にもテグスが絡まって、先に金具がぶら下がっている。
これをどうかしてくれといってきたのかもしれないと悔やまれたが、ひょっとすると、これで思うように動けなかったのかもしれない。
人のやることは、直接間接に生態系に害を及ぼしてはいるが、これは未必の故意というより、無神経な傷害罪と言うべき・・・

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