いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2016-01-01から1年間の記事一覧

シギチも飛ばずば撮られまい

とにかく鳥の群れが好きだ。 自分自身は群れることは避けたい方だが、鳥は群れが大きいほどうれしい。 それは自然の豊かさの指標だからだ。 生態系は目に見えないものの下支えがある。 この干潟にどれほどの生命の営みがあるか。 写ってないものの方がもっと…

シギチの、大潮はつらいよ

バーダーにとって、シギチを撮るのは満潮がチャンスであるのはわかっていても、ここ大授搦では一筋縄ではいかない。 満潮といっても、中潮くらいでは水際はずっと沖の方である。 干潟が残っていれば、鳥だからどこへでも飛んで行ってしまう。 シチメンソウヤ…

柵の上のシギチでお勉強

地元のバーダーさんから毎日のシギチのカウント調査表をいただきました。 ダイゼン、ハマシギがほとんどですが、なかにはかなり希少なシギも混じっているとのことでした。 スコープで捉えたものをのぞかせてもらって、あれがカラフトアオアシシギ、オグロシ…

シギチは大潮上げ潮の朝

大潮の潮の動きは早い。 9時満潮だからと、1時間前にいっても、もう潮はシチメンソウヤードの柵を越えて干潟側の舗道を浸し始めている。 そこから近づいたシギチを撮るのは手遅れ足遅れだ。 地元のバーダーさんは堤防の下の段に上がって、内側の歩道に上が…

大潮満潮大授搦

ネタはない。 雨は降る。 佐賀は曇り。 潮は大潮。 満潮は朝。 ならば、大授搦しかない。 ねらいはクロツラヘラサギ、ミヤコドリ。 地元のバーダーについてまわれば、ポイントは間違いない。 というわけで、クロツラヘラサギは現れなかったけれど、ミヤコド…

鳥と魚の間

いくらもがいたって、空を飛ぶことも、水の中で息をすることもできない。 真似事をして楽しんでいる人間もいるが、わたしが50歳若返っても、逆立ちしたってできっこない。 あんなこと、きっと寒いだけだろうし、水も苦いだろうし、羨ましくなんかない。 絶対…

やってきましたミヤコドリ

夏、なかなか繁殖地へ向かわないなと思っていたら、もう同じところに戻っていた。 ずーっと居座っているようでもある。 博多湾の方も現れたとのニュースが流れていた。 一応冬の使者ということで、旬ネタになるかも。 ここ呉崎では近くても波止の上だけど、…

Your name?

ヤマセミ基地にこもっていると、雨が激しくなったので、近くのシネコンへ入り、評判の「君の名は。」を見てきました。 ミーハーのバーダーですが、どちらかといえば「君の名は」の世代です。 というか、どちらともずれた世代といった方が正しいかも。 わたし…

君の名は!

変わり映えしないネタばかりなので、坊主山の水場に上がって旬ネタの出現を待つ。 ここの住人のヤマガラが車に乗ってきて、エサをねだる。 この慣れたヤマガラは、同じくここの住人である名人の恋人たちで、マユミちゃんとかユカリちゃんとか名前で呼ばれて…

君の名は?

年を取ると時間の経つのが早くなる。 それは記憶の量がだんだん減ってくるからだ。 物覚えが悪くなり、物忘れがひどくなる。 昨日の鳥見会で会った人の名前が思い出せなくて、気後れして話が弾まなかった。 会ったことがある人かどうかも思い出せない。 それ…

天高くバーダー肥ゆる秋

恒例の鳥見会が、青空の下、否、橋の下、七瀬川河畔で行われました。 例によって天然鮎の塩焼き、モクズガニの姿茹で、大鯛の刺身、炙り、その他海の幸、山の里、里の幸の盛りだくさん。 鳥だけは禁忌となっているのかも、よくわからん。 県外からの参加者の…

♪ピンボケしたのネ~いつ~か~

新鮮味のあるネタはない。 いつも週末は、冷蔵庫の片隅からかき集めた材料で作る、得体のしれない料理のようなメニューになってしまう。 と、普段はいいもの食わしてるみたいなことをいってみるが、たいしてかわりばえしない。 材料が悪いのか、手際が悪いの…

♪わったしの好きな~こ~えん

上人が浜は鎌倉時代、一遍上人というお坊さんが九州行脚の際に上陸したと伝えられる海岸です。 別府では唯一磯遊びのできる海岸です。 バーダーにとっては数少ない鳥見ポイントの筆頭です。 保養施設や砂湯、港湾の埠頭などに挟まれて、窮屈な場所にも関わら…

留鳥ですが何かね

寂しくないかといわれれば、寂しくなくもない。 でもヤマガラだって、シジュウカラだって、立派な鳥だし、いつも顔をつきあわせている家族みたいなものだ。 かみさんの顔を見て、寂しいといったら罰が当たるでしょ。 そんなこといったら、鳥さんの方が怒るな…

留鳥ですが何か

未練がましく旅鳥、夏鳥の抜けたクマノミズキで待っていると、リュウキュウサンショウクイが慰めてくれた。 困ったときに来てくれたあんたは、冷たいサンショウクイよりよっぽど頼りになる救いの神だ。 地味なことはない、かっこいいよ。

そこに来てくれるだけでいい

週末バーダーに与えられた時間は、半日だけ。 山のクマノミズキを見に行くが何にも入らない。 途中で大きな牡鹿に道をふさがれたが、レンズをセットする間もなく姿を消された。 今日はツキがないかと思ったが、一縷の望みで水量の増したヤマセミ基地に入る。…

負けないで

降り続く雨で川は増水し、濁りがあるためか、落ちアユも流されたのか、ヤマセミもさっぱり姿を見せない。 ときたまカワセミが川面を眺めているが、こちらもここでの漁はむつかしかろう。 先のクマノミズキも食べつくされて、抜けてしまった。 何をネタにした…

週末バーダーという不幸

週末になるとネタがない。 それでなくても毎週末鳥見に出られる保証はない。 ネタは鳥ネタでなくてもかまわないが、一応旬は保ちたい。 泥縄でもいいのだが、台風やら秋雨前線やらが、こう毎週邪魔をしてくれてはせっかくの旬ネタも押さえようがない。 それ…

イソヒヨは海より出でて海より青し

イソヒヨドリはやはり飛んでいる姿が一番だ。 でも空抜けや逆光では、ただのシルエットだ。 海をバックに同じ目線に順光で飛んでいるところは、なにか未知の青い鳥のようだった。 惜しむらくはこの曇天だ。 いつか明るい光で撮りたい。 そんな気にさせるうれ…

県北ぼっち旅

宇佐海岸を探索していたら、潮を避けてホウロクシギが1羽休んでいた。 最初は浸前の浜にいたが、ミサゴに追われて、ダイサギの避難している干潟桟橋に移った。 わたりのシーズンに見られるシギチはぼっち旅が多い。 なんとなく股旅物の雰囲気がある。 浪花…

喉越しの悪い呑みもの

このちっぽけな磯浜に、台風を避けてか、渡りの休憩ポイントなのか、チュウシャクシギの姿はときどき見かける。 好物のカニは確かに多い。 ひっきりなしにカニを食べているが、食べ辛くはないんだろうか。 ふつうは岩にカニをたたきつけて、足をもいでから丸…

食うべきか、食わざるべきか、それが問題だ

いつもの浜をのぞいてみたら、クロサギが漁をしていた。 岩に上げられた獲物が、怒って見る見る膨らんだ。 クサフグは鳥には無害なんだろうか、ちょっとどうかあるような気配は見えたが、そのうちこともないように飛んで行った。

晴れ、ときどきクロサギ

クロサギは留鳥で、浜にいくと、ときどき出会う。 だいたい、天気の悪い日の方が多いような気がするが、天気の悪い日にしかあまりこの近場には行かないせいかもしれない。 腹を空かしているのか、漁をしているときのクロサギはあまり警戒心がない。 この浜で…

クマノミズキの群像

まだまだいろいろな鳥がクマノミズキにやってくる。 アオゲラや目白などの留鳥、キビタキやコサメビタキなどの夏鳥、エゾビタキなどの旅鳥がこのクマノミズキでクロスする。 この実が熟す短い期間が、秋の野鳥たちとバーダーの心弾む宴である。 アオゲラ♂若 …

雨のリュウキュウサンショウクイ

サンショウクイは山椒を食うからサンショウクイではない。 何度も言うが「ヒリリヒリリ」という鳴き声からきている。 サンショウクイは胸の白がきれいなスマートな夏鳥だが、ここらではあまり見かけない。 その点リュウキュウサンショウクイは留鳥でよく見か…

ようこそエゾビタキ

クマノミズキの実の熟す頃、北からエゾビタキがやってくる。 エゾビタキが入ると、南へ向かうほかの鳥たちも、時を同じくして戻り支度にやってくる。 だから、エゾビタキはうれしいような悲しいような秋の使者である。

クマノミズキ 行く鳥 入る鳥

県民の森の車道沿いのあちこちにクマノミズキはある。 夏の昆虫類が食べづらくなった時期には、鳥たちの次の格好な栄養源となる。 こうやって次々に食べつくしていくが、ただどこの実でもいいというわけにはいかない。 鳥たちにとっては、生き延びることが第…

鳥見は雨の日に限る

クマノミズキの実がやっと食べごろになって、旅鳥、夏鳥、留鳥が県民の森の特定の木に入り始めたという知らせ。 鳥見仲間のブログにも上がり始めてうずうずしていたが、やっとこの連休最後の日に出かけることができた。 クマノミズキであればどれでもいいと…

海と星と蝶

海は豊予海峡、星は海星館、蝶はクロアゲハか。 撮るものがないので、飛翔ショットの練習に蝶の舞というか、2頭のアゲハがじゃれあうのを撮った。 なんの意味もないけれど、ただ撮った、撮れた、撮ったバーダーはなんとか凌いだ、といえるのかどうか。

アオサギの席順

ヤマセミ基地の対岸の崖に設けられた竹の止まり木は、もともとミサゴ席と呼ばれて、ミサゴを至近距離から写すために設けられたものだった。 こういうことは昨日今日の俄かバーダーには及びもつかないというか、思い立っても実行する胆力も体力も知恵や技術も…