いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

「この世界の片隅に」飛ぶ

日曜の朝は、また、鳥見日和の冷たい雨が降っていた。
早出はやめて、ゆっくりと家を出た。
わずかな心当りのポイントに躱されて、街中に戻った。
閑散とした5番街を歩いて、シネマ5で、12時上映のチケットを買い良い席をとった。
外に出て何か食べようかと思ったが、いつも昼は軽くすますので、ダイエットした。
戻ると館内は立ち見が出るほど盛況だった。
静かなしみじみとするいい映画だった。
吸水タオルを準備していったほどには泣けはしなかったが、しっとり胸に来る映画だった。
わたしよりほぼ半世代前に生きた人たちの話だから。
不器用だが芯の強い主人公すずは、運命に従順だが、真っ当な倫理観と理不尽なものへの憤りは秘めている。
のどかな暮らしが、あの戦況で覆される。
災厄は市井の人々の隅々にまで及ぶ。
不条理の中の潔さ。
瀬戸内の干潟に鳥がたくさん飛ぶ。
無辜の命のシンボル。
チケットを外に出たとき失くしてしまったが、なんとか潜り込めてよかった。

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