いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

春は名のみ 男池のミソサザイ

3月とはいえ男池はまだ冬だ。

駐車場にも誰もいない。

閉まった茶店の前に止まった車は湧水を汲みに来た人のようだ。

奥まで行くのはやめて入ってすぐの川岸をしばらく探る。

時々鳴き声が聞こえるような気がするのは空耳かもしれない。

何も聞こえないよりはマシだ。

ハングル語の団体が怪訝な顔をしながら通り過ぎていった。

説明のしようはないが、おそらく知らないものには見えようがないだろう。

自分だって動いているところを見当で撮ってるだけだから。