いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ちょっくら見島へ

ネタも尽きたので、この連休前半、萩沖の見島にネタ稼ぎにいってきます。 見島は渡り鳥の中継地。対馬、舳倉島と並ぶバーダーの三大聖地といわれています。 300種類を越える渡り鳥が観察されることもあるそうな珍鳥の宝庫らしい。 でも天気がいいとみな抜…

コゲラ巣立ち前

コゲラ豆知識 (1)コゲラは小さなケラ(キツツキ類)、学名のDendrocopos kizukiのkizukiは、命名者のシーボルトがキツツキを聞き違えたという説と、持ち帰った標本が大分の杵築で捕れたものだったからという説がある。 (2)コゲラの縄張りは広く、20ha…

長逗留のツルシギ

旅鳥というのはただ北と南をしゃかりきに往復するだけでなく、ジプシーや遊牧民のように、あるいは巡礼者やボヘミアンのように、各地を周遊しながら順応していく、コスモポリタンなのかもしれない。 去年もいた呉崎の遊水池で今年最初に見たのは4月の初めだ…

長逗留のオバシギ

おそらく東南アジアのいずれかの国から、シベリア極地方へ渡る途中、この小さな浜にたった1羽で立寄り、もう1週間余りも滞在している。 旅鳥は人怖じしないというより、1回の飛行で精魂疲れ果て、もう動くのもいやというようになるのだという。 まあ本能…

うちのマミチャジナイ

このところ朝暗いうちからピョロピョロピーピョロ騒がしい鳴き声で目が覚める。 すぐ側で鳴いているので、辺りを透かしてみると、部屋の前のソロの木や東側に隣接した空き地の桜や柿の木を、後でわかったのだがマミチャジナイが飛び交っていた。 うちの方か…

近場の鳥事情

うちの側のM公園、冬場は何もいなかったが、春になっていつもと違った様相を見せてきた。 マミチャジナイが群れで押し寄せて、もうひと月以上も居座っている。多分越冬してたのだろう。 今朝もうちの側の空き地の蔦のからまった桜や柿の木に20羽くらいの群…

春嵐 中杓鷸の 影忙し

土曜半日で今週分のネタ仕込みと、宇佐のあちこちを駆け回りましたが、雨と強風で外に出るのさえままならず、夕方やっと、駅館川河口の砂州にチュウシャクシギの群れが降り立つのが目に入りました。 30羽余りの群れでした。 遠くて暗い上にまさに保護色。 …

鴎の食う 魚の眼の 虚ろなり

セグロカモメが死んだ魚を拾って来た。 どりゃ。 雄叫びを上げるほどのことでもないが一応、拾ったぞーっ。 どうぞ食ってください。 なんか臭うな。 歯ごたえもないな。 気色悪。 食っていかんか。いらんわ。 やっぱ新鮮なのがいいわ。

花見がてら 鯔抱え食う 鶚かな

つい先日、同じ図柄をアップしたけど、撮れたものは使わんこて。 獲物が大きいときは横取りされないように、海から離れてゆっくり食うわけだ。 周囲を見回して カラスやトンビは追って来てないな。 大丈夫。 バランスが悪いな。 滑り落ちそうなのね。 食うの…

姥鷸や 迷い来たりて 静かなり

オオソリハシシギと一緒にいて、初めはてっきり番いだと思っていました。 でもよく見ると嘴は短く、反ってもないし、大きさも羽の色もまったく違いました。 去年秋来ていたオバシギと同じ風で、その夏羽になりかかりだということでした。 違うのは一目瞭然な…

フデリンドウが盛りです

緑の苔の絨毯の上にフデリンドウがいまを盛りと咲いていました。

緑敷き むなぐろの黒 様々に

岩保の干拓地の休耕田にムナグロの十数羽の群れが舞い降りた。 夏羽に移行する途中だ。 こんな姿で緑の中にいても飛んでくれなければ、なかなか目につかない。 舞い降りたところにいって目を凝らしてやっと見つかるほどだ。

春霞 影くっきりと 赤き鴨

至福の鳥見だった。 今季初撮りのネタがいくつもたっぷり撮れた。 近所の浜のオバシギは後にまわして、宇佐の塩田跡でのアカツクシガモから。 地元のバーダーさんが先日アップしていたのは憶えていたがわたしには初見の鳥だ。 ツクシガモといっしょにいるこ…

鷸一羽 赤く染まりて 春愁う

鳥とフレンドリーにつきあえることほど、バーダーにとって幸せなことはない。 朝立ち寄った近所の浜に一羽のオオソリハシシギともう一羽オバシギがいた。 格別人を警戒する風もなく、というより採餌に夢中で、数メートルのところまで何度も近づいて来た。 こ…

水温む まず磯鷸の 鳥見行

イソシギは狙って撮ることはまずないなあ。 でもまずいるのはイソシギということは多い。 それでまず撮ってセッティングを調整する。 そうやって撮っておけば、ネタのないときには出番もある。 重宝な鳥だ。

確と見れば 確と咲きおり 筆竜胆

フデリンドウは小さな花。 大人の目線では、咲いていても何が咲いているか気付きもしないでしょう。 桜の花びらくらいの大きさです。 筆の穂先のように花を閉じると、もうどこにあったかわかりません。 横になってしまうみたいです。 陽が射すと一瞬のうちに…

旅鳥の 陽炎いながら 駆けにけり

少しずつ旅鳥の姿を目にするようになった。 でもまだ少ないし。遠い。 干潟の沖の方で採餌しているシギがいた。干潟桟橋から近づいてみたがまだ遠い。 ダイゼンかな。 すこし大きめのシギ、オオソリハシシギかも。 寄藻川の対岸にも2羽のダイゼン(?)らし…

筆竜胆 屈みてさらに 目を凝らし

公園の桜も終わった。 でも静かになった公園にこそ見所はある。 その気になって見なければ、目に入らないが。 まだマミチャジナイの声が喧しい。 いまは櫨の実を食べている。 フデリンドウが照葉樹の疎林に群生していた。 前日、咲いているのに気がついた。…

宇佐干潟 大杓鷸の 嘴光る

九州では群れで越冬しているところもあるらしいが、ダイシャクシギはここでは旅鳥。 いよいよ第一陣が通過中だった。2羽だけどこの春初見。 去年の秋はホウロクシギと出会ったけれど、これは多分ダイシャクシギ。 干潟の近いところに動くものが見えた。 嘴…

野鶲や 鳥それぞれの 春のいろ

ノビタキは去年秋に時雨の中で秋咲き(?)菜の花に止まったのをやっと遠くから撮った。 この週末はあちこちで見かけた。 県南の河口の畑や県北の干拓地でも。 一度見覚えると、次々に見つかる。 鳥見とはそんなものだ。 鳥見とは自然の有り様を知ることだか…

出遅れて 彩り増しぬ 春の鴨

今年は北国も寒さがきびしいせいか、冬鳥の帰還が遅れているような気がする。 まだ越冬地にはかなりなカモ類の姿がある。 呉崎干拓 ハシビロガモは冬はくすんだ色だった。 あかるい日射しの中で見るとビロードのように美しい。 飛ぶときにはパッチワークが鮮…

白腹や 猫の地団駄 知らぬげに

冬も遅くなって、今年もシロハラがキャットフードを狙いに現れるようになった。 ここを縄張りにしているのはこの小柄な新参のメス1羽だけだ。 すっかり図々しくなって、猫が近くにいても、ガラス戸越しに人が見えても別に遠慮する気配はない。 1日に何回も…

浜鷸や 春潮満ちて 寄り添いぬ

満潮で狭まった浜にハマシギが閉じ込められていました。 冬にのぞいたときには見なかったので、多分旅鳥として逗留中なのでしょう。

春潮の 寄せて千鳥を 詰めにけり

有明海沿いに南下してみた。 まだ旅鳥の姿は多くない。 やっと荒尾の浜でダイゼンとアオアシシギ、ハマシギの姿が現れた。 数羽のダイゼンがいた。 パラパラと数が増えてきた。 十羽ほど 二十羽くらいの群れが憩っていた。 小群が点々といた。 アオアシシギ…

コチドリ3羽寄れば

コチドリが浜や田んぼで見られるようになった。 夏鳥とはいうがが、ここらでは越冬しているものもいたように思われる。 蓮田に三羽組がいた。 小千鳥というようにかわいらしい千鳥だ。 仲がいいのかどうだか。 三角関係のようでも。 一夫二妻のようでも。 デ…

カササギ繁殖期

家内の里が筑後地方なので用足しを兼ねてカササギを見て来ました。 柳川のあたりの町の通りの電柱にもあちこち巣を架けています。 もっときれいに落ち着いて撮りたいのですが、人や車の行き交う町中ではそうもいきません。 そのかわり人には結構慣れています…