いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

春は早苗の季節です(夏は閑古鳥の季節です)

バーダーにとって夏がかくも厳しい季節だとは思いもしませんでした。

小学生の頃、同級生の親父さんが自動田植機を発明したというので見に行きました。
庭に置いてあったその機械は大きな車輪と上下するアームがついているだけの、拍子抜けするほどシンプルなものでした。
人間のきつい作業をロボットのような複雑な機械がなぞるものだと想像していたこどもにとってそれはある種のカルチャーショックでした。
その機械は田植えの作業が腰を屈めずにできるというだけのものでしたが、おそらく農家にとっては画期的な発明だったに違いありません。
ただそのときの発明はそのあと農機具会社の開発に先を越されて日の目は見なかったようです。
世に出た田植機も、苗床から小分けした株を作るという想像だにしなかった手順を経るものでした。

創意工夫というものは既成概念にとらわれない、理解とか熟練とかとは別の、発想の転換であるということを思い知らされました。

鳥見をはじめて、鳥を見る楽しみも、ただいろいろな鳥を待って写真に撮るということだけではなく、どんな難しい条件でもユニークな工夫や視点で鳥を呼んだり、近づいたりできるものだということを学習することにあるような気がしています。

ネタのない時期、鳥が隠れているこの時期こそ本当の鳥見の醍醐味が味わえるのかもしれません。

橋の下でたまたま目に入ったカワセミ
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やっぱり止まり木を準備するべきだったけど
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人気が多過ぎて至近距離には近づけない
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同じくホオジロ
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こちらはあまり人見知りしない
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