いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

鳥には鳥の憂いあり

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先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし、という川柳があるが、なんの職業だって、ピンよりキリの方が多いんだし、世間は面従腹背だろうし。
幸い、バーダーと呼ばれるほどの馬鹿でなし、とはいわれてないが、バーダーとは自他ともに、いわば鳥見馬鹿のことである。
鳥ばかり見ていて、足元が見えてない。
鳥を追いかけて、蹴つまずいたり、泥に嵌ったりする。
待ちくたびれて、居眠りして風邪をひいたりする。
でも、鳥を見ていたり、待っていたりすると鳥の向こうに見えてくるものもある。
鳥の生態だったり彼らをとりまく環境だったり、人間社会の仕打ちだったり。
そして鳥それぞれの命運も、身内のように思えてくる。
一羽一羽見分けられたり、消息がたどれるバーダーもいるが、それはピンのピンで、わたしはいつまでもキリなのが情けない。
Old birders never die,but fade away.