いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

オオルリ 碧空の一点

今の時期オオルリはまだ朝夕のわずかな時間、高い木の梢で囀っているだけである。
わたしが自力でオオルリの梢で囀っているショットを撮ろうと思えばまだ数年はかかるだろう。

H師に今日はオオルリをやりましょうといわれて、一瞬噂に聞く縄梯子チャレンジかと臆したが、まだ望遠では届かないので、あんたのデジスコでやってみなさいといわれて胸を撫で下ろした。

朝6時過ぎ連れていかれた県民の森の中腹から見下ろす谷間の新緑が鮮やかだ。

到着すると早速遠くの一点を指差して、あそこで鳴いているから撮っときなさいといわれて、高い樅の木のてっぺんに焦点を合わせてみると、たしかにコバルト色の羽が浮かび上がった。
距離にして200メートルはあるだろうか。ここでまず証拠写真をゲットする。

そこからセットしたままのデジスコをかかえてさらに谷間の斜面を数百メートル下り崖の端をたどって別の50メートル先の樅の木の梢と正対する枝が被らないわずか数十センチの隙間から見通せる場所を指定された。
ウーンなんという執念というか強引さ、なんという緻密さというか的確さ。
もったいなさになみだこぼるる。

必ずここに止まるから撮れたら上がって来なさいといわれてH師は立ち去った。

待つ間もなく何か様子が違うのに気付いてデジスコを覗くとまさしくオオルリコバルト色が目に飛び込んで来た。

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いそいそと上に戻ると前日の外国からのカンダイ釣り連のサポートを果たされた名人も新緑に疲れを癒されていた。