いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

無手勝流の探鳥

探鳥に最も必要なものは何か。

それは優れた五感と体験から身についた知識である。

暇と根気と言いたいところだが、それだけでクロジを見つけることはできない。

囀りはともかく地鳴き、グゼリなどわたしには想像だにできない。

日陰の鳥は目につきようもない。

衰えた五感ではなおのこと。

地元ではほんの僅かな期間だけ渡りの途中に立ち寄るらしい。

やってきたと教えてもらわなければ、このなんともユニークな色の鳥には出会えようもないのが悔しい。