睡蓮の葉の上のバンのヒナがわたしの鳥見のきっかけだった。
テレビのローカルニュースの映像に魅せられて、水田公園にコンデジを持って幾度となく通った。
時は移り、3疎で、ネタを探していて睡蓮のある池を眺めていると、バンの親子が上がってきた。
10年余り前を思い出して、逆行というか当たり前というか、時間の流れが滞った。
道具は御多分に洩れずエスカレートした。
ただ腕と向上心はどんなものか。
せっかくのバンの心遣いに少しでも報いたいという気持ちだけが迅った。
あんたらのおかげでこうした自粛という事態にも、気力を削がれずにいられる。
それだけでも十分感謝せにゃなるまい。