いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

ようこそセイタカシギ、さらばオリンパス

まさに千載一遇とはこのことだった。
夢心地だった。有頂天だった。
初めてセイタカシギの群れがこの浜に舞い降りる瞬間に立ち合い、夢中になってシャッターを切った。
それがあろうことか、晴天の霹靂とはこのことだった。
セイタカシギが浜に降り立った途端、シャッターが降りない。
天国から地獄、奈落の底に落ちた。
電源切ったり入れたりしてやっと切れるようになりはしたが、すべてのショットに暗雲がたれ込めていた。
肝腎なときに役に立たないのはどこかのバーダーと同じだ。
これまでオリンパス一筋に尽くしてきた。
それがいつもいざというときに裏切られる。
ヤマセミの狩りもサンコウチョウの飛翔もブッポウソウの交尾も・・・
まだガタの来る時期ではない。
この役立たず、たたっ切ってやる。
ソフト帽まで海の藻屑と消えた。お前のせいだろう。

夢か現か幻か
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はい、これまでよ
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やっと切れたらこの体たらく
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泣くに泣けない せめてトリミングで
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右にまだ影が消えない
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ほんまやったら傑作やったのに
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下には白い陰が
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オリンパスよ、さようなら
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この始末どうつけてくれる。

なんとか群れが一日いてくれたからよかったものの、あやうくまた決定的瞬間を逃すところだった。