いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

梅雨どきのバーダーの振る舞い方

鳥運のいいバーダーなら、休日には梅雨の晴れ間で、鳥もひょいひょい顔を出すのだが、わたしには3週連続、梅雨らしいといえばそれこそ梅雨らしい天気に恵まれている。
しかし、仕込みが出来ないと更新稼業がオジャンになるので、まあ台風ででもない限りは(先週は台風ででも)お出ましになる。
それを後押ししてくれるサポーターの方々もいらっしゃる。

で、今週こそはサンちゃんのご尊顔をと5時起きで(早いことに意味はないが、年のせいよ)霧にむせぶ大分道を某所に向かった。
すでにサポーターを勤めていただく御指南番のお二人は傘をさしてにこやかに待機中。
わたしは半分後ろ向きで近づけば、「はい、準備して」と当然のごとくうながされる。「えっ、やるんですか」と問えば、「こういう鳥はこういう条件でしか撮れんのよ」と仰せられる。

基地にもぐれば、まあなんということでしょう。段ポールハウスなんかの比ではない。(本当のところは知りませんよ)
ただ、ただでさえくらい木の陰を、ザアザア降りの雨の中狙うもんで、闇夜のカラスの方がごまかしがきくぶん楽かも知れない。

人が見れば(見る人がいるはずもないが)こんな雨の中大変なお仕事があるんですねとねぎらわれるより、おかしな連中がいると保健所に電話されるかもしれない。

これだけ苦労しても、かならずしも報われるとはかぎらない。
サンちゃんは近寄る気配がなかった。
雨脚が激しくなり、ミニ土石流も発生する状況では、身動きできなくなる可能性があり、撤退もやむなしとのサポーターの方の判断で、無念さと安堵感の入り交じった複雑な思いで引き上げた。

この鳥見が無駄だったのかといえば、そんなことはない。
アカショウビンの「キュルルルルッ~」という妙なる響きを2度までも聞くことができたのだ。
イメージ 1


サポーターの方々に気を落とさないでと慰めて(逆です)、わたしはあくまでネタへの執念を燃やしつづけた。
そして最後に賭けたアオバズクポイントでみたものは。

なんじゃ、スズメバチの巣かいな。
イメージ 2


反対側にまわってみれば。
イメージ 3


ラッキー! その縞模様は、お久しぶ~り~ネッ
イメージ 4


手持ちのズーム200mmではこんなもの。
イメージ 5


これで1週間分のネタは無理やけど、ないよりははるかにマシやね。