誰もがセイタカシギの脚の長さにうっとりする。
その脚の長さはわたしでさえ負ける。
でもわたしは以前からセイタカシギの脚の長さに釈然としないものを感じていた。
それは膝の関節の曲がり方である。
動物の曲がり方と逆に曲がっている。
その理由を調べてわたしは愕然とした。
膝と思っていた関節が実は踵だったのである。
本当の膝は隠れているのだと。
下腿と思っていた部分は十六文の足だったのである。
つま先立てて鯖読んでいたのである。
でもそんなことは関係ない。
人も鳥も見た目が全てである。
かっこいい方が勝ちなのだ。