いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

セブンセンス

このサンコウチョウの雛は予想より早く昨日の早朝、3羽が無事巣立ったらしい。
これを撮ったのが24日の午後だから、ここから5日でもう飛んでるなんて、とても信じられない。
ただ、雛の能力に関しては今回、驚嘆しっぱなしだった。
親が巣に戻って来る瞬間をものにしたいと、ファインダーを覗きっぱなしで待ったが、サンコウチョウは他の鳥に比べても、一段と早い。
気がつくともう巣の傍に止まっている。
シャッターを押す間もない。
動体視力も反射神経も衰えたロートルバーダーにはなすすべもない。
すると親鳥がいない間、じっと鳴りを潜めていた雛が、親鳥の帰って来る直前に騒ぎ出すのに気づいた。
目はまだ開いていないから、親からのなんらかのシグナルを聞き取るか、羽音のような振動を知覚しているに違いない。
親鳥も一気に巣に近づくのではなくて、一定の距離で周囲の様子を見計らった上で巣に戻っているようだ。
雛の動きと巣に戻るまでのインターバルからそれがうかがわれる。
鳥の知覚は人の何倍も優れていることが知られているが、雛のうちにもなんらかの知覚が働いているらしい。

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