いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

ブッポウソウを忘れない

庄内は祖父の里だが、訪れた記憶は物心ついて数度しかない。
汽車やバスを乗り継いで1日がかりだった。
棚田と林業の殺風景なイメージの田舎町だった。
鳥見を始めて、ブッポソウの営巣地として知ることになり、一気にノスタルジーあふれる里山に変貌した。
近道ができて、ぶっ飛ばせば20分そこそこに近づいた。
ゴールデンウィークのころになると、そろそろかなと腰を上げる。
赤いアーチ橋の向こうのワイヤに、緑を背にして、碧色の影を見つけると胸が打ち震える。
去年は確か営巣しなかった。
一昨年はメスが消えてオスだけが給餌していた。
その前年は二番が来た。
今年はまだ1羽の姿しかない。
それでもブッポウソウは初夏の風だ。
親戚より近い友達だ。

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