カワウはカワウ

カワウは生活力旺盛で、水場なら至る所で見かけるが、戦後の窮乏期ならぬ高度成長期には、大分県の黒島、上野の不忍池、愛知県の鵜の山の３カ所に３０００羽を残すだけになったという。
水質汚染で餌が激減したためらしい。
人相によらず、意外と脆いところがあるんだ。
それが水質浄化が進んだ今では、６万羽以上を数え、漁師や繁殖地域の住民の疎まれ者になっている。
食ってもまずく、羽毛も利用価値がないんだとか。
利害関係のない鳥撮り屋には、撮り様によっては面白い被写体だが、警戒心は人一倍強く、逃げ足も早いので結構難しい。
餌も一気に鵜呑みにしてしまうので、漁のショットもロートルバーダーには難しい。
羽干しか水浴びを、ちょっと斜に構えて取るしかない。