いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

水難の相

鳥に出会うにはいっぱい引き出しを持っていなければならないし、労苦を惜しんではいられない。
それでも結局は鳥さんの都合というか、運不運に委ねられている。

鳥さんも様々な環境条件にしたがって臨機応変に行動しているわけで、それを見越して先回りするというのもたいへんなことだ。人間の先を見る目なんて知れたもので、ほとんど一寸先は闇だ。

鳥さんを待って消波ブロックの隙間のベースで待機していたが、どうも鳥の出が悪い。
中洲のダイサギも餌獲りにあまり熱心でない。

2時間もたったころ、ダイサギも姿を消し、上流で揺っていたカモが向こうを流されて行った。残っていたカモもあわてて飛び立っていく。

一度キセキレイが止まったブロックの先が水没している。ふと下を見ると一脚の足場まで水が上がって来ている。足下までもう少しだ。

昔、川べりでキャンプして増水で遭難しかけたことが何度もある。そのときの恐怖が甦って来て、大慌てで横でもぐっている鳥天さんに知らせていっしょに逃げ出した。

まあこんなことは鳥見にはつきものだ。
地味なメス鳥にしか遭遇しないという女難の相というのもあるらしいし。

最初にキセキレイが来たブロックがいつの間にか水没した
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ダイサギも一応来るが餌は獲れない
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魚も流されお手上げだ
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上流ではマガモが遊んでいたが
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増水に驚いて飛び立った
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