いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

有閑バーダーの孤独

鳥見に必要なもの、それは暇と孤独だ。

待つことと集中力はつきものだから。

趣味というのは限りなく非効率なものだし、必ずしも他人と共有できるものではない。

それに気兼ねなく時を過ごすことは精神の安寧に必須のことだ。

県境の山道を独りドライブしながら、鳥が飛び立った所で車を止めしばらく待っていると、ミヤマホオジロが戻って来る。

ふと後ろの藪を見ると赤い影が動く。

息を凝らしてさらに待つと徐にベニマシコが現れる。

行き当たりっばったりが性に合ってきたようで嬉しい。