いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ようこそヘラサギさん

今年も県北の河口にヘラサギの小さな群れが逗留していた。 冠羽がだいぶ目立つようになっている。 このところ地元でもヘラサギの飛来が目立つようになってきた。 鳥の動静にもいろいろ事情があるようだ。 わたしはネタにさせて貰えばいいけれど。

タシギたる由縁

タシギは採餌しているとき以外は見つけるのは難しい。 田んぼの土と同化している。 それでいて何ともエレガントだ。 掃き溜めに鶴とまではいかないけれど、泥田のタシギもいい意味だ。 ネタ切れの窮地に舞い降りた女神なんだもの。

ルリのいない福寿草

福寿草を撮りにいったわけではない。 ルリビタキと花のコラボ狙いではあったのだが、鳥というのは誰にでも見えるものではない。 幸運も熟練もいる。 最近は歯も目も耳もめっきりだ。 鳥見には五感も六感も腕も必要だ。 ショットはカメラ任せでいいけど、なん…

水色の人生

こういうご時世だから、なるべく人に会わないようにしている。 だからといって家に閉じこもっていると息がつまる。 鳥見はこんなとき、本当に都合のいい暇つぶしだとつくづく感じる。 ぼーっと眺めていてはダメだ。 それは家にいるのと同じで脳は賦活されな…

そして何もいなくなった

白色型のクロサギに見放されて県北にいってみたが、もうミコアイサにもタンチョウにも出会えない。 田んぼでハヤブサの幼鳥も所在なさげに日向ぼっこしていた。

豊穣の海

県南の海は美しい。 なんの変哲もないショットに見えたものが、彩度を上げただけで海の底の金塊まで炙り出してくれる。 潮の色も群青からエメラルドまでのグラデーションに染まって見飽きない。 それで引き立つ黒色型も立派なモチーフだ。

白黒つけない話

山で出会った海山名人に白色型のクロサギの居場所を教えてもらって出かけてきた。 海は満潮1時間も前だったが既に浜は水没してその姿はなかった。 満潮すぎて露われたブロックにやっとやってきたのは、いつも馴染みの黒い方だった。 わたしは黒色型でもなん…

ルリもハゼも上げれば引かる

ネタがない。 この冬は閑古鳥ばかりが鳴いていたものね。 仕込みにこの間の平成パークラインに出かけたら、見晴らし台にいた仲間が、ハゼの木のルリビタキが撮り放題だという。 ハゼの実しかもう食うものがないのか。 あんたにもわたしにも貴重なネタだ。

冬の大授搦 干潟の賑わい

冬の大授搦はあまり期待していなかった。 別の場所に猛禽類を見にいくついでに何度も覗いたことがあったけど、遠くにツクシガモの群れがいただけだったような気がする。 この冬はアボセット狙いだったが、だんだんが数が増えていった上に、たくさんのシギチ…

大授搦の越冬シギ

勝手な観測だが、大授搦で越冬するシギチが随分多くなった気がする。 渡りの中継地だと思っていたのだが。 餌も多いし、寒さも和らいでくれば、何も苦労をすることもないわけだが。 そんなに簡単に習性が変わるものだろうか。 クロツラヘラサギだって同じだ…

クロツラヘラサギのいる風景

クロツラヘラサギは九州山口の各地で見かけるようになったけど、ここ大授搦が近年数では圧倒している。 採餌は浅い水際で行うから、大潮の満潮時潮が上がってくるとだんだん岸に近づき、さらには飛んで潮から退避する。 この日は中潮で横に移動しただけで、…

水場の鳥たち

今年のように冬鳥の到来が少ないとネタに困るが、一応セーフティネットは整っている。 それが坊主山の水場だ。 鳥見仲間のリーダー格である名人がほとんど一人で設置し、維持しているものだが、わたしはその恩恵に乗っかるだけのイージーライダーだ. 水は引…

ヤマガラをディスるなかれ

ヤマガラが嫌いなわけでも飽きたわけでもない。 要は新たな魅力を発しているかどうかだ。 なんて勝手なことを言ってるが、こちらが迫ればいくらでも魅力的なシーンは探し出せる。 ズボラな奴にヤマガラは写せないというだけだ。

水場の鳥 ゴジュウカラ

この水場にカラ類は色々やってくる。 ヤマガラやシジュウカラは滅多にシャッターを押さないが、ゴジュウカラはたいてい押す。 地元では簡単に出会えるけれど、割と奥深い山中にいるので居場所を知らないと難しい。 ゴジュウカラはヤンチャ坊主の趣きがあって…

水場の鳥 わたしは誰?

画像を整理していて、ちょっとワクワクした。 わたしは後のショットから選別していく。 いきなりこれが出てきた時は、あれ、これはなんだっけとちょっと戸惑った。 ただ、わたしの生半可さのせいなのだが。 見る人がみれば分かるんだろうが、なんだか試され…

去年の池で出ています

どこにいてもミコアイサはミコアイサだが、せっかくならもっと映えるところにいてほしい。 モノトーンでユニークなカモなんだが、オスはどことなく険相なところがある。 メスの方はどのアイサも愛らしいのに。 遠いのが不満で愚痴ってるだけです。 悲しき片…

トラツグミダンディ

やっと出会えたトラツグミだけど、陰にばかりいたり、逆光でコントラストがつきすぎだったりで、なかなか進歩がない。 今季は何かコラボでと考えていたら、少し水仙の群落に近づいてくれたけど、絵にするのは難しい。 まあトラちゃんがかっこいいから何とか…

お邪魔鳥でも会えれば嬉しい

ガビチョウはソウシチョウと共に、今や野鳥界を席巻している。 鳥自体は実に愛嬌もあって声もいいのだが、外来種だということでお邪魔鳥の双璧だ。 いくつもの魅力があって持ち込まれたものが籠抜けしたわけで、野生への復帰本能は如何ともし難い。 生態系は…

Eau de Vie

昔酒を飲んでる頃、毎晩はしごして最後にたどり着く「オードビー」というオーセンティックバーがあった。 そしてハードボイルドとは対極のわたしはワイルドターキーのオンザロックを飲んだりした。 昔からなんぼか鳥とは縁があったのかもしれない。 オンザロ…

被っててもいいじゃないか

県民の森を縦貫する車道沿いにはいくつもの鳥見ポイントがある。 昨季までベニマシコやカヤクグリの現れていた通称見晴らし台は今季はなぜか姿が見られない。 しばらく車を止めて眺めていると、ホオジロやウソ、ミヤマホオジロ、ガビチョウ、ルリビタキ、カ…

ウソは辛いよ

県民の森の平成パークラインの中間点あたりの標高600m余りの切り通しの崖に、石清水が滴っている。 厳冬期はそれが凍って小さな滝ができる。 多分そこは普段野鳥たちの水場なんだろう。 その凍滝に来る鳥を写すチャンスを、また我らが名人が設けてくれた…

オシドリストーカー

オシドリの飛来数や居場所は毎年変わる。 ドングリの当たり年とか川相の変化とかによるのだろう。 警戒心の強さもところにより変わる。 公園や神社の境内で人に懐いたものもいれば、足音だけで飛び去るものもいる。 車には割と警戒心が薄いが、車が入るよう…

立春 南小国の福寿草

雪が見たくて履きたてのスタッドレスで久住に出かけると、道路はそうでもないが、草原は数センチの積雪だった。 この分なら小国は結構積もっているかなと、瀬の本の野草園まで足を延ばした。 なかなか雪中の福寿草にお目にかかれなかったし、もう節分草だっ…

タゲリに出会える日

タゲリが保険といういうわけではないが、県北に出かけてまずタゲリに出会うとホッとしてあとはのんびりと徘徊できる。 タゲリ以外にもツクシガモやタンチョウも今冬は逗留している。 なんのパフォーマンスもしなくても、彼らの質朴な生き方が眩しい。

青い鳥に会わぬうちは冬鳥に会ったというなかれ

野鳥といえばやはりヒタキに始まってヒタキに終わる。 これ定説ではなくただのわたしの思い込み。 でもヒタキの代表格のルリビタキに会わなければ冬が来ないのは確かだ。 山の水場に行けば会えるらしいとは分かっていても、コロナコロナで敷居が高かった。 …

類を持って集まる

アボセットのことは、鳥見を始めた頃先輩から聞いて以来、憧れの鳥だった。 数年に1度くらい単独の個体が地元にも飛来して胸を躍らせた。 今季は稀に見る飛来数で、各地で複数の飛来が報告されている。 たっぷり見たおかげで自分で見つけることもできた。 …

泣くなアボセット

大授搦のアボセットが倍増しているというブログ記事を見て、矢も盾もたまらず越境した。 堤防の上から撮っているバーダーさんに、アボセットは見ましたかと聞くと、「そんなもんは知らん。わしらは鳥のいる景色を撮りよるだけよ。珍鳥を撮りたいもんは下の方…

タンチョウなコラボ

バーダーは軽々に判断してはならない。 憶測で解釈してはならない。 擬人化するのはタブーである。 感情移入は間違いの元だ。 ただあるがままを見届ければいい。 でもどう考えればいいのか戸惑うのだ。 追われているのか、連れ立っているのか。 ここら辺がヘ…

カモカモエブリボディ

今冬の越冬ガモはオナガガモが一番多い気がする。 河口にもたくさんいたが、この日通りがかった近場の溜池に夥しい数のカモが浮かんでいたので、もしやトモエガモと期待して覗いてみると、オナガガモとヒドリガモの群れだった。 いつもはキンクロハジロやマ…