いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

木を見て花を見ず

世間の人は花ばかりを見る。 バーダーは鳥ばかり見る。 両方コラボさせようとするけど、どちらもそんな気はない。 地味な鳥も花のいろで映えるのに。 アオゲラは枯れ木が好き。 でもせっかく掘った公園の木は切られてしまった。

惜春鳥

"花に嵐の例えもあるさ さよならだけが人生だ" 桜と鳥のコラボは難しい。 満開の時期は一瞬だし、花は鳥を隠す。 ピントを奪うし、空抜けで真上に高い。 それだけに鳥の健気さ一途さが鮮明になる。 バーダーの出会いの悦びはいや増す。

オオノスリはそこにいる

今季はオオノスリの当たり年だったとか。 わたしでも県外の2箇所で会った。 地元でも何度か出現情報をもらったが、絵面としてはノスリだと思った。 ただ、何で住みづらいであろう日本に現れるのかが気になる。 追い出す気などさらさらないが。 オオノスリ …

猛禽の品格

ノスリのことをカールおじさんなどというものだから、娘にちょっとdisり過ぎだとたしなめられた。 最近あまり食指が動かないが、愛すべき存在だとは思っている。 今年バーゲンのオオノスリだってあまり変わらないのに。 近くだとやはりレンズを向ける。 少し…

隣で噂のキバラガラ

日本にいるはずがない鳥なんだそうだ。 それがうちの庭みたいな側の公園で見つかったという。 コガラの腹を黄色くしただけの小さな鳥がたった1羽いるという。 どうやって見つけるのか、砂漠のダイアモンドを。 でもレアな鳥を求める手練れの執念は見事だ。 …

オシドリという悦楽

バーダーにとってオシドリは好き嫌いの分かれる鳥だ。 オシドリ夫婦という言葉の欺瞞が暴かれる時にやがて出会うからだ。 わたしにとっては3日経ったら飽きる口なんだが、渓流にいる分は別である。 こんな見事なコラボがあろうかとうっとりする。 限りなく…

オシドリはアクセント

オシドリより渓流を見たくて川を遡行していると、いないと思っていたオシドリがまだいた。 なんだかどの冬鳥ものんびりしている。 川は撮るのが難しいけど、オシドリがいればどちらもより際立つような気がする。 川が主役と思いたい。

カナダヅルの羽

大体ツルはそばによると怖い。 それほど美しくもない。 上野動物園で見たタンチョウのイメージが抜けないのだ。 県北に来た迷鳥のカナダヅルはただの釣るかと思っていたら、写真を拡大したらなんともシックな色合いで感動した。

カナダヅルの❤️&❤️

おおいカナダづるよ ゆうゆうと馬鹿にのんきそうじゃないか いつまでいるんか ずっとUSAのほうにおるんか 山里暮鳥

県北の春 カナダヅルの春

もう一月も前から県北にカナダヅルが逗留している。 場所は転々としているが居心地がいいらしい。 もともと鶴のよく来るところだから、地元の人も心得ていて、いたづらに刺激したりしない。 むしろバーダーの方が迷惑かもしれないが、バーダーもよく行くとこ…

なんでコブシと絡まなイスカ

コブシの後ろの木に止まったイスカの群れがいつの間にか水場に降りている。 もっぱらコブシ絡み狙いなので、水場は見てなかったが、仕方なしにレンズを下に向けた。 菜の花絡みでも悪くはないが、余計なものが写って絵にならない。 でもイスカに罪はないし、…

いまいちの枝垂れ桜

肥後街道の宿場町の名残りを残した今市の石畳、想像以上にムードのある桜並木だった。 派手な看板や違和感のある装飾を施された店舗もない。 美容院も表に看板を出してない。 名前がいまいち美容院というのが気の毒なほどだ。

ニュウナイスズメ

スズメは子供の頃毎年うちの屋根瓦の下に巣を作っていたので、鳥と言えばスズメだった。 屋根に登って雛を取ったり、雛を襲う青大将に震え上がったりした思い出がある。 ニュウナイスズメを知ったのはここ10年ほどのことだ。 季節感があるし、オスメス違う…

マヒワ群中珍一点

わたしにはマヒワでも立派なネタなんだけど、それだけではお世話になっている仲間に申し訳が立たない。 情報がお役に立ったことの報告を兼ねての更新なのだ。 うちのすぐ隣の公園にキバラガラが入ったという情報をいただいていたが、その何たるかも知らない…

コブシにイスカ

イスカが水場に降りる木がコブシだということはわかっていた。 しかしその花が咲く頃までイスカが滞在しているとは夢にも思わなかった。 そうしたら、今ならコブシとイスカのコラボが可能だとの情報が仲間から届いた。 久しぶりに早起きして日の出前に現場に…

ヘラサギは飛んでいく

鳥を撮るなら一番美しいところ、飛んでいるところを撮りたい。 偶然飛んでいるところを捕まえるのは難しい。 飛び出しから撮るのが最も確実だ。 追い立てるのではなくて飛び立つのは、シギチは上潮に頼る。 ヘラサギの飛翔が撮れるぞと満潮を1時間待ったが…

守江湾の春

ミヤコドリはまだ逗留中だ。 もう少し近くから飛び出しを撮りたいと出かけるが、意表をついてくる。 近すぎて気づかなかったりする。 ワンチャンスだから賭けだ。 長時間待ってもふと気が緩んだ隙に飛んでしまう。 もう悔しがったりしない。 鳥の気持ちに沿…

男池のミソサザイ

久しぶりに男池の様子を見にいった。 去年の豪雨での庄内からの県道の通行止めが、やっと一部解除になっていた。 ただ園内の阿蘇野川の荒れ様や遊歩道の倒木での閉鎖などで野鳥の十分な探索は出ない。 かくし水までの登山道も荒れて結構時間がかかった。 水…

ミツマタの壁

国見町西方寺のミツマタ群生地が盛りだった。 早春の黄色い花が好きだ。 両子山の峠を越える時に路傍のミツマタを見かけて新聞記事を思い出し、グーグル先生の案内で行ってみた。 イノシシ避けのゲートを開けて進む落石だらけの荒れた林道で気持ち悪かった。…

だいこんの花とクロツラヘラサギ

「だいこんの花」というホームドラマが昔あった。 大物の役者を揃えて、市井の日常を切り取る人情ドラマだったと思うが、達者な演技と向田邦子のツボを心得た筋書きで丸め込まれた。 本当はブラウン管の縞々の向こうの出来事であり、絵空事は百も承知の上だ…

1、2、3、いっぱい

今季はよくアトリの群れに出会った。 東日本の何万羽には及びもつかないが、千羽以上はもういっぱいという他ない。 群れを綺麗に写すには数百羽がいいとこだ。 雲みたいなのを全部移すと雲だ。 もう少し近くてもゴミと言われる。 1羽1羽はっきり写すには数…

空からクロツラヘラサギ

スズガモの群れを見ていたら、クロツラヘラサギが1羽飛んでいた。 干潮で干潟に出てきた人影に追われたんだろう。 漁港の浜に降りたようだったが、また飛び出して姿が見えなくなった。 その間にスズガモの群れもずっと離れていった。 クロツラヘラサギは沖…

 羽を広げたタゲリ

タゲリは美しい鳥だけど、光の加減でなんとも地味な鳥になってしまう。 でも群で飛ぶ姿はやはり優雅で嫋やかだ。 あちこちで圃場整備が行われている。 まだ耕作していない田畑は鳥たちの格好の餌場なのか、タゲリやツグミの群が憩っていた。

ヘラサギと春の海

今冬はヘラサギの姿を目にすることが多い。 世界的にはクロツラヘラサギの方が希少種なのだが、ヘラサギは生息域が大陸西側で日本には迷鳥として飛来するだけだから数はかなり少ないという。 出水で越冬していたらしいから渡りルートを変えてきたのだろうか…

県北の河口に立ち寄ったヘラサギ

河口の干潟を覗くと11羽のヘラサギと3羽のクロツラヘラサギが憩っていた。 出水からの北帰行組だろうか。 中津の河口にはやはりほぼ14羽のクロツラヘラサギが越冬しているが、これは別組だ。 そろそろ夏羽に替わっている者や幼鳥らしき姿も見える。 ヘ…

ズグロが飛んだ

県北の河口にズグロカモメが群れていた。 もう夏羽というか頭黒になっているものがかなりいた。 こうなると目がクリクリ目になって愛嬌がある。 出会った初めてだというバーダーさんがなんだかご当地キャラになりそうですねという。 早いもん勝ちだよ。

シロチドリにデレデレ

チドリの群れもいいが、1羽1羽がこれまたかわいい。 浜辺で佇んでいるとすぐそばで砂に蹲っている。 ここはシロチドリとハマシギが一緒にいたが、ハマシギには遠慮してもらった。 シロチドリは正面顔は険しいが、横顔は愛らしい。 可愛く撮れれば上出来と…

シメシメシメタシメダ

イカルとシメは怒り顔が似ている。 目が大きい割に可愛くないが、なんとなく愛嬌がある。 子供の頃(仮分数の)カブと言う渾名の子がいたのを思い出す。 どちらも謎めいた名前だが、そう言うのはたいてい鳴き声からきている。

ストイックな鳥

カワガラスを知っている人はかなりの鳥通である。 わたしは鳥見を始めた60半ばまでその存在すら知らなかった。 そんな鳥がいようがいまいが知ったことではなかった。 今ではこの鳥がいなかったことを考えるだけで胸が詰まる。 カワガラスは胸にも住んでい…

イスカお別れ

冬鳥たちと別れの時が近づいてきた。 イスカともそろそろ最後かと、やっと晴れた日に水場に上がった。 もう時間も下がっていたが、着くと早々に30羽の群れがやってきた。 しばらくコブシの木に止まっていたが、水を飲むことなく後ろの木に移って、去ってい…