いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

杓と箆

奇妙な嘴の、それも極端に長い嘴の鳥が好きなのだ。
それならダイシャクシギ(ホウロクシギも)とクロツラヘラサギヘラサギも)が双璧だろう。
愛嬌のある規格外れのアンバランスな格好でいて、その採餌や飛翔のスタイルはむしろ優美で機能美という鳥にあるまじき意外性にあふれている。
見ていて飽きない。
杓は幼いころ炊事場の水瓶の上に乗っていた柄杓、箆は母親の裁縫箱の白いセルロイドのヘラへの追想か。
ダイシャクシギやクロツラヘラサギのいるところなら、つい足が向いてしまう。
大授搦なら一足二鳥で揃う。
おまけに千鳥の大群にも出会う。
逆光と陽炎の乱反射の中に生物の多様性とノスタルジーが息づいている。

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