いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

啼くなアオバトよ

鳥見を始めて山で初めてその声を聞いたとき、なんと陰々滅々として不気味な声だろうと思った。鳥にはあるまじき長いフレーズの犬の遠吠えのようなエレジーの主がアオバトというハトの仲間だと教えられたとき、こどもの頃からのわだかまりのひとつがやっと腑に落ちた。
岡晴夫の「啼くな小鳩よ」、もっと懐メロの「緑の地平線」、松島アキラの「湖愁」などに出て来る小鳩が、公園などで群れて餌をむさぼっているドバトだとはとうてい思えなかったのだ。
せいぜいキジバトかとも思ったが、それもちょっとノー天気な感じがマッチしなかった。
アオバトの鳴き声を聞いて、これこそ演歌の哀調にしっくりくるではないかと独り合点した。
鳴き声にしろ、汐飲み行動にしろ、その生態にいろいろと謎めいたところの多いことも演歌にぴったりではないか。

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