いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

鳥見ということ

鳥見というと孤独で浮世離れした人見知りの人間の趣味かと思っていた。

しかし、始めて見ると別のライフスタイルから世間を新たな視点で見るという自己啓発的作業であるということがわかってきた。

鳥見には早起きが必要だが、世間では鳥並みに早くから蠢いている人たちが大勢いる。散歩する人、農家、早出の人、遠距離通勤通学者、終夜営業の店、交通機関、etc. 
コンビニにもそういった人たちが入れ替わり立ち替わり出入りする。
見知らぬ人と挨拶する回数が増えた。
鳥見人はそういった人たちとは一旦離れて逆の方向に向かうわけではあるが。
鳥見をすると一日が長い。

それに環境との関係。
季節季節で鳥相は変わるわけだが鳥の動静は気候をはじめ自然環境と密接に結びついている。
鳥見をすると天気予報が気になる。

さらに死生観というと大げさだが、命の愛おしさ。
生態系の一環を担うという種の役割の厳粛さに気付かされる。

ザリガニしかいない人工池に現れるカワセミには一体どんな未来があるのだろうと。

イメージ 1


イメージ 2


イメージ 3


イメージ 4