いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

オシドリ基地のこと

オシドリは警戒心が強く、100メートル以内に人が近づくと逃げ出してしまう。
だから近くで撮影するのは至難の技だ。

昨日はヤマセミ基地にこもった後、鳥見グループのリーダーが作られたオシドリ基地に案内していただいた。
オシドリは100メートル下流の崖下の岩場に100羽近くが憩っていた。
それを200メートルさらに下流の橋の上から双眼鏡で確認させてもらったが、そうやって見なければとてもオシドリがいるとは気がつかない。対岸からは葦の茂みが遮って見る由もない。

基地は道路沿いの竹やぶから樫の木の急斜面をおそるおそる20メートル下った水面から3メートルの棚場に遮光ネットとビニールで囲った3~4人が横並びに座れるシェルターだった。

わずかな物音にも敏感なオシドリに気付かれないように息を殺して姿を見せるのを待つ。夜行性のオシドリだからこれも運任せだ。
やがて1羽のオスのオシドリが上がって来た。初めて直に見るオシドリは感動ものだ。美しい。美しすぎる。夢中でシャッターを押す。気配を感づかれたのか、すぐにUターンしていった。

このようなシェルターは思い立ってすぐに作れるものではない。ヤマセミと同様、まずはオシドリの生息地を探し出し、その習性を見極め、警戒心やストレスを与えないよう細心の注意を払って、訪来の前に準備を終えなければならない、知識と技術と労力と観察力と想像力を必要とする気の遠くなるような作業なのだ。

基地に入るということはただ野鳥を観察し撮影するということではない。人と野鳥の関係を見つめ直し、人が分別と節度を取り戻す時間なのだと思う。

偵察に来たのかな。
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誰に見しょとて。
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水面の葦の金色の反射が美しい。
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チョウゲンボウを撮った帰りの賀来川上流のカモ、これなら独力で撮れると思ったが。
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やっぱり近づけば逃げる。
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