いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

万緑叢中頬赤一点

長者原の湿原には今の所、絵にならない花もない飾る言葉もない、バーダーにとってそんな殺風景だけだ。

ホオアカやセッカは育雛中なのか、止まるところがないせいか、草の中に潜っていて、たまに飛び上がる。

盆過ぎの花の時期まで待てばいいのだが、カッコウも鳴かないとなると行き掛けの駄賃がわりの常連しかない。

木道を歩く人たちからは白い目で見られ、何やってんだかと訝しがられる。

バーダーは孤独だ。

それはいいけど、鳥よ情けはないのかよ。