いきあたりばっ撮り

カメラを抱いた渡り鳥

時間橋ブルース

橋の名前に抽象語、それも極めて根源的な概念がついた橋はそうざらにはない。
思索者にとっては、別の時間が流れているような、過去と未来を自由に行き来できるような、そんな気がする時間橋。
そこにブッポウソウが営巣するという。
バーダーにとっては、ネタ不足に救いの手を差し伸べてくれる憧憬の地。
梅雨の晴れ間の時間をを縫って訪ねた時間橋。
旧道のダム湖の上にかかったアーチ橋、その支柱に巣箱が架けられていて、二番いのブッポソウが営巣中らしい。
あまりにも目の前に巣箱があって、かえって近づけない。
橋の上にいたのでは、ブッポウソウの方が戻らない。
飛翔を狙ってみたけれど、そのチャンスはなかった。
川床に降りて隠れてねらうべきか迷ったが、逆光ではブッポウソウは絵にならない。
時間はあったが、アングルがなかった。

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このアーチ橋ができる前、元の時間橋は石橋でトロッコ列車の軌道があったらしい。
単軌道のため上り下りの通過時間が決められていたことから時間橋とついたのだとか。
この50年あまりダム湖に水没していたが、3年前渇水で半壊した姿をあらわした。