県北にタゲリに会いに行ってきた。
田んぼの稲はまだ半分は残っている。
8月に稲刈りをしたところもあるのに。
干潟に1羽見つけて、今日は幸先がいいぞと毎年のポイントで目をこらすと、すぐに刈田の切り株の間に見つかった。
天気が良すぎると螺鈿色の羽根が真っ黒で台無しだ。
東北の初冬には20万羽ものアトリの群れが飛来することがあるという。
そんな群れを見れたら、群れフェチのわたしとしては本望であるが、それを塵と言われないように、1羽1羽をより美しく撮るのがわたしの最大の夢なのだ。
あなたの利き手はどっちですかと。
態度で示してくれるかもと思ったけれど、一定の傾向はないようだ。
どれが手かもはっきりしない。
当たり前だ。
そんなのんびりした晩秋の一日。
何者かに壊された名人苦心の水場が修復されるや、越冬に戻ったミヤホが早速水浴びにきてくれた。
濡れしょぼれてもさすがミヤホ、貫禄が削がれない。
ハゼの紅葉の中でも、黄色のトレードマークは輝いていた。
雨が上がると魚の動きが活発になり、川面にアユが跳ねて描く波紋があちこちに広がる。
そこらを狙うがピントが定まらない。
暗くて速い魚の動きも定まらない。
MFにしてさざ波の立つあたりにピンを合わせ、跳ねた時にプレ連写のシャッターを押す。
やっとそれとわかるショットは撮れたが、ピンはまだまだ甘い。